1/5【新日本】オスプレイがNEVER王者初戦で快勝 永田と石井が大乱闘

『NEW YEAR DASH!!』東京・後楽園ホール(2019年1月5日)
○ウィル・オスプレイ&石井智宏&後藤洋央紀vs永田裕志&ジェフ・コブ&KUSHIDA×

　NEVER王座を奪取したばかりのオスプレイが王者初戦でKUSHIDAに快勝。永田と石井が試合そっちのけで大乱闘を繰り広げた。

　1・4東京ドームで飯伏を下し、NEVER王座を獲得したオスプレイが第4試合に登場。石井&後藤とのCHAOSトリオで、永田&コブ&KUSHIDA組と対戦した。昨日のドーム決戦で、KUSHIDAは石森に敗れてIWGPジュニア王座から、石井はザックに敗れてブリティッシュ王座から転落。今宵が再起戦となった。

　新NEVER王者のオスプレイが先発を買って出ると、勢いのままにKUSHIDAを圧倒。CHAOS軍がそのままKUSHIDAをいたぶる展開に。

　嫌な流れを断ち切ったのが気合いに満ちあふれた永田だった。試合前から石井と視殺戦を繰り広げていたが、リング上で向かい合うと、重たいミドルキックなどでメッタ打ちに。闘志に火が点いた石井もサッカーボールキックを返したが、永田は一歩も下がらない。「痛えなコノヤロー」、「効かねえんだコノヤロー」と罵声を浴びせ合いながら打撃戦を続けたが、永田はエルボー、ビンタ、サッカーボールキックで石井に猛攻。馬乗りになってエルボーを乱射すると、腕固めにも捕獲する。

　白目が降臨する前にオスプレイがカットに入るが、永田はスワンダイブ式エルボーをキャッチしてエクスプロイダーでぶん投げてみせた。石井がパワースラムで反撃しても、代わった後藤を低空ドロップキックで振り払い、永田が充実ぶりを見せつけた。永田に触発されたのか、コブも奮戦。遺恨を引きずる後藤と真っ向勝負を繰り広げ、ラリアットは壮絶な相打ちに終わる。

　接戦が続くと、かつてジュニア王座を巡って激闘を残してきたオスプレイとKUSHIDAが向かい合う。互いに裏をかきあうと、オスプレイがトップロープ上での619やスワンダイブ式エルボーで畳みかけ、オスカッターを予告するが、割り込んだコブがその体をキャッチして、逆回転式の旋回バックドロップでぶん投げる。そして、コブがハイクラッチジャーマンでKUSHIDAを投げ捨てて合体ムーンサルトプレスも完成。永田と石井、コブと後藤が場外でやり合う中、KUSHIDAはバックトゥザフューチャーで勝負に出る。

　オスプレイはこれをスタナーで切り返すと、石井がスライディングラリアットで援護射撃。その石井の背中を踏み台にしたオスプレイはキリモミプレスを投下すると、背後からのトラースキックからストームブレイカーに繋げてKUSHIDAを撃破し、王者初戦を勝利で締めくくった。

　試合が決した後も石井と永田は大乱闘。セコンドが止めに入るが、ビンタを打ち合って罵声を浴びせ合った。突然、爆発した激情は互いに燃え上がるばかり。石井が「永田、やりてえのか? やりてえのか、オラ。永田、胸貸してやるよ」と通告すれば、永田も「ひとごとだけ言ってやる。年寄りを舐めんなよ、お前ら。いつでも出て行く準備はできてんだ。年寄りを舐めんなコラ」と怒り心頭の様子だった。