【GLEAT】中嶋がG-CLASS優勝 「今のGLEATで俺が一番強いってことだ」 2025/6/1

『GLEAT Ver.17』後楽園ホール(2025年6月1日)
「G-CLASS 2025」優勝決定戦 ○中嶋勝彦vs愛鷹亮×

 中嶋が決勝戦で愛鷹に完勝し、『G-CLASS 2025』トーナメントに優勝した。

 初代G-REX王者決定トーナメント以来となるGLEATのシングルトーナメント「G-CLASS 2025」はこの日決勝戦を迎えた。シングル2冠がかかるLIDET UWF世界王者・中嶋はここまで井土、渡辺、鬼塚を撃破。対する愛鷹は1回戦で山村を破ると、リンダマン、T-Hawkと歴代G-REX王者に勝利して勝ち上がった。

 中嶋は故・新間寿さんへの思いを込めるかのように、アントニオ猪木さんのテーマ曲『炎のファイター』の原曲である『アリ・ボンバイエ』で出陣した。

 ローキック合戦で幕を開け、中嶋がフロントハイキックを連発し、強烈なエルボー一発でねじ伏せる。愛鷹はたまらず場外に転落。何とかリングに戻った愛鷹だが、中嶋はサッカーボールキックを乱れ打つ。愛鷹もドロップキックで反撃するものの、ラリアットが空を切り、中嶋がスリーパーで捕獲。胴締め式に移行して絞め上げた。

 その後も愛鷹は防戦一方。ミドルキック、コーナーでの顔面蹴り、トラースキックと中嶋が蹴りまくる。愛鷹もミドルキックで意地の反撃。串刺しラリアットを叩き込んだが、中嶋はハイキックをカウンターでさく裂させると、脇固めで捕らえる。再びスリーパーで絞め上げ、ランニングローキックをお見舞い。愛鷹がブレーンバスターを仕掛けてもフロントネックロックで切り返した。

 愛鷹も意地。そのままブレーンバスターで引っこ抜いた。ラリアットを叩き込むと、パワーボムで追い討ち。だが、2カウントで返した中嶋は2発目のパワーボムをウラカンラナで切り返し、ハイキックをさく裂。ノーザンライトボムで突き刺して3カウントを奪った。

 G-CLASSトーナメントは中嶋が優勝を飾った。試合後、優勝トロフィーを手にした中嶋は「この俺が今、GLEATで一番強いってことだよ。戦いを通じて、いや戦いを教えてあげたうえで俺が勝って文句ねえだろ」と豪語した。「リングの上は戦いなんだよ。技をお披露目する場所でも、サーカスする場所でもないんだよ」と持論を展開し、「このGLEATに戦いを持ってきてやる」と変わらぬ姿勢を強調。一方で「1回戦、2回戦、3回戦、そして決勝。戦った井土、渡辺壮馬、鬼塚、そして愛鷹。いいものあるじゃねえかよ」とGLEAT勢を認める言葉も口にした。

 そしてメイン後、王者・石田凱士から指名されてG-REX王座挑戦も浮上。G PROWRESTLINGで初の勲章を手にし、シングル2冠となった中嶋がGLEATの頂点に王手をかけた。


【試合後の中嶋】

――完勝と言える結果と内容だったが?

▼中嶋「完勝か? そう言いたいけど、やっぱり戦いは苦しいものだよ。現にこれだけ汗かいてるしね。リング上を見てもらったらわかると思うけど、リングの上は戦いなんだよ。技をお披露目する場所でも、サーカスする場所でもないんだよ。そうだろ? なあ。戦いを制して今、俺の目の前にはこれ(トロフィー)がある。GLEATの今回のトーナメント、俺がなぜ出たと思う?」

――戦いを見せるため?

▼中嶋「そう。サーカスもどきのヤツらばっかりでしょう。だけど1回戦、2回戦、3回戦、そして決勝。戦った井土、渡辺壮馬、鬼塚、そして愛鷹。いいものあるじゃねえかよ。なあ。そいつらとの闘いを通じて少し感じてもらえたかな? 今、G-CLASSのトーナメントを戦った、そして勝ったこの俺が今、GLEATで一番強いってことだよ。戦いを通じて、いや戦いを教えてあげたうえで俺が勝って文句ねえだろ。このGLEATに戦いを持ってきてやる。そういうことですよ」

――優勝して次はどうする?

▼中嶋「これは何? 優勝したら何かあるの? 特にないでしょ? このGLEATでこのトーナメントが意味するものっていうのは、今このGLEATの中で一番強いのは、この中嶋勝彦だっていうことが証明されたってことだ。誰も文句言えねえだろ? 以上だ」