【全日本】ELPIDAが電撃解散、約1年の活動に幕 安齋は欠場へ 2025/6/18
『スーパーパワーシリーズ2025』後楽園ホール(2025年6月18日) ○綾部蓮&ライジングHAYATO&安齊勇馬&本田竜輝vs大森北斗&他花師&タロース&羆嵐× ELPIDAが電撃解散。それぞれが個人の道に進むことを表明し、約1年の活動に幕を下ろした。 ELPIDAは2024年の5・29後楽園大会で結成。当時三冠王者だった安齋のもとにHAYATO、本田、綾部が集まり、ユニットとして始動した。結成1周年が経ってから初めての後楽園大会でまさかの展開が待ち受けていた。 この日、ELPIDAの4人は6人タッグ王者の北斗&羆嵐&他花師に213cmの大型新メンバー・タロースを加えた北斗軍カルテットと激突。HAYATO&安齊は6・15京都大会で青柳兄弟に敗れ、アジアタッグ王座から陥落したばかりだった。 ELPIDAはスタンド席から入場するが、そこを北斗軍が襲撃し、場外乱闘で幕開け。タロースも規格外のパワーを発揮して、ELPIDAを痛めつけた。一方、ELPIDAは他花師に照準。代わる代わるに攻撃を重ねる。しかし、他花師も4人相手に地獄突きを乱れ打ってピンチを脱すると、羆嵐も追撃に出た。 その羆嵐を本田が足止めすると、綾部がランニングネックブリーカーで追い討ち。ELPIDAは連続串刺し攻撃で羆嵐を攻め立てる。だが、北斗軍も綾部に連続串刺し攻撃を浴びせると、北斗軍スペシャルを予告した。 しかし、これが痛恨の自爆。ELPIDAは北斗にストンピングを連発する。背後からタロースがにじり寄り、ELPIDAを蹴散らしていくが、綾部がロープ際でのフロントハイキックで場外に蹴落とすと、HAYATOがプランチャで場外に足止めした。ここがチャンスと、本田のスピアー、安齋のジャンピングニーから綾部のデスルーレットがさく裂。羆嵐を沈めた。 試合後、マイクを持った綾部は「タロースとは今後どんどんどんどん当たっていきたいと思っている。最高の刺激だからな。タロース、ガンガン戦っていこう」とタロースに投げかける。大きな拍手に包まれたが、その後、綾部の口から衝撃発言が飛び出した。 「そして、1つ決断をしたんだ。今日をもって綾部蓮、ELPIDAを抜ける」と宣言すると、場内はどよめきと悲鳴に包まれる。綾部は「約1年前、同じここ後楽園ホールで、3人がリング上に集まっているのを見て、楽しそうだと直感で思って俺はリングに上がって、その輪に加わった。ただ、今の俺はこの4人で組んでやっていくこと以上に対角に立って、どんどんどんどん戦っていくことが楽しいと思えて仕方ないんだ。だから、急だけどELPIDAを抜けるという選択をさせてもらった」。綾部はじっくりと自分の思いを語ると、観客は拍手でその決断を後押しした。 綾部がリングを去ると、続いて本田がマイクを持つ。「なんだよ、綾部。お互い戦ったほうが楽しいって? 俺もそう思ってたよ。だったら、俺もELPIDAを抜ける!」と本田も離脱を表明すると、「抜けるけど、これからは俺ひとりでやっていくよ。おい、みんな。全日本プロレスで誰が一番ヤバい男か知ってるか!? 誰がどう見てもこの俺、本田竜輝だ! これからは好き勝手に暴れさせてもらうわ。綾部、HAYATO、安齋、1年間ありがとう」と一匹狼宣言までぶち上げて、リングを去っていく。 HAYATOもマイクを手にすると、「俺もこの前、アジアタッグを落として、まだまだだなって。俺にはまだ先があるんだって気づいたんだよね。みんなといる時間は楽しいし、快適だったけど、俺はみんなをちょっと頼り過ぎたから、これからはひとりでジュニアの道を進んでいくよ。みんなありがとう」と別れの言葉を口にする。 HAYATOもリングを去り、ひとり残った安齋に声援が集中する。安齋は「もともとELPIDAは全日本の時代を変えるって、ここを盛り上げるって始めた。それは横に立とうと、対角に立とうと、まあ、変わらないでしょう」と仲間たちの決断に理解を示したうえで、「各々がそれぞれのやり方でこの全日本プロレスを盛り上げていくけど、みんなにも3人にも1つだけ言っておきます。これから全日本を一番盛り上げるのは安齋勇馬だから」と力強く断言。「だから、これからも全日本プロレスのことを、そして俺のことを見ててください。俺との約束です。みんなELPIDAをありがとう」と締めくくり、ELPIDAの活動に幕を下ろした。 早くも先を見据えた安齋はバックステージで「この前の京都でアジアタッグを落として、今日ELPIDAが解散して、1つだけ決めました。俺は自分自身をもっと盛り上げるため、そして全日本プロレスを盛り上げるため、ちょっとの間、このリング外で戦ってきます。安齋勇馬、少しの間、欠場します。ありがとうございます」と意味深に欠場を発表した。 【安齋の話】「1年前に同じ考えを持って集まった4人。やっぱり今でも同じ考えなんだなって、ちょっと思っちゃったね。全日本を盛り上げたい気持ちも変わらないと思う。そして、何より対角に立って戦ったほうが面白いっていう気持ち。4人それぞれがみんな同じ気持ちだと思う。今日でELPIDAはいったん終わりです。これからはそれぞれがそれぞれのやり方がこの全日本プロレスを盛り上げて、業界で一番になるようにやっていくと思います。この前の京都でアジアタッグを落として、今日ELPIDAが解散して、1つだけ決めました。俺は自分自身をもっと盛り上げるため、そして全日本プロレスを盛り上げるため、ちょっとの間、このリング外で戦ってきます。安齋勇馬、少しの間、欠場します。ありがとうございます」 【本田の話】「ELPIDA終了! ELPIDA終了! まあ、1年間、安齋、HAYATO、綾部とやってきて、俺は楽しかった。まあ、確かに戦っているほうがもっと盛り上がるよな。そして、この俺、本田竜輝はひとりになった。誰がこの全日本プロレスで一番ヤベえヤツだと思ってんだよ。この俺だよ。何するかわかんねえぞ」 【HAYATOの話】「言いたいことはリング上で言った通りだよ。もうすぐジュニアリーグも始まるし。でも、やっぱりELPIDAにいると、1人だけジュニアの俺が捕まって、ヘビー級が俺の仇を取ってくれる。そんな形になることが多かった。でも、それじゃあ俺はいけないと思ってる。俺は今、出来上がって完成しているわけじゃなくて、まだまださらに上があるってこの前のアジアタッグで気づいたんで。今までみんなありがとう」 【綾部の話】「急な宣言というか、いきなりのELPIDAを抜ける宣言になってしまったけど、本当にリング上で言った通り、現時点だけれども、また4人でやっていく楽しさよりも、それ以上にチャンピオン・カーニバルを通じて、安齋勇馬と本田竜輝と戦った時の楽しさっていうほうが上回ってしまった。だから、こういう選択をしたまで。まあ、でも本当に約1年っていう期間になったけど、ユニットを組んだ同じチームとしてやってきたからこそ、刺激し合って、綾部蓮が強くなれたと思っている。今後は対角に立って、どんどん戦っていきたい。そして北斗軍のタロースだな。今日そんなに長い時間やり合えなかったけど、どんどんどんどん今後戦っていきたい相手だ。最高の刺激だからな。またやろう」
『スーパーパワーシリーズ2025』後楽園ホール(2025年6月18日)
○綾部蓮&ライジングHAYATO&安齊勇馬&本田竜輝vs大森北斗&他花師&タロース&羆嵐×
ELPIDAが電撃解散。それぞれが個人の道に進むことを表明し、約1年の活動に幕を下ろした。
ELPIDAは2024年の5・29後楽園大会で結成。当時三冠王者だった安齋のもとにHAYATO、本田、綾部が集まり、ユニットとして始動した。結成1周年が経ってから初めての後楽園大会でまさかの展開が待ち受けていた。
この日、ELPIDAの4人は6人タッグ王者の北斗&羆嵐&他花師に213cmの大型新メンバー・タロースを加えた北斗軍カルテットと激突。HAYATO&安齊は6・15京都大会で青柳兄弟に敗れ、アジアタッグ王座から陥落したばかりだった。
ELPIDAはスタンド席から入場するが、そこを北斗軍が襲撃し、場外乱闘で幕開け。タロースも規格外のパワーを発揮して、ELPIDAを痛めつけた。一方、ELPIDAは他花師に照準。代わる代わるに攻撃を重ねる。しかし、他花師も4人相手に地獄突きを乱れ打ってピンチを脱すると、羆嵐も追撃に出た。
その羆嵐を本田が足止めすると、綾部がランニングネックブリーカーで追い討ち。ELPIDAは連続串刺し攻撃で羆嵐を攻め立てる。だが、北斗軍も綾部に連続串刺し攻撃を浴びせると、北斗軍スペシャルを予告した。
しかし、これが痛恨の自爆。ELPIDAは北斗にストンピングを連発する。背後からタロースがにじり寄り、ELPIDAを蹴散らしていくが、綾部がロープ際でのフロントハイキックで場外に蹴落とすと、HAYATOがプランチャで場外に足止めした。ここがチャンスと、本田のスピアー、安齋のジャンピングニーから綾部のデスルーレットがさく裂。羆嵐を沈めた。
試合後、マイクを持った綾部は「タロースとは今後どんどんどんどん当たっていきたいと思っている。最高の刺激だからな。タロース、ガンガン戦っていこう」とタロースに投げかける。大きな拍手に包まれたが、その後、綾部の口から衝撃発言が飛び出した。
「そして、1つ決断をしたんだ。今日をもって綾部蓮、ELPIDAを抜ける」と宣言すると、場内はどよめきと悲鳴に包まれる。綾部は「約1年前、同じここ後楽園ホールで、3人がリング上に集まっているのを見て、楽しそうだと直感で思って俺はリングに上がって、その輪に加わった。ただ、今の俺はこの4人で組んでやっていくこと以上に対角に立って、どんどんどんどん戦っていくことが楽しいと思えて仕方ないんだ。だから、急だけどELPIDAを抜けるという選択をさせてもらった」。綾部はじっくりと自分の思いを語ると、観客は拍手でその決断を後押しした。
綾部がリングを去ると、続いて本田がマイクを持つ。「なんだよ、綾部。お互い戦ったほうが楽しいって? 俺もそう思ってたよ。だったら、俺もELPIDAを抜ける!」と本田も離脱を表明すると、「抜けるけど、これからは俺ひとりでやっていくよ。おい、みんな。全日本プロレスで誰が一番ヤバい男か知ってるか!? 誰がどう見てもこの俺、本田竜輝だ! これからは好き勝手に暴れさせてもらうわ。綾部、HAYATO、安齋、1年間ありがとう」と一匹狼宣言までぶち上げて、リングを去っていく。
HAYATOもマイクを手にすると、「俺もこの前、アジアタッグを落として、まだまだだなって。俺にはまだ先があるんだって気づいたんだよね。みんなといる時間は楽しいし、快適だったけど、俺はみんなをちょっと頼り過ぎたから、これからはひとりでジュニアの道を進んでいくよ。みんなありがとう」と別れの言葉を口にする。
HAYATOもリングを去り、ひとり残った安齋に声援が集中する。安齋は「もともとELPIDAは全日本の時代を変えるって、ここを盛り上げるって始めた。それは横に立とうと、対角に立とうと、まあ、変わらないでしょう」と仲間たちの決断に理解を示したうえで、「各々がそれぞれのやり方でこの全日本プロレスを盛り上げていくけど、みんなにも3人にも1つだけ言っておきます。これから全日本を一番盛り上げるのは安齋勇馬だから」と力強く断言。「だから、これからも全日本プロレスのことを、そして俺のことを見ててください。俺との約束です。みんなELPIDAをありがとう」と締めくくり、ELPIDAの活動に幕を下ろした。
早くも先を見据えた安齋はバックステージで「この前の京都でアジアタッグを落として、今日ELPIDAが解散して、1つだけ決めました。俺は自分自身をもっと盛り上げるため、そして全日本プロレスを盛り上げるため、ちょっとの間、このリング外で戦ってきます。安齋勇馬、少しの間、欠場します。ありがとうございます」と意味深に欠場を発表した。
【安齋の話】「1年前に同じ考えを持って集まった4人。やっぱり今でも同じ考えなんだなって、ちょっと思っちゃったね。全日本を盛り上げたい気持ちも変わらないと思う。そして、何より対角に立って戦ったほうが面白いっていう気持ち。4人それぞれがみんな同じ気持ちだと思う。今日でELPIDAはいったん終わりです。これからはそれぞれがそれぞれのやり方がこの全日本プロレスを盛り上げて、業界で一番になるようにやっていくと思います。この前の京都でアジアタッグを落として、今日ELPIDAが解散して、1つだけ決めました。俺は自分自身をもっと盛り上げるため、そして全日本プロレスを盛り上げるため、ちょっとの間、このリング外で戦ってきます。安齋勇馬、少しの間、欠場します。ありがとうございます」
【本田の話】「ELPIDA終了! ELPIDA終了! まあ、1年間、安齋、HAYATO、綾部とやってきて、俺は楽しかった。まあ、確かに戦っているほうがもっと盛り上がるよな。そして、この俺、本田竜輝はひとりになった。誰がこの全日本プロレスで一番ヤベえヤツだと思ってんだよ。この俺だよ。何するかわかんねえぞ」
【HAYATOの話】「言いたいことはリング上で言った通りだよ。もうすぐジュニアリーグも始まるし。でも、やっぱりELPIDAにいると、1人だけジュニアの俺が捕まって、ヘビー級が俺の仇を取ってくれる。そんな形になることが多かった。でも、それじゃあ俺はいけないと思ってる。俺は今、出来上がって完成しているわけじゃなくて、まだまださらに上があるってこの前のアジアタッグで気づいたんで。今までみんなありがとう」
【綾部の話】「急な宣言というか、いきなりのELPIDAを抜ける宣言になってしまったけど、本当にリング上で言った通り、現時点だけれども、また4人でやっていく楽しさよりも、それ以上にチャンピオン・カーニバルを通じて、安齋勇馬と本田竜輝と戦った時の楽しさっていうほうが上回ってしまった。だから、こういう選択をしたまで。まあ、でも本当に約1年っていう期間になったけど、ユニットを組んだ同じチームとしてやってきたからこそ、刺激し合って、綾部蓮が強くなれたと思っている。今後は対角に立って、どんどん戦っていきたい。そして北斗軍のタロースだな。今日そんなに長い時間やり合えなかったけど、どんどんどんどん今後戦っていきたい相手だ。最高の刺激だからな。またやろう」