【新日本】後藤がオレッグとの“毘沙門チン”対決制して意地の3勝目 「やっぱりあいつは怪物だよ」 2026/8/9

『G1 CLIMAX 36』Gメッセ群馬(2026年8月9日)
Aブロック公式戦 ○後藤洋央紀vsボルチン・オレッグ×

 後藤がオレッグとの“毘沙門チン"対決を制して、今G1で意地の3勝目を手にした。

 5勝2敗の首位タイに立つオレッグと2勝5敗で脱落が決まった後藤の本隊同門対決がセミファイナルで実現した。YOSHI-HASHIを加えた“毘沙門チン"としてNEVER6人タッグ王座を戴冠したこともある2人の一騎打ちは2024年のG1公式戦以来で、前回は後藤が勝利していた。

 真っ向勝負が信条の2人は序盤から肉弾戦で気持ちをぶつけ合う。ブレーンバスター、ボディスラムで荒武者を連続してぶん投げたオレッグは、逆片エビ固めで長時間絞め上げた。後藤はエルボーやチョップを連打して反撃を狙ったものの、オレッグはコーナーに叩きつけて腹部にタックルを連発する。

 流れを変えたい後藤は追尾式ラリアットへ。オレッグに仁王立ちで受け止められ、ショルダータックルを食らってしまうが、意地で倒れずまたもラリアットを叩き込んで反撃ののろしを上げた。村正、バックドロップの連続攻撃もさく裂。オレッグもフロントスープレックスやボルチンシェイクで投げまくり、リバーススプラッシュまで落としたものの、餅つきパワーボムは後藤が阻止。牛殺しをカウンターで繰り出すと、ラリアットの相打ちを挟んで裏GTRを決め、スリーパーに捕獲した。

 体の力が抜けたオレッグに対し、後藤は柴田勝頼ばりのPKを一閃。さらに土手っ腹にミドルキックを放つが、蹴り足をキャッチしたオレッグはショートレンジ式のカミカゼで逆襲に出る。抵抗する後藤を豪快なパワーボムで叩きつけた。負けじと後藤はしつこくスリーパーを仕掛けたものの、オレッグは荒武者を背負った状態でコーナーに上がる。

 危険を察知して距離を取った後藤は、ロープにオレッグの足を固定してひとり消灯をさく裂。GTRは防がれて、バーティクトを狙われるが、後藤は不時着した瞬間、後藤弐式で丸め込んだ。ギリギリで肩を上げたオレッグは至近距離からのドロップキックをぶっ放し、ラリアットを狙って突進するも、後藤はカウンターのニールキックをズバリ。GTRをすかさず決めて3カウントを奪った。

 後藤が同門対決を制して3勝目。5連敗を喫して脱落が決まっていたが、本隊の後輩相手に意地を見せた。

 試合後、オレッグと握手を交わした後藤は、「わかってはいたけど、やっぱりアイツは怪物だよ。あの謙虚な心があればね、アイツ、まだまだ伸びるぞ。まだまだ怪物になれる」と改めて称賛した。それでも「一つだけ、アイツに言いたいこと。試合前にね、敬意を持って握手をすること。それは、アマチュアレスリングの世界では当然のことかもしれない。でもここは、新日本プロレスだ。命を懸けた闘い、己のプライドを懸けた闘いなんだ。これから闘う人と、握手なんかしてる場合じゃない」と提言。「握手する時は、今日の俺とお前のように、お互いが認め合った時だ。それが、新日本プロレス」と新日本流の考え方を説いた。最終公式戦となる次戦は8・12浜松大会で、Yuto-Iceと対戦する。

 一方、首位タイから一歩後退となったオレッグは「今日の試合、今まで、もしかしたら、ああ! 一番悔しいですね」と吐露。それでも「これであきらめるわけないから。こっから次の試合に向けて100パーセント、もう全力を出していくしかないから」と前向きな姿勢を示した。浜松大会ではグレート-O-カーンと激突するが、「今日のあったこと、オーカーンにぶつけてやるね」と予告した。