8/10【新日本】オスプレイがフィンレーとの接戦制して「ホーム」両国へ 準決勝で内藤と2年連続対決

『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 33』船橋市総合体育館(2023年8月10日)
準々決勝 ○ウィル・オスプレイvsデビッド・フィンレー×

　オスプレイがフィンレーとのシングル王者対決を接戦の末に制し、ベスト4進出を決定。準決勝で内藤と2年連続で対決することになった。

　Cブロック1位通過を決めたNEVER王者・フィンレーと、Bブロックを2位で突破したUS王者で昨年準優勝者・オスプレイが準々決勝で激突。シングル王者対決にして、ユニットリーダー対決となった。

　フィンレーがコグリン、ゲイブ、外道を従えれば、オスプレイはコブ、オーカーンとともに出陣。総力戦の様相を呈した。オスプレイコールが後押しする中、場外戦に持ち込んだフィンレーがテーブルクラッシュを狙う。コブが妨害して未遂に終わっても、ゲイブとコグリンの介入を呼び込んだ。

　オスプレイも延髄斬り、ハンドスプリングレッグラリアット、ピッピーチェリオと機動力を駆使した波状攻撃で巻き返す。フィンレーが噛みつき攻撃で黙らせようとしてもフロントハイキックで応戦。オスカッターを読んだフィンレーがセカンドロープ上からの河津落としを敢行すれば、オスプレイも突っ込んできたフィンレーをその場飛びスパニッシュフライで迎撃して譲らず。フィンレーもカウンターのスピアー、カナディアンで担いでのフェースバスターで叩きつけた。

　ここでフィンレーがエプロンから場外へのテーブル葬を狙ったが、食い止めたオスプレイはオスカッターをエプロン上でさく裂。フィンレーをテーブルに乗せると、コーナー最上段からのダイブ攻撃を狙う。ゲイブがフィンレーを救出して未遂に終わっても、オスプレイはパワーボムでテーブルクラッシュを敢行。フィンレーをリングアウト寸前に追い込んだ。

　オスプレイは一気呵成。フロム・コーナー・トゥ・コーナーを放ち、オスカッターもさく裂させる。キリモミ式ダイビングボディプレスが不発に終わると、ゲイブとコグリンが乱入。そこへコブが飛び込み、バックドロップで二人まとめてぶん投げ、オーカーンとともにラリアットを同時に決めて場外に蹴散らす。さらにコブのホイップ付きでオーカーンがプランチャを放って分断した。

　アシストに応えたいオスプレイだったが、フィンレーはシレイリで殴打する暴挙に出た。パワーボム、ローリングエルボーの波状攻撃に出たが、オスプレイは沈まず。INTO OBLIVIONをことごとく阻止してヒドゥンブレードをぶち込むと、ストームブレイカーを爆発させて3カウントを奪った。

　オスプレイがフィンレーとのシングル王者対決を制し、ベスト4進出を決めた。フィンレーには昨年の公式戦で敗れているが、9月のUS王座戦で雪辱。そして2年連続で対決したこの日も快勝した。コブとオーカーンの後方支援に感謝したオスプレイは「気味が悪いテーマ曲、気味が悪い髪型、変なジャケットに変な仲間を手に入れようが、常に俺はお前より上をいく。常に俺の方が優れているんだ」とフィンレーに向かって差を強調した。

　続く8・12両国大会における準決勝では内藤と激突。昨年も準決勝で対決し、勝利している。そして決勝進出を果たしたもののオカダに敗れた。

　今年の準決勝&決勝戦の舞台は両国。2019年から日本に拠点を移し、両国に在住しているオスプレイにとって「ホーム」だ。「リョーゴクで行われるシングル戦で俺は1回しか負けたことがない。俺にとって初めてだったKUSHIDAとの試合だけだ。それ以降、ホームであるリョーゴクでのシングル対決では毎回、俺が勝るんだ」と豪語したオスプレイは「俺は前進し、リョーゴクに向かう。『準決勝に進む』とみんなに言った通りだ。そして今『決勝に進む』と言わせてもらおう」と断言してみせた。