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7/4【新日本】モクスリーに竹串! 葛西“カリスマ"爆発大コール、デスペとタッグ継続の誓い

『レックPresents NJPW STRONG INDEPENDENCE DAY』後楽園ホール(2023年7月4日)
Exciting Encounter〜刺激的な遭遇〜Doomsday NO DQマッチ ○エル・デスペラード&葛西純vsジョン・モクスリー&ホミサイド×

 『NJPW STRONG』のリングで実現したNO DOマッチで葛西のカリスマぶりが爆発。モクスリーに竹串をブッ刺して大声援を巻き起こすと、初タッグで勝利を飾ったデスペラードとはタッグ継続の誓いを立てた。

 『NJPW STRONG』は新日本プロレスワールド内で放送しているアメリカ発の配信番組。コロナ禍の影響で興行が行えない中、2020年8月に無観客大会としてスタートした。現在は“有観客"の形で月1回ペースで興行を開催。無差別級王座、無差別級タッグ王座、女子王座とタイトルも制定された。今回の後楽園ホール2連戦は初の日本開催に。1433人(札止め)の観客が集まり、第1試合から現地さながらの歓声に包まれた。

 迎えた初日のメインは「Exciting Encounter〜刺激的な遭遇〜」と題された危険な一戦。翌日の一騎打ちを前にデスペラードが葛西と、モクスリーがホミサイドとそれぞれ組んで、NO DOマッチで激突した。デスペラードとモクスリーは昨年7月のナッシュビル大会で対戦。モクスリーが勝利したものの、遺恨が残っていた。デスペラードと葛西は昨年9月の『タカタイチデスペマニア』で壮絶なデスマッチを繰り広げた仲。デスペラードの呼びかけで刺激的な初タッグ結成が実現した。

 ホミサイドに続き、デスペラードがあえて素顔の一部が見える破れたマスクを装着して登場。モクスリーが南側スタンド席から現れると、最後に大声援を浴びて葛西がリングインし、場内は早くも沸騰した。ゴングを待たずに乱闘がスタートすると、竹刀やアルミバケツのフタなどが飛び交う乱戦に。四方の観客席になだれ込み、葛西とモクスリー、デスペラードとホミサイドはそれぞれ殴り合う。

 葛西が矛先をホミサイドに変えて、ノコギリで額を切り刻むと、試合は一気にヒートアップ。モクスリーはフォークボードを巧みに利用する。ホミサイドとともにフォークを額に突き刺して相手チームを流血に追い込むと、フォークボードへのバックドロップ、パイルドライバー、足4の字固めなどで孤立したデスペラードを攻めに攻めた。

 一方的な時間が続いたが、葛西が形成打開に動く。モクスリーの額をノコギリで切り裂くと、十字架型のカミソリボードを投入する。モクスリーに投げ飛ばされ、逆に連続してボードに激突させられた葛西だったが、頭突きで抵抗。同士討ちを誘うと、ホミサイドをラリアットでなぎ倒し、デスペラードに勝負を託した。

 デスペラードはホミサイドのトペをアルミバケツで迎撃。ギ゛ターラ・デ・アンヘルで追い討ちする。連係も機能し、デスペラードのスパインバスター、葛西のパールハーバースプラッシュが連続してさく裂。すかさずデスペラードがピンチェ・ロコを決めた。モクスリーが急行するも、デスペラード&葛西は猛抵抗。葛西はモクスリーの額に竹串の束を突き刺して場外に分断する。ホミサイドはマスクを切り裂き、急所蹴りまで見せたものの、デスペラードも同じく急所蹴りで報復。中指を突き立てて、リバースタイガードライバーを決めると、クラッチを解かずに、アルミバケツめがけてピンチェロコを繰り出し、死闘を制した。

 デスペラード&葛西が初タッグで激勝。デスペラードは明日のモクスリー戦に向けて弾みをつけた。後楽園ホールは大「デスペ」コールに包まれる。

 デスペラードはマイクを持つと、「さすがにこんだけのレジェンドの中に混じると、多少の緊張はあるな。ホミサイド、あんたはレジェンドだよ。ありがとうな。最高だよ。あそこ(バルコニー)から葛西純を突き落としただけあるわ。今日はなくてよかったです。デスマッチだとか、ハードコアとか、血が出るとか、そんなことはどうでもいい。とにかく俺はリスペクトがある。ありがとう、ホミサイド。ありがとうございました、葛西さん」と葛西&ホミサイドに敬意を示した。大「葛西」コールの中、デスペラードは「こんな最高のシチュエーションなんで、僕が締めたいんですけど、やっぱり葛西さんの締めを聞きたい」と締めを託す。

 葛西は「デスペ、やっちまってから言うけど、キング・オブ・スポーツ、新日本プロレスのリングでこんなことしてあり? しかしだ、賛否あると思うけど、今のお客さんの歓声聞いて、オレっちは新日本プロレスのリングでこの試合ありだと思ってるよ」とニヤリ。「おい、デスペよ。最高に超刺激的で気持ちのいい夜だったよ。人間ってのはよ、気持ちいいこと経験しちゃうともう1回ってなるんだよ。おい、デスペ。どこのリングでもいい。もう1回、お前と組んで、超刺激をもらいたいんだ。どうだ?」とタッグ継続を求めた。

 「もう1回」コールが発生すると、デスペラードは「もう1回じゃないでしょう。もっとお願いします」と返答。場内は「This is awesome」コール一色に。デスペラードは「呼んでいただければいつでも行きます。でも、今は明日のシングルマッチのことで頭がいっぱいなんで」と改めてモクスリーに照準。「モクスリーはよそを向いていて勝てる相手じゃないんで。今日いただいた刺激をこのまま持って、明日もう1回あいつのことをぶちのめしてやります」と葛西の前で勝利を約束した。さらに、「その後、自分ができる限りの刺激的なお返事をご用意させていただきます」と断言。大歓声の中、最後に握手を交わし、最後は中指を立て合って、タッグ再結成を誓い合った。

 別ブランドの『NJPW STRONG』とはいえ新日本マットでは異例となる血染めの一戦で、葛西とともに聖地・後楽園ホールをアメリカさながらの大興奮に染め上げたデスペラード。この熱狂を保ったまま、明日はモクスリーとの“FINAL DEATH"に臨む。

【デスペラードの話】「(左脇腹を押さえながらインタビュースペースにつくと、記者陣を見渡して)何かやっぱいつもより記者多いなぁ。カメラ多い気がするぞ。それだけ刺激的なカードだったってこっちゃ。いいことだ。見てる人とか、『これのどこがSTRONGだよ』って言う人もいるかもしれないけど、そういう意味じゃまぁ、STRONG色は薄かったかもな。でも一応、俺もMOXも向こうでやらせてもらってるんで、そこはすんませんね。俺のワガママを通させてもらったんで。明日はモクスリーとシングルマッチ。満身創痍は向こうも一緒だろう。条件は一緒。あとは根性比べだ。確かに、向こうは全試合が大会場かもしれないけど、こっちだってな、会場がデカかろうが小さかろうが、この10日間ちょっと、世界中回って死ぬ思いしてきてんだ。葛西さんは『死ぬ気で、なんてっつーのは忘れろ』っておっしゃってたけど、正直言って気ぃ狂いそうな日程だったぞ。それでも俺はここにいるんだ。絶対お前に勝つ」

※葛西はノーコメント

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