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2/3【DRAGONGATE】7年ぶりタッグリーグ開幕 聖地メインで吉岡&菊田と箕浦&ハルクが熱闘ドロー 決勝での再戦誓う

『TRUTH GATE 2023』東京・後楽園ホール(2023年2月3日)
「Rey de Parejas 2023」Aブロック公式戦 △菊田円&吉岡勇紀vs箕浦康太&B×Bハルク△

 7年ぶり開催のタッグリーグ戦『Rey de Parejas 2023』が後楽園ホール大会で開幕。聖地メインで吉岡&菊田と箕浦&ハルクが時間切れ引き分けの熱闘を繰り広げると、決勝戦での再戦を誓い合った。

 以前は「Summer Adventure Tag League」の名前で行われたタッグリーグが闘龍門時代に使われていた「Rey de Parejas」の名称で7年ぶりに復活した。開幕戦のメインイベントではD'Courageの吉岡&菊田とGOLD CLASSの箕浦&ハルクによる好カードが実現。戦いは決勝戦さながらの熱闘となり、声出しOKとなった聖地に両チームへの声援が何度も響き渡った。

 序盤はGOLD CLASSが菊田に集中攻撃を浴びせる展開に。しかし、吉岡が登場すると流れは一変。ハルクをブレーンバスターでぶっこ抜くと、菊田のヒップアタック、吉岡のダブルニードロップが立て続けに決まった。

 GOLD CLASSコンビもサンドイッチ攻撃で巻き返すも、菊田が各種ヒップドロップを連発してペースを渡さず。菊田の二段蹴り→吉岡のフェイスバスターが箕浦にさく裂する。それでもGOLD CLASSも真っ向から応戦し、ハルクのカカト落とし、菊田のスピンキック、箕浦のスクラップバスター、吉岡のバトルフック(フライングラリアット)が連鎖して4選手が大の字に。

 残り時間はあと5分。ハルクの蹴り技に苦しみながらも、吉岡はバトルフックをぶち込むと、必殺のフロッグスプラッシュへ。完璧に決まったものの、箕浦のカットが間に合う。その箕浦が吉岡に豪快な雪崩式ダブルアームスープレックスを決めて逆転に成功した。菊田が急行すると、箕浦はエルボー合戦で火花。菊田のヒップアタックを食らっても倒れず、ロコモーションジャーマンで勝負に出るも、吉岡がギリギリでカットイン。箕浦はR-301(変型ファルコンアロー)で吉岡を場外に分断して、ハルクにあとを託した。

 ハルクは旋回式E.V.Oからこん身のファーストフラッシュを叩き込むが、菊田は間一髪でキックアウト。時間切れが迫る中、ハルクはニールキックから再度EVOを繰り出し、またもファーストフラッシュの構えに。先に動いた菊田が強烈なローリングラリアットを振り抜いたものの、ハルクが必死に抵抗したためフォールできず、時間切れ引き分けとなった。

 開幕戦のメインは熱戦ドロー。どちらも白星発進は遂げられなかった。マイクを持った菊田は「あと10秒、いや5秒、あと3秒あれば俺たちが勝ってた! タッグリーグの公式戦初日の後楽園ホールメインイベント、何としても負けるわけにはいかなかった。俺たちが勝ってタッグリーグを突っ走る。そんな気持ちだったのに。20分ドロー。時間が少なすぎる」と悔しさを爆発させた。

 対戦した箕浦も気持ちは同じ。「そうだよな、菊田。20分じゃ俺たちには足らなかったな。だったら、決勝トーナメント上がってこいよ。1位でも2位でもタッグトーナメントに上がれるけど、俺たちミノハルが1位通過してやるよ。今日足りなかった分、吉岡&菊田、決勝でもっとやろうぜ」と決勝での再戦を呼びかけた。

 今回のリーグ戦は12チーム参加の2ブロック制で、両ブロックの1位と2位が3・2後楽園大会で行われる決勝トーナメントに進出。両チームは決勝戦でのみ再戦する可能性が残されている。

 吉岡は「確かにまだまだやり足りねえし、お前らとは決勝で当たるかもしれないけど、優勝するのは俺たちだ。その結果は変わりもしねえ」と決勝での再戦発言に呼応。「今回、この後楽園ホールから声出しOKだったけど、まだまだ足りねえ。皆さんの声もまだまだ足りねえよ。3月、後楽園、タッグリーグ決勝では、今日以上の声援を受けて優勝するのは俺たちだ」と断言した。

 そこに「待て待て待て。この若造が! このクソガキが!」と割って入ったのがハルク。20代の3選手に囲まれ、唯一の40代として奮闘したハルクは「吉岡、菊田。そして、箕浦。おめえもだ。俺からしたらクソガキなんだよ。なんだ、やり足りねえだ? 俺はお腹いっぱいだよ。いいか、こっちは18年もやってんだぞ。お腹いっぱいだ」と吐露して後楽園を沸かした。

 さらに「でもよ、後楽園ホールのDRAGONGATEファンズ、そしてハルクマニア諸君。この若え衆見てどうだ? DRAGONGATEまだまだお楽しみはこれからだろ? そうだろ」と観客に呼びかけ、「さあ、みんなご一緒に。DRAGONGATEお楽しみはこれからだ!」と雄叫びを上げる。

 ハルクに締めのマイクを託された箕浦は、バルコニーの実況席から声援を送るBen-Kに反応しつつ、「必ず3月2日、ここにメインイベントにミノハルは帰ってくるぞ。そこで必ず決着つけよう。もちろんタッグトーナメント優勝するのはミノハルだ!」と絶叫締め。両チームは視殺戦を繰り広げた。リーグ戦のさらなる激闘を予感させる熱い空気が聖地のリングを包み込み、7年ぶりのタッグリーグ開幕戦は終幕となった。


【試合後の箕浦&ハルク】
▼ハルク「俺たちはまだピンピンしてるぞ!」

▼箕浦「ピンピンしてるぞ!」

▼ハルク「いつでもやってやるからな。どっからでも、かかってこいや。カーッカッカッカ!」

▼箕浦「20分じゃ足りないよ」


【試合後の吉岡&菊田】
▼吉岡「この初戦獲れば全勝優勝狙えたんだ。まぁまぁ負けたなわけじゃないからな」

▼菊田「あと3秒あれば俺たちが勝ってたからな。あと3秒だぞ、3秒。20分3秒あれば俺たち優勝だよ」

▼吉岡「でも向こうも決勝上がってくるっていうから」

▼菊田「俺たちが迎え撃つ」

▼吉岡「俺たちが決勝で迎え撃って20分? もっと?」

▼菊田「何分でもやってやるよ。一日でもやったろうかなと思ってる」

▼吉岡「でも勝つのは菊田&吉岡組だ。そこんとこ、しっかり覚えとけよ」

▼菊田「俺たちが…」

▼吉岡&菊田「優勝だぁ!」

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