【NOAH】清宮が“方舟伝承マッチ”で丸藤を熱闘撃破 三沢技→武藤技フィニッシュに丸藤「良い答えだ」 2025/5/3

『MEMORIAL VOYAGE 2025 in KOKUGIKAN』両国国技館(2025年5月3日)
○清宮海斗vs丸藤正道×

 “方舟伝承"をテーマに両国セミファイナルを舞台に行われた清宮と丸藤のシングルマッチは、熱闘の末に丸藤に軍配。三沢技→武藤技の流れをフィニッシュに選んだ清宮を、丸藤も「良い答えだ」と認めた。

 旗揚げ25周年イヤーに「俺なりにNOAHで生きてきた形を見せたい」とメモリアル各大会での“シングル伝承ロード"をスタートさせた丸藤が、その第2弾の相手として清宮を指名。長らくエースとしてNOAHを支え続けてきた丸藤と、現エースとして未来のNOAHを背負う清宮が“NOAH伝承"をテーマに両国ビッグマッチのセミファイナルで手合わせした。

 約3年半ぶりの一騎打ち。清宮はありとあらゆるバリエーションの丸め込みを仕掛けて先制した。対する丸藤は鉄柵の扉を巧みに利用したり、場外からエプロンめがけて垂直落下式ブレーンバスターを繰り出したりとひらめきを発揮。左腕にも攻撃を加えつつ、自身が持つ多彩な技を駆使して優勢に試合を進める。

 それでも不知火を防いだ清宮はドラゴンスクリューからシャイニングウィザードを叩き込んで逆襲。丸藤の抵抗をものともせずにブーメラン式シャイニングウィザードもぶち込んだ。丸藤の虎王連打に苦しみながらもスタンディング式シャイニングウィザードをねじ込む。

 しかし、丸藤も清宮の裏をかいて、パーフェクトキーロックに移行。序盤に攻めた左腕を絞め上げる。しのがれても不知火がさく裂。虎王や真・虎王もねじ込んだ。さらにフックキックと虎王のコンボを浴びせたものの、清宮もローリングエルボーで必死の抵抗。ジャンピングニーからタイガースープレックスにつなげて勝機をたぐり寄せる。そして、三沢光晴さんを思わせる雪崩式エメラルドフロウジョンを敢行。最後は武藤敬司さんを思わせるダイビング式フラッシングエルボーで3カウントを奪った。

 あらゆる局面で真っ向から競い合ったうえで、最後は清宮が勝利。NOAH正統派の命脈“伝承"に手応えを得た両雄は「これからも」の誓いを込めてグータッチを交わし、場内も温かな拍手に包まれた。

 「確かにさっき自分は丸藤さんと時空を超えた戦いをしてましたよ。レスリングを通してリング上の戦いを通して、なんか忘れちゃいけない禁断の扉にも触れたような気がしてます」と試合を振り返った清宮は「要するに今日のリング上の経験が自分にとって宝物ってことです。丸藤さんの偉大さ、深く深く改めて感じさせていただきました。これから自分らしくNOAHの中心、登っていきますよ」と改めて誓いを立てた。

 三沢光晴さんの得意技から、武藤敬司さんの得意技につなげる流れでフィニッシュを勝ち取った清宮に、丸藤も「そうか、清宮。あの技出してきたか。いい答えだよ。まさかあの技出してくるとは思わなかった。大丈夫だ。お前がやれば全部お前のオリジナルだ。どんどんやれ。どんどん突き進めよ」とエール。「でも俺もまだまだ負けたままじゃ終わらないからな。待っとけ。次は勝つぞ。またやるぞ」と“伝承継続"を宣告した。

【清宮の話】「確かに、確かにさっき自分は丸藤さんと時空を超えた戦いをしてましたよ。レスリングを通してリング上の戦いを通して、なんか忘れちゃいけない禁断の扉にも触れたような気がしてます。まあ、要するに自分が何が言いたいか、何を感じ取ったか、それは今日のリング上の経験が自分にとって宝物ってことです。丸藤さんの偉大さ、深く深く改めて感じさせていただきました。これから自分らしくNOAHの中心、登っていきますよ。よし!」

【丸藤の話】「そうか、清宮。あの技出してきたか。いい答えだよ。まさかあの技出してくるとは思わなかった。大丈夫だ。お前がやれば全部お前のオリジナルだ。どんどんやれ。どんどん突き進めよ。でも俺もまだまだ負けたままじゃ終わらないからな。待っとけ。次は勝つぞ。またやるぞ」