【拳王チャンネル興行】3周年興行は札止め大盛況! 拳王&人生が師弟連係で“トーキョートルネード”撃破、ハヤト登場&内藤にも参戦要求 2025/4/15

『拳王チャンネル3周年大感謝祭〜クソヤロー全員集合〜』後楽園ホール(2025年4月15日)
○拳王&新崎人生vs高橋ヒロム&剣舞×

 拳王のYoutubeチャンネル『拳王チャンネル』の開設3周年を記念して、後楽園ホールで『拳王チャンネル3周年大感謝祭〜クソヤロー全員集合〜』が開催された。札止めの大盛況のなかメインイベントでは拳王が人生との師弟タッグで、伝説の“トーキョートルネード"ヒロム&剣舞組を撃破。フジタ“Jr."ハヤトもサプライズ登場すると、拳王は次回興行を見据えて、内藤哲也に参戦を要求した。

 2022年の4月15日からスタートした拳王チャンネルは、現在では9万人に迫るチャンネル登録者を獲得。プロレスラーのYoutubeチャンネルとしては屈指の人気チャンネルに成長し、その3周年記念日に後楽園ホールで記念興行を開催した。

 「満員にならなければチャンネル存亡の危機」と背水の陣でのチャレンジだったが、札止めの大盛況。対戦カードが決まっていく過程も随時チャンネル内で動画配信され、試合前には名物企画の“拳王チャンネル年表\"も公開披露されたほか、過去の年表も通路に展示された。チャンネル内のオーディションがきっかけでデビューしたNOAHの小田嶋大樹がオープニングマッチを務め、コラボした武術家たちも“参戦"するなど、チャンネル3年間の歩みが詰まった特別空間となった。

 メインイベントでは拳王が師・人生とタッグを結成し、ヒロム&剣舞の“トーキョートルネード"と対戦。ヒロムの英国遠征時代を支えた現地で無敗という伝説のタッグチームが12年ぶりに再結成されて、両軍が記念興行らしい激闘を繰り広げた。

 拳王とヒロムが先発。のっけからミドルキックと逆水平を打ち合って場内を沸騰させる。人生が剣舞に拝み渡りを狙ってもヒロムが阻止。場外に蹴散らし、エプロンからショットガンドロップキックを発射すると、剣舞も場外ダイブで続き、「トルネード」コールを巻き起こした。しかし、冷静な人生はトウキョートルネードの連係を巧みに防ぐと、剣舞をローンバトルに追い込む。拳王は剣舞のマスクに手をかけるなどして追随した。

 ヒロムは拳王をショットガンドロップキックで吹き飛ばして人生に衝突させて反撃へ。互いにYouTubeの会員者数を叫びながらしのぎを削ると、8万人の拳王が11万人のヒロムを吹き飛ばし、「8万人」コールを巻き起こした。そして、「8万!」「11万!」と観客とともに叫びながら打撃戦で火花を散らす。

 好機にタッチをもらった人生はダイビングショルダー、ロープ拝み渡りなど得意技でヒロムに猛攻。拳王との同時曼陀羅捻りもさく裂した。拳王も蹴暴で剣舞を蹴り飛ばすと、PFSを予告する。避けた剣舞は怒とうの巻き返しに転じ、旋回式DDTで突き刺して拳王を追い詰めると、トーキョートルネードは合体式ダブルアームスープレックスをズバリ。さらに、剣舞はコーナーからトペコンヒーロを敢行すると、ヒロムのデスバレーボム、剣舞のファイヤーバードスプラッシュが立て続けに火を吹く。2人は「トーキョーファイナルインパクト!」と叫んでさらなる合体技を予告した。

 だが、人生はコーナー最上段に上がった剣舞に飛びつき、まさかのスパニッシュフライを敢行。すかさず拳王がPFSを投下したものの、ヒロムのカットが間に合って試合は続行に。ならばと拳王は拳王スペシャルに捕獲。人生が極楽固めでヒロムを足止めし、拳王がギブアップ勝ちを収めた。

 拳王が拳王チャンネル3周年興行でメイン締め。だが、ここで、突然現れのがみちのくプロレスのハヤトだった。大歓声を受けると、拳王を無視し、「ここに来たら、ヒロムと剣舞がいるって知って。ちょっとオファーしに来ました。6月、みちのくピンチなんで。出てもらえません?」と6・13後楽園ホール大会に向けて公開オファーした。ヒロムは「知ってますか。ここNOAHでは愚問って言うんですよ。当たり前じゃないですか」と快諾すると、剣舞も「もちろん出させていただく…でござる!」と受諾した。

 ハヤトがそのまま去ろうとするが、無視されていた拳王は「おい! おい! おい! ハヤト、今日は拳王チャンネルの大会なんだよ。俺に対して何もないの?」と苦情。ハヤトは「拳王チャンネルだってことはわかってるよ。昼間のYouTubeも見てたし。でも、ちょっとワガママを言わせてもらうと、拳王がみちのくのリングに上がる時は対角線にいたい。だから、オファーはいいかな」と秘めた思いを告白し、代わりにトークショーをオファーした。

 拳王は快諾すると、改めてメインに出場した3人、そしてハヤトに感謝。「これがプロレスだよ。団体関係なく、物語、ストーリーをまだまだ俺たちはつなげていくぞ。そう言えば、この4人でイギリスで会ったよな。その時からの物語だよな。こういう風に物語を楽しむのがプロレスだ。テメーらクソヤローども、今日も楽しかっただろ?」と呼びかけると、後楽園ホールは大歓声に包まれる。拳王は「まだまだこんなに楽しいプロレスを世間のクソヤローどもを広げていくために、NOAHでも頑張る。そして、拳王チャンネルでもどんどんと世間につなげていくからな。テメーらクソヤローども、これからもプロレスをもっともっと広めるこのリングにいるカッコいいプロレスラーたち、そして拳王チャンネル、そして拳王、俺に……ついてこい」と一旦締めくくった。

 だが、ここで拳王チャンネルの“中の人"が登場し、バックステージにスターダムの小波が現れたことを報告。拳王はチケット代を払ったことを気にし、2023年1月にヒロムらL・I・J勢がNOAH富士大会に現れたことを思い出す。そして、姿を現したヒロムにチケット代の支払いを迫るが、ヒロムは「内藤哲也に言えよ。内藤哲也は今フリーだから」と返答して去っていった。

 それを聞いた拳王は「今、いいこと聞いた。新日本大好きの内藤哲也がフリーのわけないと思ってたけど、高橋ヒロムが今言ってくれたよな。フリーってことは次回拳王チャンネル興行がある時には…。内藤哲也、次は拳王チャンネルのリングに上がれ」と公開オファー。「団体ではない興行なのに、小波が来て、次の興行にストーリーがつながっていく。フジタ“Jr."ハヤトも来て。プロレスってこれは面白いよね」と満足げな表情をのぞかせた。

 YouTube生配信の同時接続が2万人に超し、SNSで「#拳王チャンネル」が日本のトレンド7位に入ったことを報告されると、「まだ7位だよな。そして高橋ヒロムは登録者数11万人。今日で目標できたよな。拳王チャンネル、まだまだ高い目標に向かってこれから突き進んでいく。フリーの内藤哲也を上げるという目標ができた」とさらなる高みを見据えた拳王。「夢に向かって拳王チャンネルは突っ走っていくんで、これからも拳王チャンネルについてきてくれ!」と改めて締めくくると、最後は恒例の“拳王ジャンケン"でフィナーレとなった。


【拳王の話】「拳王チャンネル3周年大感謝祭、ホントにいろんな人、たくさん集まってくれて、どうもありがとう。やっぱりプロレスっていいもんだよな。ホントに俺はプロレスがこの世の中で一番面白いスポーツだと思う。この面白さをもっと多くの人に伝えたい。そう思って拳王チャンネルをやり始めたんだけど。『拳王チャンネルを見たきっかけにプロレスを見始めた』って今日サイン会でそういう声も多くて、うれしかった。まだまだ続けていくよ。なんたって今日、対戦相手の高橋ヒロムがすげえ自慢げに銀の盾持ってきたよな。今日この大会までに、その銀の盾目標にするって言ったけど、その夢はかなわなかった。だけど目の前にあんなもってこられたら目指すしかないだろう。そして、いろいろプロレスの楽しさをもっともっとこのチャンネルでいろんな人にアピールしていくから、これからな、拳王チャンネルずっと見てくれ。そしていろんな人紹介してくれ。そしてプロレスでみんな幸せになろう! この拳王チャンネル興行はこのあとWRESTLE UNIVERSEで流れるから、そちらも是非見てくれ。WRESTLE UNIVERSEは俺はプロレス界で一番面白いサブスクだと思ってる。だから、てめえらクソヤローども。WRESTLE UNIVERSE、拳王チャンネル、そして今日上がった全レスラー、そしてこの観客、俺たちについてこい。拳王ジャンケン、ジャンケンポイ。小波、チケット代返せよ!」

【ヒロムの話】「拳王チャンネルファンはあったかいな。8万7千人だっけ?この11万人の登録者数を持つ高橋ヒロムにもあったかく接してくれて、どうもありがとうございました。そして、フジタ“Jr."ハヤトさん、あなたの頼みだったら、どこにでも行きますよ。拳王さんの蹴り、きつかった。痛かった。もっと味わいたくなったよ。でも拳王さんの蹴りよりか、フジタ“Jr."ハヤトさんの蹴りの方が威力凄かった気がするな。拳王さん、また味わわせてください。そして、俺のなりたいプロレスラー体ランキング第3位ジェフ・コブ、第2位・獣神サンダー・ライガー。そして第1位に輝くのは新崎人生さん、あなたです。やっぱり、あの肉体はすごいね。ホント憧れちゃう、レスラーとして。ホントに俺が理想とするザ・プロレスラーの体型です。何度対戦しても最高ですね。できればリング上から入場を見たかったけどな。そして剣舞さん、特に何も言うことはございません。またどこかで会いましょう。いやあ、それにしても、こうやってNOAHが凄い勢いあるからさ。拳王さんはもちろんなんだけど、ノアジュニア味わってみたくなっちゃったなあ」