12/8【新日本】毘沙門がWAR DOGS破ってWTL3連覇へ王手 ヒクレオ&ファンタズモとの決勝王者対決へ「本当の絆と強さ見せる」

『レック Presents WORLD TAG LEAGUE 2023』
霧島市まきぞのアリーナ(2023年12月8日)
準決勝 ○YOSHI-HASHI&後藤洋央紀vsゲイブ・キッド&アレックス・コグリン×

　IWGPタッグ王者・毘沙門が準決勝でWAR DOGSを破ってWORLD TAG LEAGUE3連覇へ王手。決勝戦でSTRONGタッグ王者・ヒクレオ&エル・ファンタズモとの王者対決に臨むことになり、「あさって熊本で俺たちが本当の絆と強さをお見せします」と誓った。

　今タッグリーグで猛威を振るったコグリン&ゲイブのBC WAR DOGSがAブロックを首位通過。この日の準決勝に勝ち上がった。対する“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIはスタートダッシュに失敗しながらもBブロック2位通過を果たし、史上初の3連覇へ望みをつないだ。

　入場時の毘沙門をWAR DOGSが襲撃して戦闘開始。機先を制された毘沙門だが、ダブルタックル、ざんまいなど連係を駆使して先手を取った。WAR DOGSは場外戦で逆転。後藤がテーピングを施した首に集中砲火を浴びせ、IWGPタッグベルトを掲げながら後藤を踏みつけ、ベルトを放り投げる暴挙を働いた。

　その後もコグリンにジャーマンで投げられるなど苦境が続いた後藤だったが、コグリンに村正を放ってようやく突破口。YOSHI-HASHIがスイングネックブリーカードロップなどで巻き返しを図り、WAR DOGSが合体技の構えに入っても後藤が飛び込んで阻止。河津落としとヘッドハンターの合体技をさく裂させた。

　だが、後藤がゲイブの垂直落下式ブレーンバスターで首に大ダメージを負ってしまう。孤立したYOSHI-HASHIが合体マッスルバスターの餌食となり、ダブルインパクトも食らってしまう。それでも手負いの後藤が急行してWAR DOGSの合体技を阻止。逆に毘沙門が合体ブルドッギングヘッドロックをさく裂させた。

　消灯はWAR DOGSが決めさせず。コグリンが後藤をレフェリーに激突させて無法地帯を作った。すかさずゲイブがイスで後藤をめった打ちにし、コグリンはYOSHI-HASHIめがけて鉄階段を振り上げた。後藤が食い止めると、コグリンがラリアットを叩き込んだが、YOSHI-HASHIがトラースキックで鎮圧。ゲイブが急角度バックドロップで投げても、YOSHI-HASHIはラリアットで応戦した。

　4人が倒れ込んだ中、同時に立ち上がったYOSHI-HASHIとコグリンがエルボー合戦、逆水平合戦で火花を散らす。競り勝ったYOSHI-HASHIだが、コグリンもブラックホールスラムで叩きつけて譲らず。パンプハンドルの体勢から担ぎ上げての高角度デスバレーボムで突き刺した。それでもYOSHI-HASHIは肩を挙げる。ならばとコグリンがジャックハマーの体勢に入ったが、後藤が飛び込んでノーモーション頭突きで阻止。すかさずYOSHI-HASHIが逆打ちで丸め込んで3カウントを奪った。

　毘沙門がWAR DOGSとの接戦を制して決勝進出を決定。前人未到の3連覇に王手をかけた。12・10熊本大会の優勝戦の相手はSTRONGタッグ王者ヒクレオ&ファンタズモ。タッグ王者対決で栄冠を争うことになった。初戦でヒクレオ&ファンタズモとの公式戦に敗れている毘沙門にとっては雪辱戦。試合後、ヒクレオ&ファンタズモがやってくると、ヒクレオが「ビシャモン、アサッテクマモト。ガンバッテ」と日本語でアピール。ファンタズモとともに握手を求めると、後藤とYOSHI-HASHIもこれに応じた。

　マイクを手にしたYOSHI-HASHIは「いよいよ決勝戦に進出することができました。彼(ファンタズモ)もごっちゃんも見ての通り、もうボロボロです。でもこれはタッグマッチ。心技体、そして絆を見せるリーグだと俺は思ってる。仮にごっちゃんの首が悪いなら俺がごっちゃんの首になるし、ごっちゃんの腕が痛いなら俺がごっちゃんの腕になればいいことであって、まだまだ俺たちは戦い抜けます」と覚悟をむき出し。「力の強さだけ、それが絶対すべてではなくて、どんなにやられても、理不尽なことがあっても、歯を食いしばって立ち上がる。そんな立ち上がる男が俺は一番強いヤツだと思います」と持論を展開すると、「あさって熊本で俺たちが本当の絆と、そして強さをお見せします」と誓ってみせた。

　「ここまできたらもうやるしかないんで、最後の最後しっかり、けしからんざんまい見せてやるよ」(後藤)、「もうあとは絆だけ。昨日言った通り、けしからんぐらいの極上のざんまい見せるだけ」(YOSHI-HASHI)と口をそろえた毘沙門は固い絆を原動力に快挙達成へ突き進む。