4/7【新日本/ROH】時間差バトルロイヤルに復帰直後のムタがサプライズ降臨 ライガーとのレジェンド対決実現
『G1 SUPER CARD』米ニューヨーク州・ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン(2019年4月6日※現地時間)
1分時間差バトルロイヤル〜HONERランボー〜 ○ケニー・キングvs獣神サンダー・ライガー×
第0試合で行われた時間差バトルロイヤルに同日に復帰したばかりのグレート・ムタがサプライズ降臨。ライガーとのレジェンド対決が実現したが、絡みはわずかで終わり、場外で息を潜めていたキングが2人をオーバー・ザ・トップロープに追い込んで、まんまと勝ち残った。
新日本とROHが合同で開催する『G1 SUPER CARD』の第0試合で、1分毎に30選手が登場する時間差バトルロイヤル「HONERランボー」が行われた。
オーバー・ザ・トップロープのみが認められる一戦。1番手のキングに続いて、2番手として鈴木みのるが登場すると、「風になれ!」の大合唱が巻き起こり、「鈴木」コールがこだました。そのまま序盤戦の主役に躍り出て、何度も場内を沸かす。
ROHの選手が次々と登場する中、IWGPジュニアタッグ王者の“RPG 3K"SHO&YOHと鷹木信悟&BUSHIもリングインし、タイトルマッチさながらにやり合う。田口隆祐、チェーズ・オーエンズ、ロッキー・ロメロ、バッドラック・ファレ、YOSHI-HASHIらお馴染みの面々も登場。22番手として事前に出場が発表されていた獣神サンダー・ライガーが姿を現すと、場内は大歓声で迎えられた。ライガーはスーパーヘビー級のブライアン・ミロナスをオーバー・ザ・トップロープに追い込み、どよめきを誘った。
石井智宏、矢野通、後藤洋央紀のCHAOS勢も後半に入場。矢野はリングに入らず、況席に直行すると、代わりに日本でタッグを組んだコルト・カバナをリングに向かわせた。29番手にはBULLET CLUBのテーマ曲に乗り、レジェンドレスラーのキング・ハグが現れる。ハクがカバナの首を絞め上げると、慌てて矢野が助けに飛び込んだ。
そして、最後に姿を現したのがサプライズ登場となったムタだ。同日、数時間前にHOGのニューヨーク大会で復帰したばかりのムタがMSGに見参すると、この試合一番の歓声が巻き起こる。ムタが不気味にリングを徘徊する中、冒頭から戦い抜いてきた鈴木が石井と火花。鈴木はぶら下がり式腕十字で絡みついたものの、ラリアットで場外に叩き落とされて無念の脱落となった。
続々と選手が敗退し、リングに残るのはムタ、ライガーとキングダムのTKオライアン&ヴィニー・マーセグリアの4人に。ライガーとムタは同時にキングダムをオーバー・ザ・トップロープに追い込み、まさかの2人がリングに残ると、場内は総立ちになった。
久々に対峙した2人はしばらく視線を交錯させる。ライガーは掌底をぶち込んだものの、ムタもドラゴンスクリュー、フラッシングエルボーでお返し。この攻防だけで場内は期待感が充満したが、場外で密かに試合を見守っていたキングがいきなりリングに飛び込み、2人をオーバー・ザ・トップロープに追い込んで、まんまと時間差バトルロイヤルを制した。
これには客席も失望を隠せない。一方、大喜びのキングだったが、ムタは赤い毒霧を顔面に噴射して制裁する。そのムタがゆっくりとリングを去っていくと、場内からは「サンキュー・ライガー」コールが発生。ライガーは深々と観客に頭を下げて、波乱の時間差バトルロイヤルは幕を閉じた。