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8/10【新日本】CHAOSトリオが36分超熱闘制してNEVER6人タッグV9 後藤&YOSHI-HASHIはタッグ王座獲りへ弾み

『映画「ゴジラvsコング」Presents SUMMER STRUGGLE 2021』神奈川・横浜武道館(2021年8月10日)
NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 ○石井智宏&後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvs内藤哲也&SANADA&BUSHI×

 CHAOSの後藤&YOSHI-HASHI&石井がNEVER6人タッグ王座V9。ロス・インゴ軍との36分を超す激闘を制し、後藤&YOSHI-HASHIはIWGPタッグ王座挑戦に弾みをつけた。

 内藤&SANADA&BUSHIは6・2後楽園大会でCHAOSトリオに挑戦したものの惜敗。YOSHI-HASHIに敗北を喫したBUSHIが再戦をアピールし、横浜武道館大会のメインで2ヵ月ぶりのリマッチが実現した。9・5メットライフドーム大会では内藤&SANADA、後藤&YOSHI-HASHIが王者タイチ&ザックに挑戦するIWGPタッグ3WAY戦を控えており、その前哨戦にもなった。

 序盤からシーソーゲームとなると、YOSHI-HASHIと内藤が大技合戦で競り合うも、相譲らず大の字に。場内のボルテージが一気に跳ね上がる。

 序盤に首を絞められて苦しんだ石井がリングに飛び込んだが、SANADAとの先読み合戦で競り負け、Skull Endに捕まってしまう。だが、後藤&YOSHI-HASHIがネックブリーカー&ヘッドハンターの合体技でSANADAの動きを止めると、石井は延髄斬り、パワーボム、ラリアットと波状攻撃で勝負に。ここぞとばかりに垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、SANADAは背後に不時着してオコーナーブリッジでクルリ。決定的な場面だったが、YOSHI-HASHIのカットが間に合った。

 前哨戦で石井にマスクを剥ぎ取られて怒りをあらわにしていたBUSHIがあとを受けて登場。急角度のDDTで石井を突き刺すと、ロス・インゴ軍が得意の連係攻撃に転じ、内藤の延髄斬り、BUSHIのコードブレイカーが立て続けに火を吹いた。後藤とYOSHI-HASHIもリングに飛び込み、リング上の戦いはさらに過熱。両軍の連係攻撃が入り乱れる。

 ここでもBUSHIが躍動。トペスイシーダで飛翔すれば、石井にビンタを乱射し、久々に毒霧攻撃も仕掛けた。石井に読まれて不発に終わったものの、回転十字固めであわや3カウントの場面を作り出す。孤軍奮闘が続く石井をここで一気に仕留めようと、SANADAがローリングソバット、内藤がコリエンド式デスティーノで援護射撃すると、BUSHIのエムエックスがさく裂。勝負あったかと思われた。

 しかし、ギリギリで後藤のカットが間に合う。止まらないBUSHIはテリブレで追撃すると、再びエムエックスで勝負に出るが、石井が間一髪で回避すると、後藤&YOSHI-HASHIが再び介入。内藤とSANADAもリングに飛び込むが、後藤がラリアットで返り討ちに。後藤&YOSHI-HASHIがBUSHIにGYRを決めると、すかさず石井もスライディングラリアットをズバリ。フォールを返して最後の粘りを見せたBUSHIだったが、石井は垂直落下式ブレーンバスターで熱戦に終止符を打った。

 36分を超す激闘を制してCHAOSトリオがNEVER6人タッグ王座V9。最多防衛記録を自ら更新した。試合後、後藤とともに内藤&SANADAとにらみ合ったYOSHI-HASHIがマイクを持つ。「9回目の防衛に成功しました。ロス・インゴの3人、リマッチって俺言ったけど、スゲェ楽しかった。そしてBUSHI。マスク被ってたけど、お前の素顔がわかるぐらい気持ち伝わってきたよ」とロス・インゴ軍に投げかけつつも、「ただ、勝ったのは俺たち3人。次のメットライフドーム、IWGPヘビーのタッグのベルトを俺と後藤さんがいただきます。IWGPヘビーのタッグをいただく時は一瞬。そして、NEVER6人タッグのベルトを防衛し続けるのは永遠だ!」と宣言し、IWGPタッグ王座獲りへ向けて勢いを加速させた。

 バックステージでも舌はなめらかで、後藤が「前人未踏の9連破。俺らの伝説はまだこんなもんじゃねぇから。次はヘビーのタッグ、YOSHI-HASHI、獲るぞ」と気合いを入れれば、YOSHI-HASHIも「今日、まだ出してないこととかもあるし、チャンス見てアイツらの度肝を抜いてやろうと思ってるから」と自信満々に豪語した。

 一方、敗れた内藤は「今日のタイトルマッチを経験して、YOSHI-HASHI&後藤組っていうのはすごく息の合ったチームなんだなって、何だかすごく考え方が、見方が変わったかな。そういう意味で西武ドーム大会にて行われる3WAYでのタッグ選手権試合、より楽しみになったかな」と後藤&YOSHI-HASHIの実力を認めた様子。横浜武道館大会での激闘を経て、メットライフドーム大会でのIWGPタッグ王座戦はさらに熱を帯びることになりそうだ。


【試合後の後藤&YOSHI-HASHI&石井】
※王者チーム3人はインタビュースペースの机につくと、用意されていたZIMAを手に乾杯

▼石井「試合後、(CHAOSのメンバーが)誰も(祝福に)来ねぇな」

▼後藤「それが当たり前になってんじゃないすか」

▼YOSHI-HASHI「9回目の防衛、ありがとうございます」

▼後藤「前人未踏の9連破。俺らの伝説はまだこんなもんじゃねぇから。次はヘビーのタッグ、YOSHI-HASHI、獲るぞ(※とYOSHI-HASHIともう一度乾杯)」

▼YOSHI-HASHI「石井さんと後藤さんとベルト巻いてから俺自身、凄い成長させてもらって、何より信頼関係っていうか、そういうのが凄い根づいて。まぁロス・インゴ、今日挑戦したけど、俺たちの信頼関係っていうか絆には勝てなかったってことだから。その証が今日のベルト(※と前に置いていたベルトを示す)。タッグ、石井さんに言われた通り、メットライフドームで2冠(王になる)。息もピッタリだから」

▼後藤「見えてるな」

▼YOSHI-HASHI「うん、見えてる。今日、まだ出してないこととかもあるし、チャンス見てアイツらの度肝を抜いてやろうと思ってるから」

▼後藤「俺らの底力はまだまだこんなもんじゃねぇよって」

▼YOSHI-HASHI「ここじゃ止まんない。ここじゃ絶対止まんない」

▼後藤「俺らの伝説はこんなとこでは終わらない」

▼石井「よし!(※と席を立つ)」

▼YOSHI-HASHI「よっしゃー!」

▼後藤「ありがとうございます!」

※3人でもう一度ZIMAで乾杯して控室へ


【内藤の話】「後藤、YOSHI-HASHI、石井組にこれで2回連続、負けてしまったんだよね。まぁ言い訳のしようがない。うん、強いチームだよ。それにしても、あの3人との試合は楽しいな(※笑顔を浮かべる)。2回連続で負けてるけど、6人タッグ選手権試合の相手として、いい相手を見つけたな。楽しい相手とはさぁ、何度でもやりたくなってしまうもんなんだよ。まぁ、毎回毎回(防衛戦の相手が)俺たち3人じゃ、彼ら3人も見ているお客様もつまんないでしょう。でも、いつでもまたあの3人と戦う準備はできてるから。まぁ俺以上に、きっとBUSHIがね、そういう気持ちが強いんじゃないの? 今日は何かBUSHIの違う一面が見れて、俺はうれしかったよ。うれしかったし、すげぇ刺激になったかな。あと、後藤、YOSHI-HASHI、石井組っていうのは、石井がいないとうまく回らないチームなんだと俺はずーっと思ってた。今日のタイトルマッチを戦うまでずーっと思ってた。石井がいなきゃ大したチームじゃないんだろ?って。でも、今日のタイトルマッチを経験して、YOSHI-HASHI&後藤組っていうのはすごく息の合ったチームなんだなって、何だかすごく考え方が、見方が変わったかな。そういう意味で西武ドーム大会にて行われる3WAYでのタッグ選手権試合、より楽しみになったかな。何か後藤&YOSHI-HASHI組が1枚も2枚も3枚も落ちてて、俺とSANADA、ザックとタイチ組の足を引っ張るんじゃないかって思ってたけどね、案外楽しい、面白い、ワクワクする3WAYになるんじゃないかなって、今日終わって思いました。今日の負けの悔しさ、もちろん忘れないよ。東京ドーム大会でのIWGPタッグ選手権試合での負けも、もちろん忘れない。その2つのリベンジも兼ねて9月、西武ドーム大会がメチャメチャ楽しみになってきたぜ。カブロン!」

※SANADA、BUSHIはノーコメント

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