【Fortune Dream】第10回記念大会メインで橋本が涙の師・里村撃破 小橋も「女子メインにして良かった」 2025/4/16
『Fortune Dream 10』後楽園ホール(2025年4月16日) ○橋本千紘&優宇vsSareee&里村明衣子× 記念すべき第10回大会にしてFortune Dream初となった女子レスラーによるメインイベントは熱戦に。最後は橋本がパワーボムで引退前の里村を下し、チーム200キロが激闘を制した。試合を見守ったプロデューサーの小橋健太は「初めて女子をメインにしてよかった」と4選手を称賛した。 今回で10回目を迎える小橋プロデュース興行『Fortune Dream』。プロデューサーを務める小橋が藤波辰爾、天龍源一郎とバトルトークを繰り広げれば、50代と30代による世代闘争6人マッチなども組まれたが、メインにはFortune Dream史上初となる女子選手同士によるタッグマッチ「里村&Sareee vs 橋本&優宇」が据えられた。 引退を2週間後に控えた里村はFortune Dream最多出場。Sareeeとはデビュー戦の相手を務め、今年1月には最後の一騎打ちを行うなど縁深い関係にある。そんな2人がFortune Dream常連である“チーム200キロ"橋本&優宇を迎え撃つ形となった。 序盤は一進一退の攻防となったが、チーム200キロが圧倒的な体格を活かし、何度も里村を押し潰して出鼻をくじく。それでも大歓声を受けた里村はテクニックで反攻。ダイブして橋本に飛びつくと、流れるようにSTFに持ち込んで、大きな拍手を呼び込んだ。あとを受けたSareeeも躍動感溢れる攻撃で続き、流れをたぐり寄せると、鎌固めに捕獲する。 その後も里村&Sareeeが主導権をキープするも、チーム200キロもパワーを活かして抵抗し続ける。そして、優宇が2人まとめてサイドバスターで叩きつけると、たまらず里村&Sareeeは場外に転落。そこに優宇はローラー攻撃を浴びせて押し潰した。ここから再び接戦に突入。橋本はSareeeと白熱の打撃戦で火花。丸め込みを狙うSareeeを強引にジャーマンで引っこ抜くが、Sareeeもバックドロップで譲らず、里村にスイッチした。 里村が鋭い蹴りで橋本を攻め立てると、Sareeeがダイビングフットスタンプで援護射撃。里村と橋本も打撃戦を繰り広げるが、里村はオーバーヘッドキックで棒立ちにすると、デスバレーボムで突き刺した。だが、優宇がフライングボディアタックで相手2人をまとめて押し潰すと、その上に橋本がボディプレスを投下。強引な攻勢で好機を掴んだ。 里村もDDT、側転ニードロップで立て直すが、デスバレーボムを決めさせない、橋本は串刺しラリアットを見舞うと、優宇のキャノンボール、橋本のフライングラリアットが連続してさく裂。そして、チーム200キロの2人は全体重を同時に浴びせる重爆ダイビングボディプレスを投下。最後は橋本がこん身のパワーボムで3カウントを奪った。 センダイガールズ3・19代々木大会で里村を下し、センダイガールズワールド王座を奪取した橋本がFortune Dreamでも師匠を連破した。橋本は感極まって涙を見せる。試合後、両チームは健闘を称え合うが、橋本とSareeeはエキサイトしてにらみ合う場面も。敗れた里村だったが、本部席の小橋に一礼。橋本&優宇も小橋と一緒に握り拳を作ってみせた。 その後、小橋が出場選手たちをリングに呼び込む。メインイベントを終えた4選手のほか、トークバトルに参加した天龍や藤波らもリングイン。記念撮影を終えると、小橋は「皆さんどうでしたか? 選手の皆さん、熱い試合をありがとうございました。最後まで応援してくれた皆さん、どうもありがとうございました」と選手たちをねぎらった。そして、「今日のメインを見て、初めて女子プロレスをメインにしてよかったと思いました」と女子選手たちを称賛。「来年またFortune Dreamやります」と次回大会開催を予告すると、最後は出場選手、観客とともに「いくぞ、オー!」と握り拳を作って激闘続きの大会は幕を下ろした。 【試合後の橋本&優宇】 ▼橋本「チーム200キロ、Fortune Dream3度目の参戦。本当にFortune Dreamのリングでは何度も何度もやられてやられてやられて、本当に悔しい思いをたくさんして。今日こうしてメインでチーム200キロが勝つことができて。(感極まった表情を見せると)本当に小橋さんに感謝してます。ありがとうございます。そして、引退前の里村さんともこうして戦える機会を与えてくれたことに…。けど、何回やっても里村さんとの対戦というのは悔しさが残るし、まだまだこんなんじゃダメだって思わされます。あと、Sareeeとも久々にやって、やっぱりライバルだなと感じるので。来年もFortune Dreamに出て、もっと今の女子プロレスはすごいんだぞというところを届けていきましょう」 ▼優宇「もっともっと女子プロレス界を盛り上げていきましょう」 ▼橋本「女子プロレスを美味しく…」 ▼橋本&優宇「いただきます!」 【試合後の里村&Sareee】 ▼里村「最後は取られてしまいましたが、説得力ありますよね、最後の。チーム200キロのあの技っていうのは、女子プロレスの強さの象徴でもあるんで。あの2人が女子プロレスのタッグチームの代名詞になってくれたらいいなと思いますね。2014年から小橋さんのFortune Dreamに出させていただいて。最後の最後まで試合ができて、本当に感謝してます。最後はメインイベントに選んでいただいて、思いっきり戦えました。ありがとうございます」 ▼Sareee「私は初Fortune Dream、参戦させていただきました。ずっと里村さんとか、チーム200キロとかが出ているのを見て、私もいつかこのリングに立ちたいなと思っていて。そして、今回メインイベントに選んでいただけたこと、これは里村さんが最後だったからなのか、そうじゃないのか。それは今後の私たち次第だと思うので。またこうやってメインのリングに上がれるように、そして次は私が必ず勝ちにいきます。今日は里村さんと本当にタッグを組むことができて嬉しかったし、私は絶対これを無駄にしません。明日、私はデビュー14周年を迎えるんですけど、14年前の4月17日、私は里村さんを相手にデビューをさせていただきました。これは本当に当たり前のことじゃないと思います。これを私はずっと誇りに思って、プロレスラーとしてまだまだまだまだ生きていきたいと思います。本当に里村さん、ありがとうございました」 ▼里村「ありがとうございました。小橋さんも結構先を見込んで女子レスラーを選んでいただけるんで。Sareeeもまだまだこれからだと思うんで。橋本と優宇の対角に立って、これからも頑張ってください。うちの選手のライバルでずっといてください」 ▼Sareee「はい。頑張ります。ありがとうございました」 ▼里村「ありがとうございました」 【小橋の総括】 ――今回初めて女子の試合がメインとなったが、試合を見てどうだった? ▼小橋「この試合をメインに選んでよかった。やっぱりファンのみんなに聞いた時に満場一致だったよ。この試合を選んで間違いはなかった。それだけの試合をしてくれた4人に感謝してます。他の試合もよかったしね、1試合目から。その中でも女子プロレスの4人はよかった」 ――今回、里村選手は最後の出場となるが、引退に向けてメッセージがあれば ▼小橋「引退が近づくにしたがって、自分にハードな試合を入れていって、よりプロレスを楽しんでいるっていうか。体はきついんだろうけど、最後に自分自身でプロレスの厳しさを味わっているような、そんな生き様に見えて。“女子プロ界の横綱"っていうのは僕がFortune Dreamの時につけたんですけど、本当にまさしく生き方は侍だなと思います。侍のような生き方だと思ってます」 ――今後も女子によるメインイベントはありえる? ▼小橋「ありえますし、広い視野でいろいろ見ていきたいなと思ってます」 ――来年の興行開催を発表したが、それに向けての意気込みは? ▼小橋「正直言って、『やります』と言っただけで。その言ったことを実現させるためにどうしていくか、ということをこれからじっくり考えていきたいなと。選ぶ選手とかもいろいろ考えて、しっかり選んでいきたいなと思います」 ――第1試合は体格差もキャリアの差もある中で、小田嶋選手が健闘していたが? ▼小橋「体がキツかったと思うんです。あれだけ体格差があると。その中で、ドロップキックを7連発でいった時に、まだいけるぞと。久々にドロップキック7連発というのを見たんで、面白かったですね。ああいう連続していくような若さというか、フレッシュさというのを感じで。まだいけ、まだいけと思っちゃいましたね」 ――トークバトルは滑舌の面でもハードな試合になったが? ▼小橋「まあ、それを言ったら、本当に途中で聞き取れなかった。けども、最後の天龍さんの言葉はしっかり聞こえた、不思議と。聞き直してたでしょ。本当はやっちゃいけないんだけど、思わず聞き直してて。『なんですか?』って言っちゃったから。ちょっと天龍さんは機嫌悪くなってた。でも、最後の言葉を言ってくれた時はしっかり聞こえて、いろいろやっていかないとダメだなと思いました」
『Fortune Dream 10』後楽園ホール(2025年4月16日)
○橋本千紘&優宇vsSareee&里村明衣子×
記念すべき第10回大会にしてFortune Dream初となった女子レスラーによるメインイベントは熱戦に。最後は橋本がパワーボムで引退前の里村を下し、チーム200キロが激闘を制した。試合を見守ったプロデューサーの小橋健太は「初めて女子をメインにしてよかった」と4選手を称賛した。
今回で10回目を迎える小橋プロデュース興行『Fortune Dream』。プロデューサーを務める小橋が藤波辰爾、天龍源一郎とバトルトークを繰り広げれば、50代と30代による世代闘争6人マッチなども組まれたが、メインにはFortune Dream史上初となる女子選手同士によるタッグマッチ「里村&Sareee vs 橋本&優宇」が据えられた。
引退を2週間後に控えた里村はFortune Dream最多出場。Sareeeとはデビュー戦の相手を務め、今年1月には最後の一騎打ちを行うなど縁深い関係にある。そんな2人がFortune Dream常連である“チーム200キロ"橋本&優宇を迎え撃つ形となった。
序盤は一進一退の攻防となったが、チーム200キロが圧倒的な体格を活かし、何度も里村を押し潰して出鼻をくじく。それでも大歓声を受けた里村はテクニックで反攻。ダイブして橋本に飛びつくと、流れるようにSTFに持ち込んで、大きな拍手を呼び込んだ。あとを受けたSareeeも躍動感溢れる攻撃で続き、流れをたぐり寄せると、鎌固めに捕獲する。
その後も里村&Sareeeが主導権をキープするも、チーム200キロもパワーを活かして抵抗し続ける。そして、優宇が2人まとめてサイドバスターで叩きつけると、たまらず里村&Sareeeは場外に転落。そこに優宇はローラー攻撃を浴びせて押し潰した。ここから再び接戦に突入。橋本はSareeeと白熱の打撃戦で火花。丸め込みを狙うSareeeを強引にジャーマンで引っこ抜くが、Sareeeもバックドロップで譲らず、里村にスイッチした。
里村が鋭い蹴りで橋本を攻め立てると、Sareeeがダイビングフットスタンプで援護射撃。里村と橋本も打撃戦を繰り広げるが、里村はオーバーヘッドキックで棒立ちにすると、デスバレーボムで突き刺した。だが、優宇がフライングボディアタックで相手2人をまとめて押し潰すと、その上に橋本がボディプレスを投下。強引な攻勢で好機を掴んだ。
里村もDDT、側転ニードロップで立て直すが、デスバレーボムを決めさせない、橋本は串刺しラリアットを見舞うと、優宇のキャノンボール、橋本のフライングラリアットが連続してさく裂。そして、チーム200キロの2人は全体重を同時に浴びせる重爆ダイビングボディプレスを投下。最後は橋本がこん身のパワーボムで3カウントを奪った。
センダイガールズ3・19代々木大会で里村を下し、センダイガールズワールド王座を奪取した橋本がFortune Dreamでも師匠を連破した。橋本は感極まって涙を見せる。試合後、両チームは健闘を称え合うが、橋本とSareeeはエキサイトしてにらみ合う場面も。敗れた里村だったが、本部席の小橋に一礼。橋本&優宇も小橋と一緒に握り拳を作ってみせた。
その後、小橋が出場選手たちをリングに呼び込む。メインイベントを終えた4選手のほか、トークバトルに参加した天龍や藤波らもリングイン。記念撮影を終えると、小橋は「皆さんどうでしたか? 選手の皆さん、熱い試合をありがとうございました。最後まで応援してくれた皆さん、どうもありがとうございました」と選手たちをねぎらった。そして、「今日のメインを見て、初めて女子プロレスをメインにしてよかったと思いました」と女子選手たちを称賛。「来年またFortune Dreamやります」と次回大会開催を予告すると、最後は出場選手、観客とともに「いくぞ、オー!」と握り拳を作って激闘続きの大会は幕を下ろした。
【試合後の橋本&優宇】
▼橋本「チーム200キロ、Fortune Dream3度目の参戦。本当にFortune Dreamのリングでは何度も何度もやられてやられてやられて、本当に悔しい思いをたくさんして。今日こうしてメインでチーム200キロが勝つことができて。(感極まった表情を見せると)本当に小橋さんに感謝してます。ありがとうございます。そして、引退前の里村さんともこうして戦える機会を与えてくれたことに…。けど、何回やっても里村さんとの対戦というのは悔しさが残るし、まだまだこんなんじゃダメだって思わされます。あと、Sareeeとも久々にやって、やっぱりライバルだなと感じるので。来年もFortune Dreamに出て、もっと今の女子プロレスはすごいんだぞというところを届けていきましょう」
▼優宇「もっともっと女子プロレス界を盛り上げていきましょう」
▼橋本「女子プロレスを美味しく…」
▼橋本&優宇「いただきます!」
【試合後の里村&Sareee】
▼里村「最後は取られてしまいましたが、説得力ありますよね、最後の。チーム200キロのあの技っていうのは、女子プロレスの強さの象徴でもあるんで。あの2人が女子プロレスのタッグチームの代名詞になってくれたらいいなと思いますね。2014年から小橋さんのFortune Dreamに出させていただいて。最後の最後まで試合ができて、本当に感謝してます。最後はメインイベントに選んでいただいて、思いっきり戦えました。ありがとうございます」
▼Sareee「私は初Fortune Dream、参戦させていただきました。ずっと里村さんとか、チーム200キロとかが出ているのを見て、私もいつかこのリングに立ちたいなと思っていて。そして、今回メインイベントに選んでいただけたこと、これは里村さんが最後だったからなのか、そうじゃないのか。それは今後の私たち次第だと思うので。またこうやってメインのリングに上がれるように、そして次は私が必ず勝ちにいきます。今日は里村さんと本当にタッグを組むことができて嬉しかったし、私は絶対これを無駄にしません。明日、私はデビュー14周年を迎えるんですけど、14年前の4月17日、私は里村さんを相手にデビューをさせていただきました。これは本当に当たり前のことじゃないと思います。これを私はずっと誇りに思って、プロレスラーとしてまだまだまだまだ生きていきたいと思います。本当に里村さん、ありがとうございました」
▼里村「ありがとうございました。小橋さんも結構先を見込んで女子レスラーを選んでいただけるんで。Sareeeもまだまだこれからだと思うんで。橋本と優宇の対角に立って、これからも頑張ってください。うちの選手のライバルでずっといてください」
▼Sareee「はい。頑張ります。ありがとうございました」
▼里村「ありがとうございました」
【小橋の総括】
――今回初めて女子の試合がメインとなったが、試合を見てどうだった?
▼小橋「この試合をメインに選んでよかった。やっぱりファンのみんなに聞いた時に満場一致だったよ。この試合を選んで間違いはなかった。それだけの試合をしてくれた4人に感謝してます。他の試合もよかったしね、1試合目から。その中でも女子プロレスの4人はよかった」
――今回、里村選手は最後の出場となるが、引退に向けてメッセージがあれば
▼小橋「引退が近づくにしたがって、自分にハードな試合を入れていって、よりプロレスを楽しんでいるっていうか。体はきついんだろうけど、最後に自分自身でプロレスの厳しさを味わっているような、そんな生き様に見えて。“女子プロ界の横綱"っていうのは僕がFortune Dreamの時につけたんですけど、本当にまさしく生き方は侍だなと思います。侍のような生き方だと思ってます」
――今後も女子によるメインイベントはありえる?
▼小橋「ありえますし、広い視野でいろいろ見ていきたいなと思ってます」
――来年の興行開催を発表したが、それに向けての意気込みは?
▼小橋「正直言って、『やります』と言っただけで。その言ったことを実現させるためにどうしていくか、ということをこれからじっくり考えていきたいなと。選ぶ選手とかもいろいろ考えて、しっかり選んでいきたいなと思います」
――第1試合は体格差もキャリアの差もある中で、小田嶋選手が健闘していたが?
▼小橋「体がキツかったと思うんです。あれだけ体格差があると。その中で、ドロップキックを7連発でいった時に、まだいけるぞと。久々にドロップキック7連発というのを見たんで、面白かったですね。ああいう連続していくような若さというか、フレッシュさというのを感じで。まだいけ、まだいけと思っちゃいましたね」
――トークバトルは滑舌の面でもハードな試合になったが?
▼小橋「まあ、それを言ったら、本当に途中で聞き取れなかった。けども、最後の天龍さんの言葉はしっかり聞こえた、不思議と。聞き直してたでしょ。本当はやっちゃいけないんだけど、思わず聞き直してて。『なんですか?』って言っちゃったから。ちょっと天龍さんは機嫌悪くなってた。でも、最後の言葉を言ってくれた時はしっかり聞こえて、いろいろやっていかないとダメだなと思いました」