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8/9【新日本】内藤が棚橋に苦戦もD首位通過 7年ぶり浜松大合唱締め

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』アクトシティ浜松(2023年8月9日)
Dブロック公式戦 ○内藤哲也vs棚橋弘至×

 内藤が苦戦の末に棚橋を破り、勝ち点10でDブロック首位通過を決定。優勝への景気づけとばかりに浜松大会では7年ぶりとなる大合唱で締めた。

 初戦でコブに敗れた内藤は中盤、ヘイストに不覚を取ったもののDブロック首位タイとなる勝ち点8でこの日の最終公式戦を迎えた。相手はこれまでG1、そしてIWGP戦で何度も激闘を繰り広げてきた棚橋。すでにザックがブロック突破を決定し、内藤は勝てば1位通過となるが、負け、もしくは引き分けならコブの進出が決まる状況だった。

 開始早々、内藤は棚橋に首固めで丸め込まれて虚を突かれた。棚橋のヘッドロック地獄に捕まり、ダイビングボディアタックを被弾。スイングネックブリーカードロップ、スライディングキックで反撃に移り、ネックロックで絞め上げたが、フライングフォーアームで止められると、低空ドロップキック、ドラゴンスクリューの足攻めに苦もんした。

 内藤もテキサスクローバーを防いでバックエルボー、後頭部への低空ドロップキックの連続攻撃で反撃体勢に入った。が、コーナーミサイルを読まれてドラゴンスクリューで切り返され、場外へのハイフライアタックを被弾。リングに戻ってもスリングブレイド、ハイフライアタックの波状攻撃で攻め込まれた。

 ピンチを迎えた内藤だったが、棚橋が勝負をかけたハイフライフローを両ヒザで迎撃した。エルボー合戦でせめぎ合うと、内藤はマンハッタンドロップで棚橋の動きを止め、バックエルボー乱打、エスペランサで追い討ちをかけた。

 棚橋がロコモーション式ツイスト&シャウトからの首固め、スリングブレイドからの回転十字固めで逆転を狙っても内藤は3カウントを許さない。ならばと棚橋はダルマ式ジャーマンを敢行したが、内藤もバックエルボー連打で徹底抗戦。左張り手を食らってもスイングDDTでグサリ。そのまま首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 内藤が棚橋に辛くも勝利し、5勝2敗・勝ち点10で公式戦全日程を終了。Dブロック1位通過を決めた。試合後、マイクを手にした内藤は「今日の勝利でDブロック1位通過することが決定しました」と胸を張って大歓声を浴び、「明日の船橋大会から始まる決勝トーナメント、内藤はいったいどこまで勝ち上がるのか、その答えはもちろん、トランキーロ! あっせんなよ」と続けて浜松のファンを喜ばせた。

 「俺がこうしてマイクを握っているということは、皆さんもちろんお分かりですよね? ここアクトシティ浜松では2016年8月以来7年ぶりの大合唱。皆さん、準備はよろしいでしょうか?」。そう呼びかけた内藤は「ロス・インゴベルナブレース! デ! ハ! ポン!」と浜松のファンとともに大合唱して締めた。

 これで今年のG1はベスト8が出そろい、決勝トーナメントに突入する。内藤は明日8・10船橋大会における準々決勝でAブロック2位のヒクレオと対決することになった。「ダメージがある分、なかなか厳しい戦いが続くと思いますが」とさらなる過酷な夏を覚悟しながらも、6年ぶりV3まであと3つと迫った内藤は「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの誇りを胸に一戦一戦、戦っていきますよ」と言い切ってみせた。

【内藤の話】「今日の勝利でDブロック1位通過が決定。明日の船橋大会から始まる決勝トーナメント、ダメージがある分、なかなか厳しい戦いが続くと思いますが、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの誇りを胸に一戦一戦、戦っていきますよ。明日の対戦相手はヒクレオ。初めて対戦するかな。楽しみだなぁ。じゃあ皆様、明日は船橋市総合体育館でまたお会いしましょう。アディオス」

【棚橋の話】「(床に転がり込むように大の字になって)クソッ! もう俺には何も残ってないよ! もう何も残ってない。5年連続でG1負け越しか。こんな俺に『また来年も出たい』なんて軽く言うことはできないから力で、(体を起こしながら)力で勝ち取るしかないな。世界中のベルト、1本や2本、3本や4本、手土産にして堂々と、来年は堂々とG1出てやるからな、このヤロー!」

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