プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/3【新日本】復活ジェイが“リアルBC"宣言、6人タッグ王座獲りへ EVILは捨て身オカダに着火「潰す」

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年2月2日)
イリミネーションマッチ ○ジェイ・ホワイト&EVIL&タマ・トンガ&タンガ・ロア&高橋裕二郎vsオカダ・カズチカ&石井智宏&後藤洋央紀&矢野通&YOSHI-HASHI×

 復活したジェイが因縁の石井をKOし、NEVER6人タッグ王座獲りへ照準。「タマ・トンガ、タンガ・ロア、そしてこの俺こそがリアルBULLET CLUBだ!」と宣言した。また、一騎打ちを猛アピールしているオカダが勝負度外視でEVILと乱闘。怒りに着火したEVILは「潰してやるよ、この野郎!」と予告した。

 ジェイは1・5東京ドームで飯伏に敗れて二冠獲りを逃し、翌日のTDCホール大会では石井に敗戦。失意のスイッチブレードは新日本マットから姿を消し、団体離脱まで噂された。しかし、前日(1日)の後楽園ホールに突如として乱入し、因縁の石井をKO。新日本にカード変更を要求した。さらに「ここにいる俺たちこそが正真正銘のBULLET CLUBだ。パクリの、Tシャツ売ることしか頭にない再結成で浮かれてる連中とは違う」とインパクト・レスリングで再合体したケニー・オメガ&カール・アンダーソン&ドグ・ギャローズの元BULLET CLUBトリオを暗に批判。早くも新たな動きを示唆していた。

 この日、さっそくBULLET CLUBとCHAOSによるイリミネーションマッチにエントリーし、27日ぶりの試合に臨んだ。先にBULLET CLUBのメンバーが入場すると、オカダのテーマ曲が鳴った瞬間、石井がリングに突進し、大乱闘で試合は波乱の幕開け。石井とジェイはことあるごとに乱闘を繰り返した。

 その後も試合は荒れた展開に。遺恨が深まるばかりのオカダとEVILは今宵も激しく火花。競り勝ったオカダはEVILを上手くオーバー・ザ・トップロープに追い込んだ。これに怒った暗黒の王は場外からパイプイスでエプロンのオカダを痛打。すると、今度はオカダがブチ切れた。自身が失格になるのも気にせず場外のEVILにジャンピングエルボーを叩き込むと、場外ツームストンの構えに。BULLET CLUBのみならず、仲間のCHAOS勢も駆けつけて事なきを得たが、完全にブチ切れモードのオカダは「かかってこい、コノヤロー!」と挑発した。一方、EVILもバックステージで「潰してやるよ、この野郎!」と激怒。一騎打ちは避けられない状況になった。

 リング上ではジェイ&トンガ&ロアとNEVER6人タッグ王者の後藤&石井&YOSHI-HASHIが生き残ると、ようやくジェイと石井が試合権のある形で対峙。怒りを爆発させた石井は、ジェイをむき出しになった金具に何度も投げつけ、強烈なエルボーを乱れ打つ。しかし、冷静なジェイはトンガ&ロアとともにオーバー・ザ・トップロープの構え。急行した後藤に一度は救出された石井だったが、セコンドの外道が金的攻撃で介入。すかさずジェイが場外に叩き落として脱落させた。

 続いて後藤も敗退させると、ジェイたちは1人残ったYOSHI-HASHIを“集団リンチ"した。トンガのガンスタンで試合は決したかに見えたが、ジェイはYOSHI-HASHIをフォールすると、その髪の毛を引っ張り、わざとらしくキックアウトしたように見せる。ロアのエイプシット、ジェイのスリーパースープレックス、トンガ&ロアのマジックキラー…と大技をさく裂するたびに、キックアウトを自作自演。失神寸前のYOSHI-HASHIにダメ押しすべくブレードランナーの構えに。見かねた後藤がタオルを投げ込み、ここでTKO勝利の裁定が下されたものの、ジェイは気にせずブレードランナーでYOSHI-HASHIを完全KO。激怒した石井が掴みかかってきたものの、スリーパースープレックスで黙らせた。

 復帰戦で大きなインパクトを残したジェイは、CHAOS勢が保持する6人タッグ王座のベルトが2本しかないことに「3つのはずだろ? ひとり持ってくるのを忘れたのか? それぐらいどうでもいいベルトなのか?」と苛立ちあらわにすると、フラフラの石井をブレードランナーでKOした。

 大の字になった石井の前に立ったジェイは「タマ・トンガ、タンガ・ロア、そしてこの俺こそがリアルBULLET CLUBだ! そして、俺たちは次期NEVER6人タッグ王者になる3人だ。CHAOSのバカ野郎どもわかったか?」と挑戦表明。「お前らの意識が戻ったら、挑戦を受けるのかどうか返事をくれ。それまで、このザ・リアル・エラでスイッチブレードとBULLET CLUBと一緒に呼吸しようじゃないか」と圧巻の復帰戦を締めくくった。

 バックステージでは納得のいかない後藤がジェイたちを襲撃して再び乱闘に。後藤は「カード、すぐに変えろ! 6人タッグチャンピオン、王者として目にもの見せてやるよ!」と迎撃を宣言し、両チームの対戦は決定的となった。

 ジェイの電撃復帰により、いきなり大きなうねりが生まれた新日本マット。「リアルBULLET CLUB」発言は当然、ケニーらの動きを意識したものだろう。石井との因縁、6人タッグ王座挑戦、そして元BULLET CLUB勢への挑発…。復帰戦から早くも新日本マットの中心に立ったジェイがしばらく話題を独占することになりそうだ。

【試合後のジェイ】
▼ジェイ「(※GODと外道を引き連れてバックステージに現れると)3つ目のベルトはどこに行ったんだ!? 謎だ。俺のマイクアピールが理解できたか? 理解できなかったお前たちのためにわかりやすく説明してやろう。NEVER6人タッグ王座は3対3で戦う。ベルトは3つあり、それぞれに与えられる。だが、今日は2人しか巻いてなかった。試合が終わって、タマとロアが1つずつベルトを掲げる横で、俺の手は空っぽだった。それでチャンピオンのお前ら、今日の借りを返したくてたまらないんだろ? なら、挑戦を受けろ! ベルトも俺たちに巻かれるほうが何倍も良いと言ってる…」

※ジェイのコメント中に後藤がバックステージに現れると

▼後藤「ふざけんな、この野郎!オイ!(※と叫びながら殴りかかって乱闘に)」

【EVILの話】「オカダ、テメェ、ふざけんな、この野郎!潰してやるよ、この野郎!」

※タマ&タンガ&裕二郎はノーコメント

【オカダの話】「クソッ!(※とだけ吐き捨てて控室へ)」

【矢野の話】「ああ…いてぇ…(※とぼやきながら控室へ)」

【後藤の話】「(※BULLET CLUBとの乱闘後に再びバックステージに現れて)ああ、クソッ! やってやるぞ、オイ! いつでもやってやる! オイ、カード変えろ。カード、すぐ変えろ! 6人タッグチャンピオン、王者として、目にもの見せてやるよ!」

※石井&YOSHI-HASHIはノーコメント

プロ格 情報局