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6/17【新日本】オカダがNJC連覇へ始動 悪行三昧の外道を秘密兵器で絞殺

『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』(2020年6月17日)
「NEW JAPAN CUP 2020」1回戦 ○オカダ・カズチカvs外道×

 オカダがNEW JAPAN CUP連覇に向けて始動。悪行三昧の外道を秘密兵器の変型コブラクラッチで絞殺し、レインメーカーを温存する形で、2回戦に勝ち上がった。

 1・5東京ドームでIWGPヘビー級王座から陥落したオカダ。再起に動き出したところで、新型コロナウイルス問題が巻き起こり、新日本は興行中止を余儀なくされた。110日の空白期間を経て、遂に大会が再開。全てが仕切り直しとなったオカダは2連覇を狙って、無観客で行われるNEW JAPAN CUPに臨むこととなった。1回戦の相手はかつて強い絆で結ばれていた外道。オカダは“元師弟対決"を「ウォーミングアップ」と位置づけたが、予想以上の苦戦を強いられた。

 2018年12月の一騎打ちと同様に、外道は怪我を偽装。右腕を三角巾で吊って姿を現すと、「実は今朝、練習中に二頭筋の断裂を起こしてしまいまして、とても試合ができる状態ではありません。が、今日はそれを押して試合をしたいと思います」と言い張る。これが三味線だとわかっていたオカダは、外道が三角巾の中からスプレーを取り出した瞬間、それを払いのけ、ポケットに隠し持っていたメリケンサックも奪い取った。

 しかし、外道はさらに隠し持ったスパナでオカダを暴行。場外戦ではテーブルやパイプイスを何度も脇腹に突き刺す。フットスタンプやサッカーボールキックも腹部に集中。オカダが反攻しても、外道はインサイドワークを駆使して再び場外に誘い出し、今度はゴング用の木槌で脇腹を狙い撃ちにした。オカダの顔が何度も苦痛で歪む。

 外道はオカダの動きを知り尽くしているだけに、反撃の糸口を掴ませない。ドロップキックを自爆させると、ツームストンパイルドライバーも海野レフェリーのシャツを掴んで阻止。その直後に海野レフェリーとオカダを交錯させると、ローブローを浴びせる。さらに、エプロンに隠しておいたメリケンサックを取り出し、顔面に一撃。満を持して外道クラッチで押さえ込んだ。

 オカダはギリギリでキックアウト。外道がジェイ・ホワイトを真似てブレードランナーを狙っても振り払い、再度のメリケンサック攻撃をかいくぐると、後頭部、そして正面にドロップキックをお見舞いする。大会再開後、2戦目にして初披露となった得意技で勢いを掴むと、ツームストンパイルドライバーでマットにグサリ。そして、レインメーカーは温存し、久々に披露した変型コブラクラッチで外道からギブアップを奪い取った。

 脇腹攻めで思わぬ苦戦を強いられたものの、最後はキッチリと勝利したオカダがNEW JAPAN CUP連覇に向けて好発進。レインメーカーポーズは披露したものの、再開後最初のマイクアピールはお預けにした。

 「まぁ、ウォーミングアップのつもりでやってましたから。誰もあんな人に俺が負けると思っている人はいないと思いますから」とポーカーフェイスで振り返ったオカダだが、「いい意味であんな相手に15分やってたんで。まぁ、外国人が来なかったり、いろいろありましたけど、気を引き締めていかないとダメだなと思いました」と元師弟対決がいい刺激になったようだ。

 2回戦(6・24)の相手は鈴木との壮絶な打撃戦を制した永田裕志。「まあ、散々『オッサン、オッサン』言ってましたからね」と苦笑いを浮かべたオカダだったが、「今は本隊と組むこともあるんで、あんまり『オッサン、オッサン』って言うわけにはいかないんで。なので、オッサンの意地を感じたいです」と注文をつけた。

 当然、狙うのはNEW JAPAN CUP連覇だ。「日本だけじゃなく世界中から戦いを、新日本プロレスを楽しみに今まで待ってくれた人もいますし、やっぱそういう人たちを元気にして、プロレスを好きな人を元気にし、またそのプロレスを好きな人がいろんな人を元気にしていってくれれば、この世界中が元気になって。嫌なニュースも多いじゃないですか、最近は。だから、明るいニュースを僕らが届けていけるようにやっていきたいなと思います」。レインメーカーは新日本のリングから世界中を明るく照らすつもりだ。

【試合後のオカダ】
──いろいろ仕掛けてくる相手だったが振り返って?

▼オカダ「まぁ、ウォーミングアップのつもりでやってましたから。誰もあんな人に俺が負けると思っている人はいないと思いますから、しっかりと。まぁ、少しはね、苦しめられたんで。別に反則がダメとは言わないよ。ちゃんとやってるわけだから。レフェリーも見てないところでやってるわけだから、そこは別に。それがあの人の闘い方ですから。そこは別に何もなく。まぁ、いい意味であんな相手に15分やってたんで。まぁ、外国人が来なかったり、いろいろありましたけど、気を引き締めていかないとダメだなと思いました」

──次の相手が永田選手だが?

▼オカダ「そうですね。まぁ、散々『オッサン、オッサン』言ってましたからね、へへへへ。まぁ、でも、レインメーカーとして2回目のシングルマッチですし、今は本隊と組むこともあるんで、あんまり『オッサン、オッサン』って言うわけにはいかないんで。なので、オッサンの意地を感じたいです」

──中断の期間があり、こうして大会が再開されたが、このNEW JAPAN CUPでどのような闘いを見せていく?

▼オカダ「会場にはいないですけど、この画面を通して、日本だけじゃなく世界中から闘いを、新日本プロレスを楽しみに今まで待ってくれた人もいますし、やっぱそういう人たちを元気にして、プロレスを好きな人を元気にし、またそのプロレスを好きな人がいろんな人を元気にしていってくれれば、この世界中が元気になって。嫌なニュースも多いじゃないですか、最近は。だから、明るいニュースを僕らが届けていけるようにやっていきたいなと思います」

※外道はノーコメント

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