【NOAH】GHCタッグは征矢&サクソン挑戦、拳王が「情熱ぅう!」完コピで防衛宣言 稲葉は完敗で挑戦権獲得ならず 2025/5/24

『SUNNY VOYAGE 2025』横浜ラジアントホール(2025年5月24日)
○拳王&憂流迦&KENTAvs征矢学&YO-HEY&稲葉大樹×

 稲葉完敗でタッグ挑戦権獲得ならず。5・31新宿大会のGHCタッグ王座戦は「(王者)拳王&佐々木憂流迦vs征矢学&サクソン・ハックスリー(挑戦者)」に決まった。

 5・18後楽園大会で約10ヶ月ぶりに負傷欠場から復帰した稲葉は、王者・拳王に敗れたにもかかわらずタッグ王座挑戦を表明。拳王は「征矢とサクソンの挑戦なら受ける、稲葉が挑戦したければ5・31新宿までに結果を出せ」と提示し、新宿でのGHCタッグ王座戦「(王者)拳王&憂流迦vs征矢&サクソンor稲葉(挑戦者)」が決まった。

 稲葉とサクソンで“征矢のパートナーの座"を争奪する形。稲葉としては、直接対決となるこの日の横浜大会で是が非でも“結果"を出さねばならなかった。

 意識し合う征矢と憂流迦が逆水平とミドルキックの打ち合いなどでヒートアップすると、稲葉も奮闘。征矢から「任せた!」とタッチをもらうと、「情熱!」と叫びながら拳王を気迫全開で攻め立てる。YO-HEYを強引に呼び込み、コーナーへホイップしてもらうと、串刺しスピアー、キャノンボールと猛攻。前方を向きながら絞める変型逆エビ固めに捕らえると、「情熱!」と再び絶叫して絞めに絞めた。憂流迦のカットを受けても技を解かない。

 しかし、KENTA&憂流迦のサンドイッチミドルキックに被弾すると急ブレーキ。二段階式ダイビングエルボードロップは拳王に避けられて自爆に終わる。それでも稲葉の闘志は消えず、必死に巻き返すと、征矢とのサンドイッチ攻撃から必殺のDDDを仕掛けた。

 だが、拳王は背後に不時着。征矢との同士討ちを誘ってから、輪廻で稲葉を蹴り飛ばした。すかさず憂流迦が胴絞めスリーパーで征矢をグラウンドに引きずり込むと、拳王はそこにファルコンアローで稲葉を叩きつける荒技を繰り出し、3人が重なったところにPFSを投下。間髪入れずに正調PFSを落として、稲葉を沈めた。

 稲葉は無情にも3カウントを奪われて“結果を出す"とは真逆の結果に。マイクを握った拳王は「おい稲葉! お前は情熱だけで結果は残せなかったな。情熱なんてな、誰にでもあるんだよ! ホラ情熱ぅうううう!! 情熱ぅうううううううう!!……てな感じでな。稲葉、情熱だけアピールするんじゃなくて強さも少しは磨いておけ」と“情熱アピール"をいとも簡単に完コピしながら、稲葉を切り捨てた。

 そのうえで「おい、情熱男“ワン"と“ツー"、リングに上がってこい」と1号2号呼ばわりしながら征矢&サクソンをリング上に召喚。「もう一度言ってやるよ。情熱なんてな、誰にでもあるんだよ。5・31新宿、テメーらとこのベルトを懸けて闘ってやるよ」と征矢&サクソン組の挑戦を承諾し、5・31新宿大会のGHCタッグ王座戦は「(王者)拳王&佐々木憂流迦vs征矢学&サクソン・ハックスリー(挑戦者)」に決まった。

 さらに拳王が「そして勝つのは情熱を内に秘めて闘ってる佐々木憂流迦だからな!」と相棒に水を向けると、言われっぱなしの征矢がたまらず憂流迦に突進。憂流迦もスリーパーで絞め落として返り討ちにしたものの、目を覚ました征矢も、起き上がるなり猛ダッシュして再びバックステージで大乱闘を展開。新宿へ憂流迦と征矢の火花にも一層アブナイ香りが漂った。


【試合後の拳王&憂流迦、征矢&サクソン】

▼拳王「おい、稲葉。結果出せなかったな。あんだけ調子よく俺に挑戦してやるって言っても、テメーにはな、まだまだ情熱うぅぅぅぅ!しかねえんだよ。あんなヤツら、俺たちの内に秘めた情熱で5・31、倒してやろうぜ」

▼憂流迦「全然ですね。全然足りないんじゃないかな、情熱がね、向こうは」

▼拳王「いや、今日は征矢学は寝てたんじゃないのか」

※征矢がコメントスペースに乱入して憂流迦に殴りかかる。さらに、ローキックを放ってきた拳王に掴みかかるも、背後から憂流迦がスリーパーに捕らえて、座り込んだ状態で絞め上げる

▼拳王「おい、もっと絞めてみろよ。もっと絞めろよ。もっと絞めろ! もっと絞めろ! みてみろよ、これ。落ちたんじゃないのか」

※征矢がグッタリとしたところでサクソンが救出に登場。拳王と憂流迦を排除する

▼サクソン「ソヤ!」

▼拳王「うるせえ、お前! 何なんだ? 5月31日、新宿FACE、倒してやるからな」

※拳王&憂流迦が去っていく

▼征矢「(意識もうろうとした状態から立ち直ると)クソ、コラ! このままで終われると思うか。ふざけんじゃねえぞ。31日、正式にサクソンと挑戦が決まったんだ。いくぞ! 容赦なくいくぞ。佐々木憂流迦&拳王、覚悟しとけよ。覚悟しとけよ!」

【KENTAの話】「見た? 見た? 今日の試合。ていうか、何より今日何の日か知ってる? 俺のデビュー25周年。1回しかない25周年のまさに今日、5月24日。いやもう、台無し! 変なヤツのために台無し。俺の25年台無し。ちょっと待って。デビューした日、思い出してよ。ホントに今日、25年こんなことがあったな、あんなことがあったなって。まさか25年やって、入場の時、水ぶっかけられると思う? まさかビックリした。ビックリしたよ。ビックリした。注意したよ。『水かけちゃダメだよ』って。そうしたら、『ウーロン茶です』って。いや、そういう問題じゃねえよ! 『ああ、ウーロン茶だったら、じゃあ、しょうがないね』ってなるわけねえだろ。考えてみろよ。ダメなんだよ。ダメ。ダメよ、それ。言わなきゃわかんないかな、こんなこと。ビックリしたわ。こんな25年になると思わなかった。ビックリ。結局ね、俺が何を言いたいかっていうと、ある意味、一生忘れることのできない25周年になったってこと。25年、応援してくれている皆さん、ありがとうございます」