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11/7【新日本】飯伏呆然…ジェイが悪らつ勝利で史上初の権利証移動

『POWER STRUGGLE』大阪府立体育会館〜エディオンアリーナ大阪〜(2020年11月7日)
東京ドーム・IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル王座挑戦権利証争奪戦 ○ジェイ・ホワイトvs飯伏幸太×

 ジェイがロープに足をかけての逆さ押さえ込みで飯伏にダーティー勝利。飯伏は呆然とする中、史上初の挑戦権利証移動が成立してしまった。

 史上3人目のG1連覇を果たし、来年1月の東京ドームでの二冠挑戦権利証を獲得した飯伏。そんな飯伏にすぐさま宣戦布告したのがジェイだった。G1公式戦での直接勝利を盾に「お前は真のG1覇者なんかじゃない」と権利証挑戦を要求。今年の1・5東京ドームでもジェイに敗れ、連敗中の飯伏も受けて立つ構えを見せ、大阪を舞台に争奪戦が行われる運びとなったが、試合はまさかの結末となった。

 雪辱を狙う飯伏をあざ笑うかのように、試合はジェイペースで幕を開けた。ゴング直後に場外に退避し、ブリーフケースを強奪して揺さぶりをかけたジェイは、エプロンで飯伏の後ろ髪を掴んで後頭部から浴びせ倒し、場外ブレーンバスターの体勢からまたまたエプロンに叩きつけた。その後もラフファイトとインサイドワークを駆使して圧倒。セコンドの外道も暗躍する。

 飯伏もプランチャで一矢報いたものの、ムーンサルトプレスは痛恨の自爆に。大技合戦になっても、ジェイがコンプリートショット、投げ捨てジャーマンの連続攻撃、高角度の裏投げで押し勝つ。さらに、腹部にエルボーやニーリフトを連発し、飯伏を痛めつけた。

 自分の流れに持ち込めない飯伏だったが、ひとでなしドライバーでついに好機を掴む。ハーフネルソンスープレックスからバズソーキックがクリーンヒット。ボマイェやシットダウン式ラストライドがさく裂すると、ジェイがSSS(スリーパースープレックス)を狙っても、1回転して不時着し、右ハイキックをぶち込んだ。外道の介入も防ぎ、勝利のお膳立ては完璧に整ったはずだった。

 ブレードランナーで一発逆転を狙うジェイを飯伏はジャンピングニーで黙らせると、試合を決するべくカミゴェへ。しかし、かいくぐったジェイは逆さ押さえ込みで丸め込むと、レフェリーの死角を突いてロープに両足をかけてまんまと3カウントを奪取した。

 2012年からG1覇者に翌年の東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座挑戦権利証が贈呈されるようになったが、これまで他の選手の手に渡った例がなく、今回が史上初の移動となった。まさかの展開に飯伏はただただ呆然。ジェイは不敵な表情を浮かべ、飯伏の前でブリーフケースを掲げてみせた。

 バックステージでも「飯伏は真のG1優勝者でもなければ、あいつが権利証を防衛することもないし、トーキョードームでダブル王座に挑戦することもないと言っただろ! 宣言通り、これで権利証は真の勝者である俺のものだ」と勝ち誇ったジェイ。「俺がトーキョードームのメインで、ダブル王座戦に挑戦するんだ! そして、もちろん、この俺が勝つ」と予告したが、その言葉通り、メインに乱入すると、試合後にも二冠を死守した内藤の前に姿を現し、1・5東京ドームでの挑戦を表明した。

 一方、「こんなところで終わっていいのか? 本当にありえない。この現実が…受け入れられない…」とうなだれた飯伏だったが、疑惑の勝利を受け入れられるはずもなく、ジェイのあとを追ってメインに乱入。試合後にジェイが内藤に挑戦表明した場面でも姿を現して怒りをあらわにしただけに、2人の抗争はまだまだ波乱含みだ。

【ジェイの話】「(※外道とともに自らも拍手しながら)オイ、勝者に拍手はないのか? 何度同じことを言えば、お前らはわかるんだ? だから言っただろ! それが俺からの言葉だ! 飯伏は真のG1優勝者でもなければ、あいつが権利証を防衛することもないし、トーキョードームでダブル王座に挑戦することもないと言っただろ! 宣言通り、これで権利証は真の勝者である俺のものだ。俺がトーキョードームのメインでダブル王座戦に挑戦するんだ! そしてもちろん、この俺が勝つ。どっちと戦うことになるのか? その答えはもうすぐわかる。EVIL、お前は有言実行できるのか? それともナイトーが勝つのか? 今に答えは出る。それまで辛抱強く待とう」

【飯伏の話】「(うつむきながら歩いてやって来て)こんな現実があるんですか?……本当にこれからだったのに……。こういう現実があるんですか……。でも、レフェリーが3カウント叩いたわけだから……。こんなところで終わっていいのか?……本当にあり得ない。この現実が……受け入れられない……」

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