【DDT】KO-D無差別級王者・平田がメインで快勝 「いつでもどこでも挑戦権」行使をことごとく阻止 2025/9/6

『横浜ベイ☆クラッチ』横浜ラジアントホール(2025年9月6日)
○平田一喜vs男色ディーノvsアントーニオ本多×

 KO-D無差別級王者・平田が用意周到な作戦で「いつでもどこでも挑戦権」の行使をことごとく阻止した。

 KO-D王者・平田は9・2上野大会でHARASHIMAの挑戦表明をうまく言いくるめて断った。飯野の「いつどこ」(赤を保持)行使に対しては、飯野の経営するパーソナルジムの予約時間が迫っていることを装って回避した。

 この日の昼の部(D GENERATIONS)で石田有輝が先輩・高鹿佑也を破る殊勲を挙げ、「いつどこ(緑)」を奪取。夜の部で行使することを宣言していた。石田は第2試合に出場し、HARASHIMA&樋口とのトリオで、入江&高尾&須見と対戦。必殺の炎掌で須見を撃破した。公約通り、石田は「いつどこ」行使を宣言した。が、彰人取締役が「(平田が)まだ会場入りしてないのでできない」と事情説明。どうやら平田は石田行使の意向を事前にキャッチし、会場入りを遅らせたようだ。

 そして、メインイベント登場となった平田はなぜかキャリーケースを持参して入場。ディーノ、本多と3WAYマッチで激突した。DDTバラエティ部門の試合は通常、第2試合が定位置。このメンバーでメインを戦うことに3人ともに感慨に浸った。

 それでもメインとあって、平田は「バチバチにいく」と宣言。それなりの戦いを繰り広げたものの、「本当にそれでいいの?」と天の声が聞こえてきた。するとディーノがコーナーで尻を出し、平田は本多によって顔面を地獄門の餌食に。それでも平田は本多を地獄門に叩き込んで逆襲すると、エゴイストドライバーで3カウントを奪った。

 試合後、平田は速攻でキャリーケースを持って帰ろうとしたが、石田と飯野がリングイン。ともに「いつどこ」を行使しようとした。が、本多が石田、飯野を相次いでディーノの尻にぶち込んで2人は失神。ディーノは「平田、お前は第2試合の誇りだよ。お前がメインに組まれることがあっても俺たちは第2試合メイトだろ。お前がベルトを持った。これ以上なくうれしいよ。ベルトを長く持ってるとは思えない。それでも私たちの気持ちを背負って、一日でも長く持っててくれよ」とエールを送り、「いつどこは大会が終われば発動できない。今すぐ家に帰れ!」と指示した。帰路を急いだ平田は出入り口で「いつどこ」行使に来たと思われる岡谷英樹(青を保持)とすれ違ったものの、さっさと出て行って回避した。

 意識を取り戻した石田が行使を表明したが、彰人取締役が「チャンピオンがいないと行使ができません」と却下。「チャンピオンがいないとき、行使があったらどうするかのルールも定めていなかったんです。盲点をつかれてこちらも困ってるんです。お三方、今日のところはあきらめて、次の大会以降にお願いします」との見解を示した。

 KANONによるエンドアナウンス後、興行が終了したことを確認した平田は会場に戻り、ちゃっかりサイン会を開いた。そこにあきらめきれない石田が現れ「挑戦させてください」と迫るも、平田は「興行終了後は受けられないから」と諭し、菓子をプレゼントして懐柔。9・12新宿大会までに初防衛戦の相手を決めなければならないが、平田は「僕の心は変わらない。次の挑戦者は今林久弥です。これ以上、どうなるか分からないカードはないでしょう。僕の熱い首固めで対抗します」と勝手に宣言していた。