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11/21【新日本】新人・村島克哉がデビュー 聖地で完敗も「ライガーさんみたいになりたい」

『レック Presents WORLD TAG LEAGUE 2023』後楽園ホール(2023年11月21日)
村島克哉デビュー戦 ○中島佑斗vs村島克哉×

 前日の嘉藤匠馬に続き、新人の村島克哉(むらしま・かつや)が聖地・後楽園ホールでデビュー。最後は中島の逆エビ固めに捕まり、完敗を喫したものの、「ライガーさんみたいな横に分厚い、プロレスラーらしい力強い選手になりたいと思っています」と目標を掲げた。

 村島は茨城県牛久市出身の23歳。身長172cm、体重87kg。学生時代はアマチュアレスリングに9年間励み、東日本学生選手権86kg級優勝、東日本学生選手権92kg級優勝の実績を残している。入門テストを経て、今年4月に入門。先輩の中島相手に後楽園ホールでデビュー戦を迎えた。

 村島は坊主頭に黒いショートタイツ姿で登場。ゴング前から中島と胸を突き合って、気迫をあらわにする。ゴングと当時に雄叫びを上げると、レスリング出身らしく中島とポジション争いを展開した。一旦離れると、基本通りのリストの取り合いに。中島がグラウンドヘッドロックに持ち込んでも、ヘッドシザースでスタンドに戻した。

 しかし、中島のショルダータックルに打ち倒されると、村島は一転して劣勢に。脇固めに捕まると、苦痛に表情を歪めるが、必死にロープに足を伸ばす。その後も中島は定石通りの左腕一点集中攻撃を展開。今度はアームロックに捕らえるが、村島は悲鳴を上げながらもなんとかロープにエスケープした。ならばと中島は左腕にストンピングを連発する。

 声援を受けた村島は果敢にチョップやエルボーを放って反抗。ボディスラムで投げ捨てられてしまうが、カウンターのドロップキックでようやく先輩に受け身を取らせた。ロープに振って再びドロップキックで蹴り倒す。中島がカウント1でキックアウトすると、村島は絶叫。だが、直後に中島のチョップ3連打を受けると急ブレーキ。ショルダースルーから逆エビ固めに捕まると、ギブアップするしかなかった。

 村島がデビュー戦で中島に完敗。悔しさを爆発させたが、腰を押さえながらも客席に頭を下げると、場内は温かい拍手に包まれた。

 「やっとプロレスデビューしたのに、悔しい結果になってしまいました」と唇を噛んだ村島だったが、「しかし、ここがスタートラインだと。こっから、こっからどんどん強くなって、いずれはどの先輩も食ってやる、そんな気持ちでこれから一生懸命頑張ります。村島克哉、一生懸命頑張ります!」と気持ちは前向き。目標を問われると、「自分は身長172cmしかなくて小さいんですが、ライガーさんみたいな横に分厚い、プロレスラーらしい力強い選手になりたいと思っています」とジュニアのレジェンドである獣神サンダー・ライガーの名前を挙げた。

 前日デビューの嘉藤は同期となるが、「嘉藤選手は自分より1日早くデビューが決まった選手であるんですが。たった1日ぐらい、これからの自分次第でどうにでもなると思っているので。しっかり決着をつけたいと思っています」と早くもライバル心を燃やした村島。次戦は11・24甲府大会でのオスカー・ロイベ戦が決定済み。まずはヤングライオンたちと切磋琢磨し、ライガーのようなジュニアの中心選手を目指す。

【中島の話】「俺はよぉ、この業界で何も結果出しとらんし、アドバイスとかそういう身分でも何でもねえけどよぉ、俺はお前の選択が正しいと思ってる。お前が何で新日本プロレスを選んだか、プロレスラーになりたかったか、そんなん知らんけどよぉ、この新日本プロレスは、ほぼ毎日強いヤツと戦えて、自分も強くなって、んで金稼げる。こんな最高なことはねえよな。後楽園でデビュー戦、俺はなぁ、忘れとらんからな、オイ。マスコミ、メディア、ファン、選手、全員が忘れとってもなぁ、俺だけは忘れとらんからな、オイ。俺のデビュー戦の時にこの左ヒジぶっ壊されてよぉ、まだ借り返しとらんな、オイ。いつその時が来るか知らんけどよぉ、俺はよぉ、常にテメーのことを見てるからな、オイ。俺だけは忘れてねえ、何回も言う。次、いつ来るか分かんねえけどよぉ、そん時はよぉ、テメーのことぶっ潰してやる、上村優也!」

【試合後の村島】

▼村島「クソッ! やっとプロレスデビューしたのに、悔しい結果になってしまいました。しかしここがスタートラインだと。こっから、こっからどんどん強くなって、いずれはどの先輩も食ってやる、そんな気持ちでこれから一生懸命頑張ります。村島克哉、一生懸命頑張ります! ありがとうございました!」

――プロレスラーとして後楽園ホールのリングで試合していかがでしたか?

▼村島「自分はもともとアマチュアレスリングを9年ほどやっていたのですが、やっぱりプロのリングとアマチュアのリングのレベルの……プロはレベルが高くて、ちっとも歯が立たなかったんですけど、まだまだ練習次第では上にいけるんじゃないかと思っているので、どんどんどんどん、たくさん練習、とにかく練習量を増やして、もっと頑張りたいと思います」

――あこがれているレスラーや、将来の目標は?

▼村島「自分は身長は172cmしかなくて小さいんですが、ライガーさんみたいな横に分厚い、プロレスラーらしい力強い選手になりたいと思ってます」

――今日、ここでデビューすると聞かされた時の気持ちは?

▼村島「やっと、今まで練習生で、毎日、道場で練習してたんですが、やっとプロレスデビューして試合ができると思うとワクワクして、夜も眠れないほどワクワクしてました」

――結果は残念だったが、デビューを誰に報告したい?

▼村島「とりあえず、今まで自分を育ててくれた家族や、仲間のみんなや、今までプロレス道場に入門するまでの過程でお世話になった人、入門してからお世話になった人全員に感謝したいと思ってます」

――昨日は嘉藤選手がデビューしたが、意識する存在?

▼村島「そうですね。嘉藤選手は自分より1日早くデビューが決まった選手であるんですが、たった1日ぐらい、自分の、これからの自分次第でどうにでもなると思っているので、しっかり決着をつけたいと思ってます」

――新日本プロレスを選んだ理由は?

▼村島「プロレスをやるからには日本一の団体でデビューしたいという思いが強く、新日本プロレスを選びました」

――今日までに辞めたいと思ったことはあった?

▼村島「正直、練習はとてもキツくて。辞めたいなとは思わなかったんですけど、練習もキツイですし、ケガも手術するほどのケガではないんですが、細かいケガもたくさんしてしまったので、気持ちが落ち込むこととかもありましたが、辞めたいとは思わなかったです。どうしても新日本プロレスでやりたいという重い決意があったので、(辞めたいとは)思わなかったです」

――デビュー戦を終えた、率直な今の感想は?

▼村島「デビューできて心の底からうれしいという気持ちでいっぱいです。またここから、今ここがスタートラインなので、これからもどんどんどんどん、1人でも多くの選手を倒してやるという気持ちで、どんどん向かっていきます」

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