9/20【DRAGONGATE】YAMATOがドリームゲート熱闘V1、初挑戦・箕浦を返り討ち 「時計の針は俺が動かす」
『DANGEROUS GATE 2021』東京・大田区総合体育館(2021年9月20日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○YAMATOvs箕浦康太×
YAMATOが初挑戦となった箕浦を熱闘の末に返り討ちにして、ドリームゲート王座V1。「DRAGONGATEの新しい時計の針はこの俺YAMATOが動かすんだ。お前らもな、この俺だけ見とけばいいんだ」と高らかに宣言した。
8・1神戸ワールド大会で4年ぶりにドリームゲート王座を戴冠したYAMATOが大田区大会で初防衛戦に臨んだ。迎え撃つ相手は同王座初挑戦となる箕浦。YAMATOから2度勝利を挙げると、9・8後楽園大会でKAI、Ben-K、望月成晃による3WAYでの次期挑戦者決定戦に急きょ追加出場。挑戦権を奪取し、今大会に駒を進めてきた。箕浦が勝てば最年少&デビュー最短戴冠記録を更新。若さと勢いのままにYAMATOの牙城に迫ってきた。
序盤は経験で勝るYAMATO優勢で進み、エプロンジャーマンで大ダメージを与えることに成功。さらに、エプロンからプランチャを浴びせたが、キャッチした箕浦は場外水車落としでやり返した。リングに戻ると、YAMATOの左腕に照準を合わせて一点集中攻撃へ。何度も何度も関節技に絡め取り、ストンピングもピンポイントで射抜いていく。YAMATOは「痛くない!」と強がったが、厳しい攻撃に苦もんした。
YAMATOは得意の串刺しドロップキックを連発して反撃するが、箕浦は変型フェイスバスターで黙らせ、ロコモーションジャーマン3連発を挟むとクロスフェイスで絞めに絞めた。YAMATOが沈まないとみるや、ガング(パッケージドライバー式パワーボム)からついに吉野正人直伝のソルナシエンテを披露。王者を陥落寸前まで追い詰める。粘るYAMATOは丸め込んで切り返し、スリーパースープレックス、ジャーマンスープレックスで反攻したものの、すぐさま動いた箕浦は再びソルナシエンテに捕獲した。
絶対絶命のピンチを迎えたYAMATOだったが、ドリームゲート王座戦で吉野のソルナシエンテに捕まり、何度も苦杯を舐めてきた経験が活きた。なりふり構わず、箕浦の顔面を踏みつけて抵抗すると、命からがらロープにエスケープ。エルボー合戦から逆襲に転じる。箕浦もバベルギア(変型エビ固め)やファルコンアローで粘るが、YAMATOはギャラリア2連発で勝機をたぐり寄せると、最後はラグナロクがさく裂。箕浦にトドメを刺した。
箕浦の猛攻を受け止めたうえで、YAMATOが激勝して初防衛に成功。試合後、マイクを持ったYAMATOは「大田区、箕浦康太の新しい風は全て俺がはね返したぞ。時間は遡ることができない。だが、DRAGONGATEの新しい時計の針はこの俺、YAMATOが動かすんだ」と高らかに宣言し、「お前らもな、この俺だけ見とけばいいんだ。大田区! 今日の俺も最高にカッコよかっただろ?」と締めくくった。。
「まだまだ譲らないと、そう言ってたけども、いかんせん20歳そこそこの若者と俺じゃ元からの体力が違った。それはあいつに利があったと思う」と若さ溢れる箕浦の力を改めて肌で感じ取ったYAMATOだったが、「このリングを去っていった人間たちのことを考えたら、俺はこんなところで若いヤツらに負けるわけいかないんだよ」と意地で勝利を掴んだ。
「DRAGONGATE=この俺だ。DRAGONGATE=YAMATOだ。文句あるヤツ、このリングの時計の針を動かしたいヤツは俺にかかってこい。俺は挑戦者を選ばない。挑戦者は誰か。その勢いを見せてみろ。俺は誰でもいいぞ」と豪語したYAMATO。若き挑戦者を返り討ちにしてチャンピオンロードの第一歩を踏み出したYAMATOは、これからも新しい風を吹き飛ばし、DRAGONGATEマットを次なるステージへと導いていく。
【試合後のYAMATO】
▼YAMATO「なんとか新しい風はこの俺が巻き起こす嵐で吹き飛ばした。まあ、試合後のムービーとか、試合後のコメントとかで、俺はまだまだ譲らないとそう言ってたけども、いかんせん20歳そこそこの若者と俺じゃ元からの体力が違った。それはあいつに利があったと思う。だけど、試合前のムービーを見ただろ? このリングを去っていった人間たちのことを考えたら、俺はこんなところで若いヤツらに負けるわけいかないんだよ。DRAGONGATE=この俺だ。DRAGONGATE=YAMATOだ。文句あるヤツ、このリングの時計の針を動かしたいヤツは俺にかかってこい。俺は挑戦者を選ばない。挑戦者は誰か。その勢いを見せてみろ。俺は誰でもいいぞ。今日の俺も最高にカッコよかっただろ? ありがとうございました」
――ソル・ナシエンテを食らってどうだった?
▼YAMATO「なんか懐かしいというか、痛いんだけど、懐かしいというか。そのイメージしかないんだけど、吉野さんにドリームゲートではソル・ナシエンテで何回も負けているんですよ。回数は覚えてないけど、何回も負けてるんですよ。そのイメージが脳裏をよぎってしまって。でも、体はその時の対処法を覚えていたというか。なんとか耐えることができました。吉野さんが箕浦にソル・ナシエンテを授けたんであれば、俺にはソル・ナシエンテの逃げ方を授けたと。そういうことにしておきましょう」
【箕浦の話】「今回のドリームゲート戦、俺に風は吹いてたけど、でも今日その風を止められて。史上最年少でドリームゲートを獲ることができなかった。それと、吉野さんに教えてもらったソル・ナシエンテをまだ自分の形にできてないから、そこをもっともっと練習して、次はそれで取れるように。もう俺にはフィニッシュにできる技がいっぱいあるから、しっかり使い分けて、次はドリームゲート必ず獲りたいと思います」