【新日本】葛西純が電撃登場 ラストシングルへデスペに招待状贈呈「サシでお前に勝たなきゃ意味がねえ」 2025/6/1

『セキチュー Presents BEST OF THE SUPER Jr.32』東京・大田区総合体育館(2025年6月1日)
○棚橋弘至&ドラゴン・ダイヤ&ニンジャ・マックvs上村優也&エル・デスペラード&TAKAみちのく×

 6・24後楽園大会でのラストシングルマッチを前に、葛西純がデスペラードの前に登場。“死と痛みの祭典"への招待状を手渡すと、「純粋に男の中の男、エル・デスペラードとサシでやりてえんだよ」と気持ちをぶつけた。

 IWGPジュニア王者としてスーパージュニア連覇を狙っていたデスペラードだったが、Bブロック首位タイながらも、直接対決で勝利したYOHが決勝に進出し、惜しくもブロック突破を逃した。

 この日、デスペラードは上村&TAKAと組んで、棚橋&ニンジャ&ダイヤと対戦。6・19大阪城ホール大会で一騎打ちを控える棚橋と上村の攻防に注目が集まったが、デスペラードも奮戦。ニンジャの空中殺法を防いでマフラーホールドに絡め取れば、ダイヤとはシングルマッチさながらの熱戦を繰り広げた。

 最後はダイヤのケブラーダで場外に足止めされたところで、棚橋のハイフライフローでTAKAが敗れて敗戦に。それでもニンジャ&ダイヤと握手を交わし、スーパージュニアを締めくくったが、そこに思わぬ男が現れた。6・24後楽園大会でデスペラードとのラストシングルマッチを控える葛西だ。

 これまで壮絶なデスマッチでしのぎを削ってきた両者だが、デスペラードは3・10後楽園大会(バーブ佐々木レフェリー25周年興行)での3WAY戦、FREEDOMS5・2後楽園大会でのタッグマッチで葛西に連敗。雪辱に燃えるデスペラードは、「スーパージュニアを優勝したうえで、IWGPジュニア王座を懸けて一騎打ちをする」という青写真を描いた。しかし、葛西はベルトに興味を示さず、あくまでも1対1の一騎打ちを熱望。ひとまずラストシングルマッチだけが決定していた。

 スーパージュニア優勝を逃したデスペラードの前に立った葛西は切々と語りかける。「デスペ氏よ、人生ってのは上手くいくこともあれば、上手くいかねえこともある。思い返せば、オレっちの人生上手くいかないことばかりだったよ。そんな葛西純が今日、お前のケツを蹴りに、気合いを入れにここまで来てやったぜ」。そうデスペラードにメッセージを送った葛西は「6・24決まったな。前にも言ったと思うが、オレっちが戦いたい相手はBEST OF THE SUPER Jr.を優勝した男でもねえ。IWGPジュニアヘビー級チャンピオンでもねえ。純粋に男の中の男、エル・デスペラードとサシでやりてえんだよ」とあくまでもデスペラード本人との戦いにこだわりを見せる。「3WAYで勝とうが、タッグマッチで勝とうが、サシでお前に勝たなきゃ意味がねえんだよ! いいか、デスペ氏。モヤモヤした気持ちをもったまんま葛西純に勝てると思うなよ」とゲキを飛ばした。

 昨年6月に行われたデスペラードのプロデュース興行『DESPE-invitacional』はデスペラードが招待状を各選手に配った。葛西もその時は受け取る立場だったが、「以前、お前に招待状をもらったことがあったな。そのお返しじゃねえけど、今日はオレっち、6・24の招待状を持ってきたんだよ」と今宵は自ら赤い招待状を持ち出す。「大会名はDEATH PAIN invitacional…訳して、死と痛みの祭典だ」とデスペラード興行をもじった大会名であることを明かし、「これでお前も闘志に火が点いてくれたなら嬉しい。受け取れ」と招待状を贈呈。デスペラードはそれを受け取って気合いを入れると、2人は拳を突き合わせた。

 バックステージで「葛西さんとのシングルマッチってのは、これとは全く関係なく、俺自身の大事なもんだから。スーパージュニアももちろん大事だ。だから最後の最後まで必死に闘い抜いた。全試合でタイトルマッチレベルのものを見せられたと思っている」とスーパージュニアを振り返ったデスペラードは「結果が振るわなかったけど。やっぱり葛西さんというのは……なんかわかると思う。その時、俺が欲しいと思っていなくても、必要な言葉をあの人は投げてくれる。かけてくれるんだよ」と葛西に感謝。「思い切って、思っていること全部やろうかな、もう。せっかく会場も押さえてもらったし……決めました。誰に何を言われようと、ちょっと考えていることがあるんで。俺がチャンピオン様だから。いつまでもグジグジしてないで、ちゃんと葛西純と正面切って向き合おうと思います」とラストシングルマッチに向けて決意をみなぎらせた。