プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/1【新日本】後藤即陥落…鷹木がNEVER初挑戦・初戴冠 「とことん俺色に染めてやる」

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO〜雪の札幌2連戦〜』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2020年2月1日)
NEVER無差別級選手権試合 ○鷹木信悟vs後藤洋央紀×

 鷹木が後藤との大熱戦に勝利し、NEVER無差別級王座を奪取。新日本におけるシングルベルト初挑戦・初戴冠を成し遂げた鷹木は、「このベルト、とことん俺色に染めてやろうじゃねぇか」と宣言し、「オンリーワン」を目指す構えをみせた。

 1・5東京ドーム大会で後藤がKENTAとの遺恨決着戦を制し、1年1ヵ月ぶり5度目となるNEVER王座戴冠。翌1・6大田区大会でタッグマッチながら荒武者から直接勝利を奪った鷹木が挑戦を決めた。鷹木はこれが新日マット参戦以来、初のシングルベルト挑戦。後藤とは昨年、G1公式戦、9月の神戸大会と2度対決し、1勝1敗のイーブン。3度目の一騎打ちがNEVER王座をかけて実現した。

 開始のゴングが鳴ると、札幌のファンは鷹木コールで後押し。呼応するように鷹木はのっけからタックル合戦、エルボー合戦で渡り合い、後藤のラリアットを食らっても、すぐさまパンピングボンバーで応戦。真っ向からの打ち合いを制して場外DDTを敢行するなど先に主導権を握った。

 負けじと後藤はショートレンジのローリングラリアットで反撃。スリーパーで執ように絞め上げたが、逃れた鷹木は熨斗紙で逆転すると、スライディングパンピングボンバーを叩き込む。後藤が電光石火の牛殺しで応戦し、パンピングボンバーとラリアットの相打ちに持ち込んだが、競り勝ったのは鷹木。ダメージの色濃い後藤にすかさずSTAY DREAM(雪崩式デスバレーボム)を敢行した。

 だが、ここにきて後藤が粘り腰をみせる。雪崩式回天で豪快に叩き落として反撃ののろしを上げると、トップロープに乗せてのリバースGTRをさく裂。鷹木の手を取って逃げ場を奪ってのミドルキック連打を浴びせる。鷹木も鷹木式GTRで徹底抗戦し、パンピングボンバーで後藤を吹き飛ばしたものの、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは決められず。逆に昇天・改を食らってニアフォールに追い込まれてしまう。それでもノーモーション頭突きを真っ向から打ち合い、エルボーを乱れ打ちする後藤に、ワンツーエルボー連打で応戦したが、後藤は前進して仁王立ちで受け止めた。

 ならばと鷹木は右ストレートを連発したが、3発目をノーモーション頭突きで食い止めた後藤がヘッドバット連打を浴びせ、リバースGTRをさく裂させる。ピンチを迎えた鷹木だったが、正調・GTRを必死に抵抗して食い止めると起死回生のMADE IN JAPANで逆襲。2カウントで返す後藤にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを爆発させて一気に3カウントを奪った。

 大熱戦の末、鷹木が第29代NEVER王者に君臨。新日マットにおけるシングルベルト初挑戦にして初戴冠をやってのけた。試合後、NEVERのベルトを手にした鷹木は「今の気持ちわかるか? めちゃくちゃしんどいんだけどよ、最高の気分だぜ!」と絶叫。「いいか、これがNEVERの戦いだ。これが鷹木信悟のプロレスだ」と胸を張ると、「今こうして手元にベルトがあるが、決してこれはゴールじゃねぇ。これからがスタートだ! 改めてNEVER無差別級の王者として、このベルトに俺の魂をぶち込む」と宣言した。

 鷹木が目指すNEVER王座の方向性は独自の戦いをみせること。「新日本プロレスはよ、ナンバー1がIWGPヘビーなんだろ? それは大いに結構だ。俺は無理に競うつもりはねぇ。だったらこのベルト、とことん俺色に染めてやろうじゃねぇか」と言い切り、「IWGPヘビーがナンバーワンだったら、このNEVERのベルトはオンリーワンを目指してやるよ」とぶち上げた。鷹木は現在、EVIL&BUSHIとのトリオで6人タッグ王座も保持し、NEVER2冠王となった。2020年になってから二つの勲章を手にし、勢いが止まらないこの男は「このベルトを通行手形にさらに新日本マットで俺は暴れ狂うからな。オイ札幌、これからも暴れ龍のごとく駆け昇っていくぞ!」と宣言してみせた。

 そのためにも鷹木はNEVERを自らの手で高めていくつもりでいる。バックステージで「IWGPヘビーとインターコンチと統一とか俺、考えてねぇけどよ。同等ぐらいまでに、いや、それ以上に価値を上げてやるよ」との誓いを立て、「無差別に挑戦者選んでよ。無差別にな、NEVERだけにさ、ネバーエンドに。可能性は無限だよ」と宣言。引き揚げる際には放送席で解説を務めていたSHOを挑戦者候補とするかのように何やら挑発した。いずれにしても、鷹木の戴冠によってNEVER王座は新たな領域に突入することになりそうだ。

【試合後の鷹木】
――手元にNEVERのベルトがある今の気持ちは?

▼鷹木「ていうか、後藤、混沌の極みとか、後藤ワールドとか、理不尽とかバカにしたけど、何だ、あいつ。後藤ワールドとかヘンテコなこと言ってるけど、リング上は半端ねぇよ。ホント紙一重だよ紙一重。俺も今、現状がわけわかんねぇけど、自分の曲が鳴ってベルトがここにあるってことは、勝ったかどうかはわからんが、負けてないってことだ」

――リング上の戦いはNEVERらしい戦いだったが?

▼鷹木「何かよ、放送席に小僧がいたろ、小僧が。SHOか。あのヤローが生意気に腕組んで、下から上から目線で見てるからよ。ふざけんな、この小僧と思って。アイツにとことんみせつけるためにやってやったよ。あれでスイッチ入ったね。最初からスイッチ入ってたけど、放送席にSHOがいたから、このクソ小僧と思って。最高だね。まぁ、まだあいつは顔じゃねぇけどよ」

――リング上で「ここがスタートだ」と宣言していたが、今後については?

▼鷹木「そうだね。このNEVERのベルトを俺色にとことん染めると宣言したから。IWGPヘビーとインターコンチと統一とか俺、考えてねぇけどよ。同等ぐらいまでに、いや、それ以上に価値を上げてやるよ。いろんな地方、主要都市でもいいよ。NEVERのタイトルマッチがみたい、もっとNEVERのタイトルマッチが見たい、そういうふうな試合をしてやろうじゃねぇか。俺はよ、魂のぶつかり合いしかできねぇから。初めての戴冠かもしれねぇけど、オンリーワンを目指すよ、新日本で。このベルトとともにな」

――NEVERは無差別級だが、世界が広がるのでは?

▼鷹木「NEVER無差別級、そういった意味ではいいんじゃないの。無差別に挑戦者選んでよ。無差別にな、NEVERだけにさ、ネバーエンドに。可能性は無限だよ。IWGPヘビーやインターコンチのように…今は2冠になってるから、あれは内藤に任せるとして、このベルトは鷹木信悟に任せとけよ」

プロ格 情報局