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7/4【新日本】コグリン&キッドがSTRONGタッグ無法奪取 翌日IWGPタッグ戦へ毘沙門に暗雲

『レックPresents NJPW STRONG INDEPENDENCE DAY』後楽園ホール(2023年7月4日)
STRONG無差別級タッグ選手権試合 ○ゲイブ・キッド&アレックス・コグリンvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI×

 コグリン&キッドがSTRONG無差別級タッグ王座を無法奪取。試合後、後藤&YOSHI-HASHIはベルト殴打でKOされ、翌日のIWGPタッグ王座戦を前に暗雲が立ちこめた。

 “毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIは6・4大阪城大会での3WAY戦を制して、IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグの二冠王となった。試合後、BULLET CLUB入りを果たした“BC WAR DOGS"コグリン&キッドが毘沙門を襲撃して次期挑戦者に名乗り。『NJPW STRONG』2連戦初戦でSTRONG無差別級タッグ、2戦目でIWGPタッグに連続挑戦することが決まった。

 入場からBC WAR DOGSはパイプイスやリング用鉄階段をぶん投げて大暴れ。試合前のベルト確認時にはそのままベルトを奪い取り、王者組を殴打すると、レフェリーには強引にゴングを要求し、秒殺勝利を狙った。これは未遂に終わっても、場外乱闘で毘沙門を徹底暴行。ブーイングを浴びる。気にせずBC WAR DOGSはYOSHI-HASHIに照準。コグリンとキッドは強烈な逆水平で衝撃音を響かせる。コグリンは投げ捨て俵返しを繰り出すと、キッドは観客のパイプイスを奪い取り、ぶん投げて暴れ回った。

 代わって後藤が登場すると、うっ憤を晴らす大暴れを見せて主導権を奪いにかかる。キッドとのラリアット合戦は互角に終わったものの、牛殺しを決めて流れを掴んだ。復活したYOSHI-HASHIも続き、好連係から激烈一閃がキッドにさく裂。介入を狙ったコグリンも返り討ちに。消灯こそ未遂に終わるが、YOSHI-HASHIはカウンターのトラースキックをぶち込んだ。コグリンがエプロンから介入を狙ってもYOSHI-HASHIは巧みにキッドのラリアットを誤爆させる。

 だが、コグリンはなりふり構わずレフェリーの目を盗んでパイプイス攻撃をYOSHI-HASHIの脳天に一撃。慌てて後藤が飛び込んだものの、BC WAR DOGSはダブルチョークスラムで戦線離脱に追い込む。止まらないBULLET CLUBコンビはYOSHI-HASHIにダブルキン肉バスターを敢行。ハイジャック式ツームストンパイルドライバーでダメ押ししYOSHI-HASHIを葬った。

 BC WAR DOGSがSTRONGタッグ王座を無法奪取。2人は新日本で初のタイトル獲得となった。試合後には大の字になったYOSHI-HASHI、場外で倒れる後藤をベルトで殴打。ブーイングを浴びてもどこ吹く風で中指を客席に突き立てると、マイクで毘沙門に罵声を浴びせて勝ち誇った。

 キッドは「言った通りだ。コーラクエンホールでクソビシャモンを倒し、NJPW STRONG無差別級タッグ王座を獲る。見ての通りだ」と自信満々に言い切ると、「もうこのことはいい」とベルトをコメントスペースに投げ捨て、「忘れろ。次だ。明日の話だ。IWGPヘビー級タッグ王座戦だな。あのベルトには大きな価値がある。真のレジェンドが巻くベルトだ。ここに立つ2人がこのベルトと共に並べることになる」と2連勝を予告。コグリンも「皆をぶちのめしてやる! 見とけよ! これまでの時間があるんだ! 覆水盆に返らず。今日俺たちはベルトを手に入れた。そして明日も手に入れる! 負けることなく全員を殺していく」と吠えていた。

 一方、後藤&YOSHI-HASHIはKO寸前で歩くのもままならず、セコンドの肩を借りてノーコメントで控え室へ。ダメージは深刻で、翌日のIWGPタッグ戦に響くのは確実。窮地に陥った毘沙門に暗雲が立ちこめた。

【試合後のコグリン&キッド】

▼キッド「俺たちは言っただろう! 言ったとおりだ。コーラクエンホールでクソビシャモンを倒し、NJPW STRONG無差別級タッグ王座を獲る。見てのとおりだ。で、もうこのことはいい。(ベルトを床に捨てると)忘れろ。次だ。明日、明日の話だ。IWGPヘビー級タッグ王座戦だな。あのベルトには大きな価値がある。真のレジェンドが巻くベルトだ。ここに立つ2人が、(STRONG無差別級タッグのベルトを持ち上げ)このベルトと共に並べることになる。(コグリンに向かって)なあ、アリー、お前はあまりコメントしないが言ってやれ。アイツらにお前から話してやれ。ここに来るまでの苦労を。破産して金もなく、次の日は千回スクワットしなけりゃいけなかった。俺たちのこれまでを」

▼コグリン「5年だ。5年かかった。俺とクラーク、エディ(・ソープ=カール・フレドリックス)がLA DOJOとの間に結んだ契約は、俺たちの人生を変えた。クソだった。1日にスクワットを3000回させられて。他にもたくさんのバカげたことをさせられた。俺は全部やった。日本に来るのは4回目か? パンデミックのせいで滅茶苦茶だ。この会社のせいで滅茶苦茶だ。俺たちはあらゆることを尽くしたのに! こいつ(キッド)はここに1年半いたんだぞ! 1年半過ごしたヤングライオンなんだぞ! それなのに何だ?」

▼キッド「今年のWRESTLE KINGDOMに呼ばれたか? いいや。NEW JAPAN CUPは? いいや。SAKURA GENESISにも出ず。半年も我慢できない! バカ野郎! 俺たちが未来なんだ! 記事になる話題はツジ、ナリタ、ショータで持ちきり。キヨミヤなんてここの所属でもないのに取り上げられて。おかしいだろ! ふざけんな! (コグリンを指して)ドージョーで3年、俺は2年過ごしたんだぞ! 俺たちが手にすべきものを獲りにいく」

▼コグリン「本当に意味がわからないよな。俺たちはあらゆることを尽くした。そしてデビッド・フィンレーに従うことにしたんだ。皆をぶちのめしてやる! 見とけよ! これまでの時間があるんだ! 覆水盆に返らず。今日俺たちはベルトを手に入れた。そして明日も手に入れる! 負けることなく全員を殺していく」

▼キッド「言葉よりも実行。これがMY DOG FOR REALだ」

※毘沙門はノーコメント

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