【新日本】KUSHIDA&吉岡決勝届かず デスペラードと2勝目でKUUKAI「スタート地点に立った」 2025/11/1

『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2025』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第2競技場(2025年11月1日)
Bブロック公式戦 ○エル・デスペラード&KUUKAIvsKUSHIDA&吉岡勇紀×

 KUSHIDA&吉岡が最終公式戦で2敗目を喫して決勝進出ならず。デスペラード&KUUKAIが2勝目を挙げた。

 KUSHIDA&吉岡の越境タッグは3勝1敗・勝ち点6。他力本願ながら優勝圏内でこの日、最終公式戦を迎えた。対するデスペラード&KUUKAIは1勝3敗。優勝には届かなかったものの有終の美といきたいところだった。

 KUSHIDAとKUUKAIがメキシコ仕込みのルチャムーブで先手争いを展開し、デスペラードと吉岡は激しい打撃戦で火花。KUSHIDAが腕攻めでKUUKAIを劣勢に追い込んだが、KUUKAIも吉岡にバッククラッカーで反撃し、変型ボーアンドアローで捕らえる。KUSHIDAがカットに飛び込み、デスペラードをアームロックで分断にかかっても、KUUKAIがトラースキックをお見舞い。デスペラードはスピアーでKUSHIDAをなぎ倒し、ブレーンバスターで吉岡を引っこ抜いた。

 さらにデスペラードがスパインバスターで吉岡を叩きつけ、KUUKAIがコーナーに上がったが、KUSHIDAが急行して阻止。吉岡がデスペラードにハイフライアタックで飛びつくと、KUSHIDAがテキサスクローバーホールドでKUUKAIを分断。吉岡がデスペラードめがけてハイフライフローを放った。

 これはデスペラードが自爆させ、KUSHIDAをロコモノで撃退。粘る吉岡も起死回生のバトルフックをさく裂させたが、デスペラードもピンチェ・ロコで叩きつけて譲らず。KUUKAIがトペでKUSHIDAを分断すると、デスペラードは垂直落下式リバースタイガードライバーで突き刺した。ピンチェ・ロコは吉岡がリバースしても、ブリッジで押し返したデスペラードは執念でピンチェ・ロコを決めて3カウントを奪った。

 この結果、KUSHIDA&吉岡は勝ち点6止まりで脱落が確定。メインの勝利チームが決勝進出することになった。試合後、吉岡は「あと1個取れれば、なんとか決勝に望みをつなげたのに……。自分が取られたせいで…」と悔しさを爆発。それでもKUSHIDAから「プロレスでも私生活でもピンチになったら絶対すぐ駆けつけるから。絶対、DRAGONGATEのエースになってくれ」とエールを送られると、吉岡は「いろいろ助けて教えてくれたんで、必ずこれに恩返しできるように、これからもっと力つけて、またKUSHIDAさんと来年でもいい、再来年でもいい。またタッグリーグ、戻ってきたいと思います」と誓った。

 一方、デスペラード&KUUKAIは2勝目を挙げて有終の美。「最終戦、KUUKAIとデスペラードの底力、見せてやったぞ」と喜びを爆発させたKUUKAIは「俺はもっと、もっともっと新日本プロレスジュニアをこれから盛り上げていきたいと思った。この試合で心からそう思った」と継続参戦に色気。「KUUKAIとデスペラードのスタート地点に今日、立ったと思ってる。これからもこの新日本プロレスで、デスペラードさんの横で闘わせてください」と訴えた。するとデスペラードも「確かに新日本では先輩だ。キャリアも多少は上だろうが……俺ん中で上下はなしでいきましょう。タッグパートナーなんだ。よろしく」と呼応。「今すぐにどうこうってのはまだわかんねえけどよ」と前置きしたうえで「俺が(IWGPジュニアヘビー級のベルトを)持ってて、彼がチャレンジャーって未来があっても面白くない?」とベルトをかけたKUUKAIとの一騎打ちも見据えていた。

【試合後のデスペラード&KUUKAI】

▼KUUKAI「よーし! (公式戦)最終戦、KUUKAIとデスペラードの底力、見せてやったぞ。もっと俺は、俺はもっと、もっともっと新日本プロレスジュニアを、これから盛り上げていきたいと思った。この試合で心からそう思った。KUUKAIとデスペラードのスタート地点に今日、立ったと思ってる。これからもこの新日本プロレスで、デスペラードさんの横で闘わせてください」

▼デスペラード「まあ、そういうふうに言って頼ってもらえるのは非常にうれしいし、頼られがいのある先輩でいられるよう頑張ります。あとは今、先輩っていう単語使っちゃったし、まあ確かに新日本では先輩だ。キャリアも多少は上だろうが……俺ん中で上下はなしでいきましょう。タッグパートナーなんだ。よろしく(※と言ってKUUKAIと握手を交わす)。あと、でも今日でタッグリーグは終わっちまった。思いついたことが一つある。ジュニアタッグっつうのは、タイトル(挑戦)は優勝できなかった以上、このチームでの今回の挑戦はなしだ。だけど(ジュニアヘビー級の)ベルトってのは2つあるよな。シングルだってある。今すぐにどうこうってのはまだわかんねえけどよ……。俺が(IWGPジュニアヘビー級のベルトを)持ってて、彼がチャレンジャーって未来があっても面白くない?」


【試合後のKUSHIDA&吉岡】

▼吉岡「(※フロアに座り込んで)クッソーッ……クソーッ! あと1個(勝利を)取れれば、なんとか決勝に望みをつなげたのに……。自分が(フォールを)取られたせいで……。すいません、KUSHIDAさん」

▼KUSHIDA「いや、謝んなくて大丈夫ですよ。タッグチームってコンビネーションの数とか、コスチュームを合わせるとか、チーム名を考えるとか、そんなこと大した問題じゃないんですよね。アレックス・シェリー、ケビン・ナイト……黒潮TOKYOジャパンっていうのもいたな……\(^o^)/ チエもいたし……。俺はピンチになったら、すぐ駆けつける。それがプロレスのタッグパートナーってものの、プロレスでも私生活でもピンチになったら絶対すぐ駆けつけるから。絶対、DRAGONGATEのエースになってくれ」

▼吉岡「(※KUSHIDAと握手を交わしながら)ハイ」

▼KUSHIDA「“エース"っていう言葉に逃げずに頑張ってください。ムチャクチャ応援してるんで。岐阜も頑張りましょう(※先に控室へ)」

▼吉岡「ハイ。こうやってKUSHIDAさんがなんにもわからない自分に、いろいろ助けて教えてくれたんで、必ずこれに恩返しできるように、これからもっと力つけて、またKUSHIDAさんと来年でもいい、再来年でもいい。またタッグリーグ、戻ってきたいと思います。ありがとうございました。クソーッ!」