12/21【新日本】オカダ&棚橋またも大の字…THE EMPIREが勢いまざまざ オーカーン「こやつらは家畜だ」

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2020年12月21日)
○ジェフ・コブ&ウィル・オスプレイ&グレート-O-カーンvsオカダ・カズチカ&棚橋弘至&本間朋晃×

　12・11武道館に続いて、オカダ&棚橋がまたも大の字。オーカーンが「この光景は1月4日もまた起きる。こやつらは帝国にとって家畜だ!」と勝ち誇り、THE EMPIREがその勢いをまざまざと見せつけた。

　1・4東京ドームのスペシャルシングルマッチ「オカダvsオスプレイ」、「棚橋vsオーカーン」に向けて両軍は連日前哨戦で激突中。棚橋は「怖い先輩が教えてやる」と強気の姿勢を見せ、オカダも調子を上げつつあるが、それでもオスプレイ率いるTHE EMPIREの圧倒的優勢が続いていた。

　この日も6人タッグで対戦。序盤は棚橋が存在感を発揮した。オーカーンの奇襲を受けたものの、テクニックを活かして対抗。ヒザを狙ってしつこく足に絡みついてくるオーカーンの動きをことごとく切り返し、珍しく腕ひしぎ逆十字固めに捕らえてみせた。後半で再び対峙しても、棚橋はフライングフォアアームや各種ドラゴンスクリューなど得意技で圧倒。オーカーンも変型フェイスクラッシャーやリバースパワースラムで顔面をマットに叩きつけたが、エリミネーターはツイスト&シャウトで切り返してみせた。

　オカダも奮闘。気迫全開でオスプレイにバックエルボーをぶち込み、反撃もフラップジャックで鎮圧する。THE EMPIREの集中砲火を浴びる場面もあったが、オーカーンにリバースネックブリーカードロップを決めて意地を見せた。

　オカダ&棚橋の気迫が目立ったとはいえ、やはり最後はTHE EMPIREが勢いで全てを飲み込んだ。本間がオカダ&棚橋の援護を受けて、リフトアップ式こけしから正調こけしを狙ったものの、コブに避けられて痛恨の自爆に。ここぞとばかりにTHE EMPIREはオーカーンのアイアンクロー、オスプレイのトラースキック、コブのブレーンバスターと本間に集中砲火。コブはバックエルボー、ナックルパンチ、ラリアットと1・5東京ドームで対戦するNEVER王者・鷹木信悟が得意とする連続攻撃で畳みかけ、最後はツアー・オブ・ジ・アイランドで本間を仕留めた。

　試合後、オーカーンが棚橋を場外で暴行。リングに押し入れると、パイプイスへのニークラッシャーを強行する。さらに、オスプレイとコブが棚橋の動きを封じると、オーカーンはなおも左ヒザにパイプイスを連続して振り下ろした。オカダが慌ててリングに飛び込むが、THE EMPIREの面々は付き合わずにリングを降りる。オカダは棚橋を介抱するが、背中を見せた瞬間、オスプレイがリングに舞い戻り、後頭部にヒドゥン・ブレイド(バックエルボー)を一閃。オカダをKOした。

　武道館に続き、オカダ&棚橋を大の字にしたTHE EMPIREは余裕タップリにリング上で並び立つ。オーカーンは地声で「愚民ども。オカダ・カズチカ、棚橋弘至、本間はTHE EMPIREが支配した! この光景は1月4日もまた起きる。こやつらは帝国にとって家畜だ! これがウィル・オスプレイ、ビー・プレストリー、ジェフ・コブ、グレート-O-カーン、THE EMPIREの力だ!」と勝ち誇った。

　オーカーンはバックステージでも「おい、怖い棚橋先輩。ひとつアドバイスを送ってやるよ。過去を払拭することで時代を切り開いたはずの貴様が今、一番過去にとらわれているんじゃねぇか? 過去の自分が亡霊になってんだよ」と上から目線で指摘。「つまんねぇ男になったな。戦う前から結果は決まってるよ。もういいよ、貴様は。戦う準備よりも、キレイに歯磨きをしておけ。1月4日は『愛してます』とささやくそのお口で、余の靴をメス豚のようにベロベロと舐めてキレイにしてもらうんだからな!」と言いたい放題だった。オスプレイも「全て望み通りの展開だ。このままTHE EMPIREが新日本マットを乗っ取り、古い伝統を片っ端から潰してやる。俺たちがもっと輝く新時代にみんなを連れて行ってやるよ」とニヤリ。ドームでの勝利に自信を深めた。

　残る前哨戦は12・23後楽園のみ。この日と同一カードが組まれている。オカダ&棚橋としてはキッチリと挽回してドームを迎えたいところだが、現状、THE EMPIRE有利は動きそうもない。

【オスプレイの話】「全て望み通りの展開だ。このままTHE EMPIREが新日本マットを乗っ取り、古い伝統を片っ端から潰してやる。俺たちがもっと輝く新時代にみんなを連れて行ってやるよ。かつて棚橋がこう言ってただろ、"ATTACK FOR THE NEXT GENERATION(次世代のために戦う)"って。俺たちTHE EMPIREがその"次世代"だ。お前たちの大好きな棚橋とオカダをリングで大の字にしてやったぞ。俺は現在、世界最高のレスラーだ。過去には“ジ・エアリアル・アサシン"と呼ばれていたが、そろそろ新しいニックネームが必要だな」

【オーカーンの話】「オイ、恐い棚橋先輩。一つ、アドバイスを送ってやるよ。過去を払拭することで時代を切り拓いたはずの貴様が今、一番過去にとらわれてるんじゃねぇか? 過去の自分が亡霊になってんだよ。言ってる意味、自分が一番よく分かってんだろ? ハァ、つまんねぇ男になったな。戦う前から結果は決まってるよ。もういいよ、貴様は。戦う準備よりも、キレイに歯磨きをしておけ。1月4日は『愛してます』とささやくそのお口で、余の靴をメス豚のようにベロベロと舐めてキレイにしてもらうんだからな! それと、東京ドームじゃなくてもいいぞ。あさってで終わりにしてもいいんだぞ。あぁ!? 次、貴様がどうやってくるか、楽しみにしてるよ。分かったか? 先輩」

【コブの話】「鷹木信悟、どこに隠れてるんだ? 怖気づいたのか? せっかく新日本が東京ドームで俺たちのシングルマッチを組んでくれたっていうのに、お前は一体全体どこにいるんだ? お前はドラゴンクローでNEVERのベルトを巻いてるが、俺の小斧でお前を真っ二つに裂いてやる。明日は現れるのか? そうだろうな」


【棚橋の話】「(両側から肩を借りて控室に向かっていたが、去り際に)絶対許さねぇからな!」

※オカダ、本間はノーコメント