【NOAH】YO-HEYが両国で王者Eitaに挑戦「8年間の思いすべてぶつける」 タダスケは“レフェリー征矢”でHAYATAと一騎打ちへ 2025/4/14

『STAR NAVIGATION 2025』後楽園ホール(2025年4月14日)
GHCジュニアヘビー級選手権次期挑戦者決定戦 ○YO-HEYvsタダスケ×

 YO-HEYがタダスケとの遺恨マッチを制してGHCジュニア次期挑戦権を獲得。5・3両国大会での王座挑戦を決めたYO-HEYは、悲願の初戴冠へ王者・Eitaに「(NOAH参戦から)8年間の思い、すべてお前にぶつける」と堂々宣告した。

 情熱RATEL'Sを裏切ってTEAM 2000X入りしたタダスケと、元盟友に裏切られたYO-HEY。二人は4・6大阪大会で同時にGHCジュニア挑戦を表明し、遺恨マッチの側面も兼ねた次期挑戦者決定戦が決まった。

 タダスケは前哨戦の4・11新潟大会で“破壊"していたYO-HEYの左ヒザを集中砲火。DDTの要領で足を叩きつけ、スピニングトーホールドで絞めに絞める。YO-HEYが反撃に出てもすぐさま止め、再びスピニングトーホールドでひねり上げた。

 すかさずタダスケがショートレンジラリアット3連打を叩き込んだが、YO-HEYはYO-ROLLで丸め込み、後頭部にダブルニーアタックを突き刺す。顔面Gをキャッチされても、コードブレイカーで切り返し、セカンドロープからの飛びつきカナディアンデストロイヤーで突き刺した。

 粘るタダスケもスーパー顔面Gを回避し、レフェリーへの誤爆を誘って無法地帯をつくるとローブローをお見舞い。イスをYO-HEYの脳天に振り下ろす。YO-HEYが顔面Gを繰り出してもキャッチし、コーナーへのパワーボムを敢行したが、HAYATAがエプロンからのジャンピングハイキックで援護射撃。すかさずYO-HEYが顔面Gをさく裂させて3カウントを奪った。

 逆境をはねのけて見事両国での挑戦権を獲得。“嫁"HAYATAに感謝したYO-HEYのもとに、早くも王者Eitaが現れた。

 マイクを握ったEitaは「先輩、物凄い試合でしたよ。挑戦権獲得、おめでとうございます! ですが、先輩はここで終了です。いいですか。お前なんかにノアジュニアを任せられないんだよ。いいか、5・3両国、お前が100%、いや120%の力を出しても勝つことはできない。なんでかわかるか? 俺がノアジュニアの顔だからだ」と突きつけた。

 負けじとYO-HEYも「おい、Eita。いや、ノアジュニアの顔さんよ。いいか、俺はな、このプロレスリング・ノアのリングに上がってもう8年や。この8年間、ずっとずっとずーっと夢見ていたことがある。それはだな、そのGHCジュニアヘビーのベルトを俺が持って、ノアジュニアを引っ張っていくことだ」と明かしたうえで、「この8年間の思い、すべてお前に5月3日両国国技館でぶつけてやる」と堂々宣告した。

 一方、敗れたタダスケはバックステージに乗り込んで「卑怯な手使いやがって。HAYATAの力使わんと勝てへんのか?」とYO-HEYを批判すると、「邪魔したHAYATA、俺と戦え。シングルマッチやボケ」と要求した。

 HAYATAも「上等や。シングルやったる」と受諾。征矢も「一つ問題があるんだよ。毎回毎回な、レフェリーに手出すんじゃねえよ!」と指摘したが、ならばとHAYATAは「レフェリーは征矢や」と宣言。引き下がれない征矢も「やってやるよ。俺がレフェリーだ。正々堂々と俺は裁くからな。覚悟しとけよ!」と応じ、“レフェリー征矢学"による「HAYATAvsタダスケ」の一騎打ちが浮上した。


【試合後のYO-HEY、タダスケ、征矢、HAYATA】

▼YO-HEY「家族のみんな、今日はありがとう」

▼征矢「よかった、よかった」

▼YO-HEY「あらためてホンマに。タダスケがイスでガンガンやべえことしてきよってきたけど、あらためて最高の家族でした。あなたたち情熱RATEL'Sの家族がいなかったら危ないところでしたね」

▼征矢「YO-HEYちゃんの実力もある」

▼YO-HEY「いやいや、助かりました」

※タダスケが這いながらやってきて

▼タダスケ「おい! 謝れ。卑怯な手使いやがって」

▼YO-HEY「お前だろ、卑怯なの」

▼タダスケ「HAYATAの力使わんと勝てへんのか? 邪魔したHAYATA、俺と戦え。シングルマッチやボケ」

▼HAYATA「上等や。シングルやったる」

▼征矢「でもな、一つ問題があるんだよ。毎回毎回な、レフェリーに手出すんじゃねえよ! レフェリーが弱いんだよ、レフェリーが」

▼タダスケ「レフェリーが弱い?」

▼HAYATA「レフェリーは征矢や」

▼タダスケ「なんや? どういうことや? レフェリーが征矢やって?」

▼征矢「やってやるよ、じゃあ。俺がレフェリーだ。正々堂々と俺は裁くからな。覚悟しとけよ!」

※情熱RATEL'Sが去る

▼タダスケ「おい…」


【YO-HEYの話】「OK! ああ! GHCジュニアヘビー級のタイトルマッチへの! 切符を手にしました、おいら情熱RATEL'SのYO-HEYちゃんです! まずは俺たち情熱RATEL'Sを裏切ったあのタダスケを倒したこと、チームみんなを代表して倒したこと、ホンマにうれしいし、俺にはあらためて情熱RATEL'S、最高の仲間たち、いや家族たちがついてくれてるなってあらためて思えた試合でした。ほんで、リングでも言いましたけどね。俺はこのNOAHのリングに来て、もう8年。GHCジュニアヘビー級の挑戦、何回もしましたよ。何回しました? もう数えきれないぐらいチャンスは…あと一歩のところまで俺は何回もいってるんですよ。でも! まだ一度もあの頂を腰に巻いたことがない。Eita、確かにお前はすごいよ。ノアジュニアの顔だよ。俺よりもあとにこのNOAHのリングに来て、サッと実力出して、あのベルトを獲っていったわけや。確かに凄えよ。でも、リングで言ったみたいにな、俺はこの8年間ずっとずっと考えてきた。ずっとずっと、そのお前の持つベルト、俺はずっと欲しかった。もう今しかねえんだよ。今しかねえんだよ! ただでさえ今、NOAHにはどんどんどんどん若い力が、どんどんどんどん俺たちみたいな中年レスラーを…中年レスラー? 中堅レスラーに迫ってきている。そんな状況で今しかないんだよ! おいらYO-HEYちゃんがあのGHCジュニアヘビーのベルトを巻くには今しかない。だからEita、5月3日の両国国技館、300%のYO-HEYちゃんをごらんあれ!」

【Eitaの話】「よっしゃ決まったな。次の両国での挑戦者はYO-HEY先輩。いやいやいや、YO-HEY。リング上で言ってたけど、このベルトを獲るのに8年もかかった? おいおいおい、8年もかかって1回もこのベルト獲れなかったら、もう無理じゃないのか? あきらめたほうがいいんじゃないのか? 今回が最後の挑戦だ。まあ、あいつがこのベルトに挑戦する。でもな、俺もずっと挑戦してきた。それはなにか? 11回防衛する記録への挑戦だ。いいか、俺もチャンピオンであるが、常に挑戦者でもあるんだ。YO-HEYがノアジュニアを引っ張るなんて顔じゃないんだ」