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12/21【新日本】ワトがジュニアタッグ王者・金丸を直接ピン タイトル挑戦が決定的に

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2020年12月21日)
○マスター・ワト&天山広吉&田口隆祐vs鈴木みのる&エル・デスペラード&金丸義信×

 ワトがIWGPジュニアタッグ王者・金丸を直接ピン。田口とのタイトル挑戦が決定的となった。

 スーパー・ジュニアで結果を残せなかった田口とワトは、次なるチャンスを掴もうと、デスペラード&金丸の保持するジュニアタッグ王座に照準。前日の春日部大会では頭まで下げて挑戦を迫ったが、鈴木軍の2人に襲撃されて、タイトル挑戦も拒否されていた。

 今宵は6人タッグ戦で激突したが、前夜の屈辱を晴らそうと、田口&ワトはいきなり奇襲。ワトはデスペラードに狙いを定め、のっけからトルニージョを浴びせて気を吐いた。田口とのダブルバックエルボーや連続串刺し攻撃もさく裂する。しかし、田口がコーナーで尻を突き出しての合体攻撃は、デスペラードに切り返されて、ワトに誤爆。ここから田口が鈴木軍の集中攻撃を受けて、ローンバトルに追い詰められた。

 しかし、田口が自力で窮地を切り抜けると、あとを受けた天山が奮戦。石頭を活かして試合を立て直し、いい形でワトにスイッチする。天山のゲキに応えようと、ワトは切れ味鋭いローリングソバットやスワンダイブ式エルボースマッシュなどで躍動。金丸を攻め立てた。

 引かない鈴木軍も猛追に転じると、ワトを3対1の状況に持ち込み、デスペラード&金丸のバックドロップ&ドロップキックがさく裂。金丸はディープインパクトで勝負に出る。だが、天山が献身的にカットに飛び込むと、ワトは奮起。金丸のタッチアウト狙いを切り返すと、コルバタからスクールボーイで転がし、流れるようにジャックナイフ式エビ固めで押さえ込んで、王者・金丸から直接勝利を挙げた。

 結果を出した田口&ワトは舌鋒鋭く挑戦を迫った。田口が「ワトが取りました! ワン・ツー・スリー! しっかり! 『挑戦させてください問題』じゃないよ、もうこれは。『挑戦受けてやる』じゃないだろ、『挑戦受けさせてください』だろ、向こうが。『喜んで、挑戦受けさせてください』だろ」と吠えれば、ワトは「お前らに勝つための秘策はいっぱい練ってんだ。そろそろ決めろよ! 決めろ! 3カウント、お前らから取ったんだぞ! 焦ったろ! 次やったらな、3カウントまた取ってやるよ!」と豪語した。

 一方、敗れた金丸は「おこぼれであいつが勝ったようなもんだから」としながらも、直接敗北を喫しただけに「俺らになんのメリットもねえけどよ、まあ、やってやるか」とタイトル戦受諾を明言。デスペラードも「ノブさんが言ったからいいよ。俺は、パートナーが言ったから、やってやるよ」と口を揃え、両チームによるタイトルマッチが決定的になった。

【試合後の天山&田口&ワト】
▼田口「ワトが取りました! ワン・ツー・スリー! しっかり! 『挑戦させてください問題』じゃないよ、もうこれは。『挑戦受けてやる』じゃないだろ、『挑戦受けさせてください』だろ、向こうが。『喜んで、挑戦受けさせてください』だろ。『受けてやる問題』じゃないよ、もう。『挑戦してください』問題だよ」
天山「完全に立場逆転やな! うん!」

▼ワト「カントクが言った通り! ビビったろ。もう、お前らから技食らったってな、いろんなこと考えて、お前らに勝つための秘策をいっぱい練ってんだ。そろそろ決めろよ! 決めろ! 3カウント、お前らから取ったんだぞ! 焦ったろ! 次やったらな、3カウントまた取ってやるよ!」

▼天山「また明日もあんねやな? うん、しっかりね、金丸倒したから今度はデスペやな。アイツら2人とも倒したら、もう受けざるを得ないでしょって! こっちが頭下げて、こんだけ結果出してるんやから。こんだけ整ってるんやから、2人の挑戦、正々堂々と受けんかいって。お前ら、恥ずかしくないんか、やられたままでって。ねぇ、カントク!?」

▼田口「何回負けてるんですかと。タッグリーグ……」

▼天山「俺はちょっと恥ずかしかったけどね。(手を合わせて2人に謝る)ゴメンね、何か間違ごうて。やっぱり2人の連係をね、しっかりやってもらいたいっていう」

▼田口「あそこしか見せ場がないんで」

▼天山「いやいやいや。まぁ、しっかりとワトを引っ張ってください」

▼田口「はい。これだけ取ったら、もう何も言い逃れできないでしょう、向こうは。いいよ。『挑戦受けさせてやる』じゃなくて、『挑戦させてやる』でいいよ。こっちは別に言葉遣いどうこうじゃなくて、挑戦受けてもらえればそれでいいですよ。そんな小さなこと、気にしないですよ。チャンピオンにね、リスペクトは」

▼ワト「リスペクトは当然ありますよ! 挑戦させろって!(と田口とワトは控室へ)」

▼天山「カントクの言う通りですよ。もうさっさと対戦を決めてほしいよね。俺が入ってここまで押してんやから、とっとと決めろ!って話ですよ。もう決まったら2人、一発で取りたいって、取れると思うし、俺はもう後ろからプッシュするだけですよ。しっかりと歴史に名を残すように、チームとしてしっかり田口、そしてワト、ベルト取ってほしいなと思います。今日、ホンマ久しぶりの試合やったんですけど、まぁちょっとミスったりする場面もありましたけどね、やっぱリングに上がって、しっかりとリング上でパフォーマンスできて、まだまだちょっと足りないっていうかね、明日もあるんで、しっかりとカントクとワトをサポートしたいなと思います。オーケイ、カマン! はい、ありがとうございました!」

【試合後のデスペラード&金丸】
▼デスペラード「ドンマイ、ノブさん」

▼金丸「おこぼれでアイツが勝ったようなもんだから。たまたま」

▼デスペラード「ちょっと怒りたいところあるけど、俺もあれで丸められたことあるから、怒るに怒れない。ビックリすんだよアレ、急に来ると」

▼金丸「まぁそういうことだよ」

▼デスペラード「しょうがない。どうします?」

▼金丸「やりてぇかどうか知らねぇけどよ、まぁ俺らに何のメリットもけどよ、まぁやってやるか」

▼デスペラード「じゃあいいよ。ノブさんが言ったからいいよ。俺はパートナーが言ったから、やってやるよ。唯一の前哨戦だぞ、明日。カード(今日と)一緒だよな? 違う? 別にアイツらのこと興味ねぇから(笑)」

▼金丸「まぁ、やるからには、ねちっこくギッタギタにしてやるから。覚えとけよ!」

▼デスペラード「陰湿だから。それはそうと、気づいたら天山、田口ジャパンに入ってたんだな。ビックリしたよ」

▼金丸「でもあんまりチームワークよくなかったな、今日は」

▼デスペラード「“急造チーム"って感じっすね」

▼金丸「ありゃダメだ」

▼デスペラード「一緒にいりゃチームってわけじゃねぇんだよ!」

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