【新日本】TAKESHITAが後藤返り討ちでIWGP世界ヘビー死守 1・4ドームでGLOBAL王者・辻と2冠戦へ 2025/11/2
『棚橋弘至〜衣錦還郷』岐阜メモリアルセンター で愛ドーム(第1体育館)(2025年11月2日) IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○KONOSUKE TAKESHITAvs後藤洋央紀× TAKESHITAが後藤を返り討ちにして、IWGP世界ヘビー級王座を死守。試合後、GLOBAL王者・辻陽太が挑戦表明をぶち上げて、来年の1・4東京ドーム大会での2冠戦が決定的となった。 TAKESHITAはG1 CLIMAXを制した勢いのままに、10・13両国大会でザック・セイバーJr.を破り、IWGP世界ヘビー級王座初戴冠を果たした。そんな新王者に挑戦表明を叩きつけたのが、同日、右ヒジの負傷から4ヵ月ぶりに復帰した後藤だった。今年上半期の新日本マットをけん引していた元王者の要求をTAKESHITAは受諾。「1回獲ったぐらいで東京ドームの舞台にチャンピオンとして立とうなんてことは微塵も思わん」と年内での迎撃を明言し、岐阜大会でのIWGP世界ヘビー級戦が実現した。 両者は昨年のG1公式戦でシングル初対決。その際は後藤がGTRで勝利しており、TAKESHITAにとっては大事な初防衛戦がリベンジマッチとなった。 TAKESHITAがエプロンDDT、場外DDTとたたみかけて先制。負傷明けとなる後藤の右ヒジをジャンピングアームブリーカー連発で狙い撃ちにし、TAKESHITAの時間がしばらく続いた。後藤も痛む右腕でラリアットを振り抜いて活路を開くが、主導権を渡さないTAKESHITAは強烈なエルボーを次々と浴びせ、ノータッチトペコンヒーロを敢行。リングに戻っても攻勢は続き、フライングラリアットからレイジングファイヤーの体勢に。 後藤が逆にブレーンバスターでぶん投げて反撃したものの、止まらないTAKESHITAは串刺しフロントハイキックからブルーサンダーをさく裂。それでも引かない後藤はエルボー合戦で食らいつく。投げ捨てジャーマンは不時着を許すも、直後に牛殺しを決めて、ようやく王者の動きを止めた。場内は「後藤」コールに包まれる。 後藤は裏GTR、ラリアットと猛攻に出るが、TAKESHITAはGTRを防いでPlus Ultraに捕獲した。再びピンチに陥った後藤だったが、ロープに足を伸ばして執念のエスケープ。ならばとTAKESHITAは後藤をコーナーに据え、串刺しニーから雪崩式レイジングファイヤーの構えに。しかし、抵抗を止めない荒武者は頭突きから秘策の回天を敢行した。 後藤はこん身のミドルキックをぶち込むと、GTWもさく裂。正調GTRの体勢に。だが、TAKESHITAは逆に抱え上げると、人でなしドライバー、ジャーマンの波状攻撃を決めた。即座に立ち上がった後藤のラリアットを読んで相打ちに持ち込むと、すぐさまラリアットを振り抜いて荒武者を1回転させる。 勝負を捨てない後藤はレイジングファイヤー狙いをGTRで切り返して逆転。すぐさまフォールにいけなかったため、試合は続行に。再び猛攻に出たTAKESHITAもリバースフランケン、ワガママ(ランニングニー)、ラストライドとたたみかけるが、沈まない荒武者はエルボーをかいくぐってローリングラリアットを一閃。昇天改で叩きつける。TAKESHITAがフォールを返すと、後藤は頭突き、袈裟斬りチョップから最終兵器・後藤革命の体勢に。しかし、読んだTAKESHITAはカウンターのエルボーからワガママをねじ込むと、レイジングファイヤーでぶっこ抜いて3カウントを奪った。 TAKESHITAが熱闘の末に後藤を返り討ちにしてIWGP世界ヘビー級王座を死守。ベルトを奪取した両国大会ではブーイングも飛んだものの、今宵は歓声を巻き起こしてみせた。 マイクを持ったTAKESHITAは後藤を呼び止めると、「後藤、俺とお前のプロレスの思想が交わることは今までもこれからもないと思う。でも、このKONOSUKE TAKESHITAのこれからのキャリアでちょっとだけ後藤革命、参考にさせてもらうわ。これでシングルは1勝1敗やな。今日のところはこれこそIWGPの戦いだって教えてもらって、ありがとうございます」とTAKESHITAなりの言い回しで感謝をあらわす。そして、再戦をアピールした後藤と握手を交わした。 大歓声の中で後藤がリングを去っていくと、TAKESHITAは「さあ、IWGPのベルトをこの岐阜で防衛したということは、次はな、1・4東京ドームでこのベルトを懸けて戦おうぜ。ドームでTAKESHITAとやる勇気のある選手は俺の前に立て」と挑発した。 TAKESHITAは入場ゲートに視線を送る。そこに現れたのはセミファイナルで棚橋弘至相手にIWGP GLOBAL王座を防衛したばかりの辻だった。 ベルトを肩にかけてスーツ姿でリングインした辻は「おい、TAKESHITA。次の相手はこの俺だ。あの人が言ったんだよ。『バカになれ』ってな。あいにく俺は棚橋社長の引退相手を務めるほどバカなレスラーではない。ただ、このIWGP、そして新日本プロレスのためならとことんバカになってやる。それが俺の覚悟だ。TAKESHITA! 東京ドームで俺と戦え!」と宣戦布告した。 それを聞いたTAKESHITAが「辻陽太、お前のその気持ち、確かに受け取ったよ。辻、ドームでこの俺と戦う覚悟はできているか? もしお前にその覚悟があるなら、お前もそのベルトを懸けろ」と2冠戦を要求。辻は「当然だ、TAKESHITA。覚悟はいいか!? 俺はできてるぜ」と返答すると、互いにベルトを掲げて、1・4東京ドームで大会での2冠戦が決定的となった。 辻がリングを去っていくと、TAKESHITAは「俺がチャンピオンである限りは、必ずプロレスを新しい世界に連れていく。1・4東京ドーム、辻とならそれを見せることができる。それを今日観に来たお客さん、そしてNJPW WORLDを見ている人たちに約束しよう」と約束。歓声の中で、「何度だって言うぞ。俺はそれを信じてるからな。プロレスをナンバーワンと言える胸を張れる世界を俺と一緒に作ろうぜ。それが俺からのメッセージだ。From THE ALPHA!」と最後に雄叫びを上げてみせた。 【試合後のTAKESHITA】 ▼TAKESHITA「まあリング上で言った通り、後藤革命……確かに、後藤洋央紀がデビューしてからここまでの道のり……もちろん俺も、ファンの頃から見てるから、知ってるよ。でもな、プロレスラーたるもの、それぞれプロレスに対する思い、気持ち、それぞれの道、歩いてきた道があるんや。俺は、まだ誰も通ったことない道を、これからも歩き続ける。それが、プロレスがもう1度、ナンバーワンだと、日本でもそう言える世界戦、走れると思ってるから。1・4東京ドーム、辻陽太……お前ならわかってると思うけど、俺たちがどっちが勝つか、どっちがチャンピオンとしてリングを下りるか、東京ドームをあとにするか、それだけの話ちゃうぞ。棚橋弘至の最後を見届けるために、たくさんのお客さんがドームには来てくれるんや。そこで棚橋が引退したら、プロレス界、日本のプロレス界……面白かったなって思わせるだけやない。これから、もっとおもろなるんちゃうかって、そう思わせなあかんぞ。俺と闘うってことは、そういうことや。その覚悟があるってことや。辻、俺は、KONOSUKE TAKESHITA、いや、子どものころからプロレスを見て、プロレスに憧れて、早くプロレスラーになって強くなりたいって思ってた時から、竹下幸之介として30年間の思い持って、リングに立つぞ。辻、かかってこい」 ――これまで数々、大舞台を経験されてると思うが、東京ドームというIWGP(世界ヘビー級王座)を懸けて闘う舞台は、TAKESHITA選手にとってどういう存在? ▼TAKESHITA「…………(※しばし考えたのち)まあ、去年『G1』で新日本プロレス初参戦して、今年の1月から(DDT、AEWとの3団体)所属になって……これはほんとに、俺のプロレス人生の中でも考えもしなかったことやけど、でも、俺はプロレスをするためにこの世に生まれてきたと思ってるから。ということは、ドームでIWGPを懸けてやる……なんなら、ドームでIWGPチャンピオンとして立つ……きっと、頭の片隅、心のどこかでは、それを想像してる自分もどこかいて。ドームだろうが、アメリカのビッグマッチだろうが、イギリスのウェンブリー(スタジアム)だろうが、新宿FACEだろうが、俺は俺のプロレス磨いてきたから。それを見せるだけですよ。まあ昨日、アメリカからこの岐阜に来て、今日、こうしてIWGP防衛できて、明日はDDT両国大会出るんで。これを見てる人で、『TAKESHITA、明日はどんな闘い見せてくれるんかな?』ってね、期待してくれる人は、俺の試合、明日も見に来てください。ありがとうございました」 ※後藤はノーコメント 【辻の話】「さあ始めるか、TAKESHITA! 俺にとって、この闘いはIWGPを取り戻す闘いだ! 覚悟はいいか」
『棚橋弘至〜衣錦還郷』岐阜メモリアルセンター で愛ドーム(第1体育館)(2025年11月2日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○KONOSUKE TAKESHITAvs後藤洋央紀×
TAKESHITAが後藤を返り討ちにして、IWGP世界ヘビー級王座を死守。試合後、GLOBAL王者・辻陽太が挑戦表明をぶち上げて、来年の1・4東京ドーム大会での2冠戦が決定的となった。
TAKESHITAはG1 CLIMAXを制した勢いのままに、10・13両国大会でザック・セイバーJr.を破り、IWGP世界ヘビー級王座初戴冠を果たした。そんな新王者に挑戦表明を叩きつけたのが、同日、右ヒジの負傷から4ヵ月ぶりに復帰した後藤だった。今年上半期の新日本マットをけん引していた元王者の要求をTAKESHITAは受諾。「1回獲ったぐらいで東京ドームの舞台にチャンピオンとして立とうなんてことは微塵も思わん」と年内での迎撃を明言し、岐阜大会でのIWGP世界ヘビー級戦が実現した。
両者は昨年のG1公式戦でシングル初対決。その際は後藤がGTRで勝利しており、TAKESHITAにとっては大事な初防衛戦がリベンジマッチとなった。
TAKESHITAがエプロンDDT、場外DDTとたたみかけて先制。負傷明けとなる後藤の右ヒジをジャンピングアームブリーカー連発で狙い撃ちにし、TAKESHITAの時間がしばらく続いた。後藤も痛む右腕でラリアットを振り抜いて活路を開くが、主導権を渡さないTAKESHITAは強烈なエルボーを次々と浴びせ、ノータッチトペコンヒーロを敢行。リングに戻っても攻勢は続き、フライングラリアットからレイジングファイヤーの体勢に。
後藤が逆にブレーンバスターでぶん投げて反撃したものの、止まらないTAKESHITAは串刺しフロントハイキックからブルーサンダーをさく裂。それでも引かない後藤はエルボー合戦で食らいつく。投げ捨てジャーマンは不時着を許すも、直後に牛殺しを決めて、ようやく王者の動きを止めた。場内は「後藤」コールに包まれる。
後藤は裏GTR、ラリアットと猛攻に出るが、TAKESHITAはGTRを防いでPlus Ultraに捕獲した。再びピンチに陥った後藤だったが、ロープに足を伸ばして執念のエスケープ。ならばとTAKESHITAは後藤をコーナーに据え、串刺しニーから雪崩式レイジングファイヤーの構えに。しかし、抵抗を止めない荒武者は頭突きから秘策の回天を敢行した。
後藤はこん身のミドルキックをぶち込むと、GTWもさく裂。正調GTRの体勢に。だが、TAKESHITAは逆に抱え上げると、人でなしドライバー、ジャーマンの波状攻撃を決めた。即座に立ち上がった後藤のラリアットを読んで相打ちに持ち込むと、すぐさまラリアットを振り抜いて荒武者を1回転させる。
勝負を捨てない後藤はレイジングファイヤー狙いをGTRで切り返して逆転。すぐさまフォールにいけなかったため、試合は続行に。再び猛攻に出たTAKESHITAもリバースフランケン、ワガママ(ランニングニー)、ラストライドとたたみかけるが、沈まない荒武者はエルボーをかいくぐってローリングラリアットを一閃。昇天改で叩きつける。TAKESHITAがフォールを返すと、後藤は頭突き、袈裟斬りチョップから最終兵器・後藤革命の体勢に。しかし、読んだTAKESHITAはカウンターのエルボーからワガママをねじ込むと、レイジングファイヤーでぶっこ抜いて3カウントを奪った。
TAKESHITAが熱闘の末に後藤を返り討ちにしてIWGP世界ヘビー級王座を死守。ベルトを奪取した両国大会ではブーイングも飛んだものの、今宵は歓声を巻き起こしてみせた。
マイクを持ったTAKESHITAは後藤を呼び止めると、「後藤、俺とお前のプロレスの思想が交わることは今までもこれからもないと思う。でも、このKONOSUKE TAKESHITAのこれからのキャリアでちょっとだけ後藤革命、参考にさせてもらうわ。これでシングルは1勝1敗やな。今日のところはこれこそIWGPの戦いだって教えてもらって、ありがとうございます」とTAKESHITAなりの言い回しで感謝をあらわす。そして、再戦をアピールした後藤と握手を交わした。
大歓声の中で後藤がリングを去っていくと、TAKESHITAは「さあ、IWGPのベルトをこの岐阜で防衛したということは、次はな、1・4東京ドームでこのベルトを懸けて戦おうぜ。ドームでTAKESHITAとやる勇気のある選手は俺の前に立て」と挑発した。
TAKESHITAは入場ゲートに視線を送る。そこに現れたのはセミファイナルで棚橋弘至相手にIWGP GLOBAL王座を防衛したばかりの辻だった。
ベルトを肩にかけてスーツ姿でリングインした辻は「おい、TAKESHITA。次の相手はこの俺だ。あの人が言ったんだよ。『バカになれ』ってな。あいにく俺は棚橋社長の引退相手を務めるほどバカなレスラーではない。ただ、このIWGP、そして新日本プロレスのためならとことんバカになってやる。それが俺の覚悟だ。TAKESHITA! 東京ドームで俺と戦え!」と宣戦布告した。
それを聞いたTAKESHITAが「辻陽太、お前のその気持ち、確かに受け取ったよ。辻、ドームでこの俺と戦う覚悟はできているか? もしお前にその覚悟があるなら、お前もそのベルトを懸けろ」と2冠戦を要求。辻は「当然だ、TAKESHITA。覚悟はいいか!? 俺はできてるぜ」と返答すると、互いにベルトを掲げて、1・4東京ドームで大会での2冠戦が決定的となった。
辻がリングを去っていくと、TAKESHITAは「俺がチャンピオンである限りは、必ずプロレスを新しい世界に連れていく。1・4東京ドーム、辻とならそれを見せることができる。それを今日観に来たお客さん、そしてNJPW WORLDを見ている人たちに約束しよう」と約束。歓声の中で、「何度だって言うぞ。俺はそれを信じてるからな。プロレスをナンバーワンと言える胸を張れる世界を俺と一緒に作ろうぜ。それが俺からのメッセージだ。From THE ALPHA!」と最後に雄叫びを上げてみせた。
【試合後のTAKESHITA】
▼TAKESHITA「まあリング上で言った通り、後藤革命……確かに、後藤洋央紀がデビューしてからここまでの道のり……もちろん俺も、ファンの頃から見てるから、知ってるよ。でもな、プロレスラーたるもの、それぞれプロレスに対する思い、気持ち、それぞれの道、歩いてきた道があるんや。俺は、まだ誰も通ったことない道を、これからも歩き続ける。それが、プロレスがもう1度、ナンバーワンだと、日本でもそう言える世界戦、走れると思ってるから。1・4東京ドーム、辻陽太……お前ならわかってると思うけど、俺たちがどっちが勝つか、どっちがチャンピオンとしてリングを下りるか、東京ドームをあとにするか、それだけの話ちゃうぞ。棚橋弘至の最後を見届けるために、たくさんのお客さんがドームには来てくれるんや。そこで棚橋が引退したら、プロレス界、日本のプロレス界……面白かったなって思わせるだけやない。これから、もっとおもろなるんちゃうかって、そう思わせなあかんぞ。俺と闘うってことは、そういうことや。その覚悟があるってことや。辻、俺は、KONOSUKE TAKESHITA、いや、子どものころからプロレスを見て、プロレスに憧れて、早くプロレスラーになって強くなりたいって思ってた時から、竹下幸之介として30年間の思い持って、リングに立つぞ。辻、かかってこい」
――これまで数々、大舞台を経験されてると思うが、東京ドームというIWGP(世界ヘビー級王座)を懸けて闘う舞台は、TAKESHITA選手にとってどういう存在?
▼TAKESHITA「…………(※しばし考えたのち)まあ、去年『G1』で新日本プロレス初参戦して、今年の1月から(DDT、AEWとの3団体)所属になって……これはほんとに、俺のプロレス人生の中でも考えもしなかったことやけど、でも、俺はプロレスをするためにこの世に生まれてきたと思ってるから。ということは、ドームでIWGPを懸けてやる……なんなら、ドームでIWGPチャンピオンとして立つ……きっと、頭の片隅、心のどこかでは、それを想像してる自分もどこかいて。ドームだろうが、アメリカのビッグマッチだろうが、イギリスのウェンブリー(スタジアム)だろうが、新宿FACEだろうが、俺は俺のプロレス磨いてきたから。それを見せるだけですよ。まあ昨日、アメリカからこの岐阜に来て、今日、こうしてIWGP防衛できて、明日はDDT両国大会出るんで。これを見てる人で、『TAKESHITA、明日はどんな闘い見せてくれるんかな?』ってね、期待してくれる人は、俺の試合、明日も見に来てください。ありがとうございました」
※後藤はノーコメント
【辻の話】「さあ始めるか、TAKESHITA! 俺にとって、この闘いはIWGPを取り戻す闘いだ! 覚悟はいいか」