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6/15【ALL TOGETHER】帝国軍&樋口が好連係で大岩粉砕 オーカーンはAT改革案を大演説

『TOGETHER in SAPPORO〜能登半島復興支援チャリティ大会〜』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2024年6月15日)
○ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&樋口和貞vsボルチン・オレッグ&遠藤哲哉&大岩陵平×

 UNITED EMPIREと樋口が意外な好連係でNOAHに武者修行中の大岩を粉砕。試合後、オーカーンは今後のALL TOGETHERに向けて様々な改革案を披露した。

 コブ&オーカーンのUNITED EMPIREとDDT樋口が越境トリオを結成し、新日本・大岩&オレッグとDDT・遠藤のトリオと激突した。当初は海野が出場予定だったが、腰の負傷で当日欠場。オレッグが緊急参戦となった。

 序盤、樋口とオレッグがタックル合戦で正面衝突を繰り返す肉弾戦で場内を沸かせた。樋口の加勢を受けたコブが遠藤にその場飛びムーンサルトを投下。樋口も河津落としで叩きつけ、オーカーンとのダブルブレーンクローで絞め上げるなど、初合体とは思えない好連係を連発。オーカーンが玉座を決めると、樋口もコブ、カラム・ニューマンとともに腕を組むポーズを決めた。

 遠藤がコブ相手にハンドスプリングレッグラリアットを放って突破口を開くと、オレッグが樋口を軽々と持ち上げ、左右に振り回してから俵返しでぶん投げた。大岩&オレッグ&遠藤はトリプルドロップキックをコブに決め、遠藤がサスケスペシャルを発射。大岩がアナコンダスープレックスでコブの巨体を投げて見せ場を作ったが、コブはロックボトムで鎮圧。倒れ込みラリアットを叩き込むと、ツアー・オブ・ジ・アイランドでダメ押しして3カウントを奪った。

 UNITED EMPIREと樋口が意外な好連係で快勝。試合後は樋口も加わり、UNITED EMPIREのポーズまで披露した。

 「全てのレスラーを処刑して支配するのが、この余の目標だ。弱いレスラーをいたぶるのも、生きてるヤツとバチバチしばき合うのも、樋口みてえなトンパチそうなヤツと組むのも、とても愉快でいいじゃねえか」と試合を振り返ったオーカーンだったが、「ただしだ。もっとやり方はいろいろあるんじゃないか?」とコメント。今後のALL TOGETHERに向けて、昼夜興行の開催やファン投票での対戦カート決定、ファンを絡めたイベント展開、KOPW戦の実施、さらには1年に一度の対抗戦など様々な改革案をブチ上げた。

 「この『ALL TOGETHER』、ビッグチャンスだ。過去やった時にタイチも内藤も、何人か苦言を呈していたよな? いいか、今、プロレス界全体で魅力がないから人が集まらないんだ。こんな『ALL TOGETHER』、“ALL"が“TOGETHER"してこの客数だって思われたらプロレスで元気なんかよ、まず与えられねえんだよ」と厳しい意見を口にしたオーカーンは「『見たら面白い』って、みんな言うんだよ。見せるまでが勝負だろ? 0を1にするんだろ? しかし、それに失敗したら日本のプロレス界がナメられて終わりだ」危機感もあらわにしていた。

 また、帝国軍との好連係を披露した樋口は「こうやって『ALL TOGETHER』に出られたことで、UNITED EMPIRE、グレート-O-カーン、ジェフ・コブと組めて、こういう舞台で試合ができて、俺は良かったと思います」と手応え。「この北の土地から能登半島に、明日への活力が少しでも俺は届けばいいと思っているんで、自分らプロレスラーも頑張っていきますんで、みんなで頑張っていきましょう!」と呼びかけていた。

【試合後のコブ、カラム・ニューマン】

▼ニューマン「ジェフ、アンタは汗だくだ、汗でベトベトだ」

▼コブ「すまんな。この男をここに引っ張って来た。こいつの試合は今日はなかったが、それでもこの男はこう言った、『俺はUNITED EMPIREを応援しに行く』。そうだ、カラムは最高の景色を見て、トップに立つことを目指しているのだ。この男はここに来た。なぜか。それはカラムが最高のものから学びたいと思っているからだ。最高とはUNITED EMPIREのことだ。俺たちは1つに団結したユニットだ。1つのガタンゴトン、ガタンゴトン、定刻通りに走る新幹線だ。俺たちは毎時間、毎分、あらゆる駅を襲撃してきた。それがUNITED EMPIREがやることだ! さて、お前の話はいったん置いておいて、俺について話そう。前に言った通り、俺はTV王座の顔であり、俺が君たちのTV王者だ。だからもっとショーに出させてくれ。『風雲!たけし城』でもいいぞ。出演者を張っ倒してやる! 本間に真壁だと!? ハッ! チェーンで殴るのか!? ダメダメダメ! だがそれはここでもそこでの話でもない。今夜のパートナーは誰だった?」

▼ニューマン「……(※と無言で考えるが出てこない)」

▼コブ「まあ聞いてくれ。俺たちは会社をまたいでいる。新日本プロレスだけにこだわるわけではない。皆がUNITED EMPREに加入したがっているのはわかってる! 皆だ! テキストを受け取ったり、メールを受け取ったり、日本からはファックスもくる。ファックスを送ってくるんだぞ。『ジェフ、俺たちのUNITED EMPIREへの加入を考えてくれ』ってさ。だが俺たちは簡単には加入できない“独占性“のあるユニットだ。"独占性“で合ってるか? 誰でもUNITED EMPIREへ入れるわけではない。カラムを入れたのは、こいつは加入に値するからだ。カラムは相応しい。これを見ている皆さん、ただのデカブツは追い払った。そして姉妹会社へ電話したが、まだ誰も俺に連絡してきていない。『Forbidden Door』シーズンはもうすぐそこだ。何を待っているんだ? アメリカの有名な言葉に『お前らは皆、パンクのクソ野郎だ。皆、パンクのクソ野郎だ』とある。このままにしておこう。なぜなら俺はTwitterの世界を知っているからだ。そこはリアルにある場所じゃないが、皆が意見を持っている。Twitterの世界には、プロレスファンがいる。君たちはそこにいる。君たちはクソ野郎のようだ。皆が持っている。臭うな……シャワーを浴びて、ラムを食いに行こう」

▼ニューマン「ああ」

▼コブ「ラムを食いに行こう!」


【オーカーンの話】「(※後ろ向きに腰に巻いたKOPWのベルトを見せながら)ひれ伏せ、愚民ども! 『ALL TOGETHER』、プロレス連盟、余は大賛成だよ、ハハハハ! 全てのレスラーを処刑して支配するのが、この余の目標だ。弱いレスラーをいたぶるのも、生きてるヤツとバチバチしばき合うのも、樋口みてえなトンパチそうやなヤツと組むのも、とても愉快でいいじゃねえか。うん、ただしだ。もっとやり方はいろいろあるんじゃないか? (※後ろを向いてトランクスのスポンサーロゴを見せながら)このFate/Grand Orderをはじめとして、様々なスポンサードを集めたこの名将の余がアイデアをいくつか提案してさしあげようか。(※スマホを取り出し)例えばだ、昼と夜の興行に分けて、それぞれ別の団体の選手がバランス良く出るのはどうだ? 今大会に全日本は宮原だけだよな? 他にも連盟に加わってるのに、ドラゴンゲートとか女子のヤツらも全然出てないよな? しかも、カードが何個も増やせない。となると、1試合に何十人、大きい時は10人、それじゃ顔見せにしかならないんだ。だったら昼と夜に分けて、もっと多くのレスラーが出られるようにしたらいいんじゃないか? 例えば、昼と夜の間、この時間でやりたいヤツはリングにちびっ子を上げて、それぞれの団体の練習風景を体験させたり見せたり、ちゃんこを出したっていい。どの団体が一番旨いのかとかな。サイン会だって、もっといろんな選手ができるだろうし、もっといろんなイベントができるはずなんだ。もっといろんな選手を見られるはずなんだ。どうせここを借りてるんだったら一日がかりでやった方が、ファンも1日を通して、祭として楽しめるじゃねえか。次にだ、その雰囲気でやるならば、対抗戦って謳うんじゃなくて、もう交流戦と謳った方がいいよな。もし対抗戦を、バチバチしたしばき合いを所望なら、『Forbidden Door』のように1年に1回でいい。新日本vsNOAHだったり、新日本vs全日本だったり、NOAHvs全日本、全日本vsドラゴンゲート、ドラゴンゲートvsDDT、それぞれの1つの団体同士のプライドと意地を懸けた、1年に1回の対抗戦をすればいい。『ALL TOGETHER』は“ALL"が“TOGEHTER"してんだよ。もっともっと楽しい、そういう雰囲気にした方がいいんじゃないかな? 振り切った方がいいよ。なんでもやるなら振り切った方がいい。まぁそっちの方が毎度毎度『ALL TOGETHER』やるよりも、意味合いも新鮮さも違ってくるだろう? 3つ目だ。連盟のトップの連中、確か坂口(征二※新日本プロレス相談役)じゃなかったかな? その他、名を連ねてるヤツも新日本のヤツが多かったり、プロレスのヤツが多いよな? 公平を期すならばだ、例えば東京スポーツでもいい。週プロのベースボール・マガジン社でもいい。なんだったらアマチュアのレスリング協会でもいい。第三者がトップに立って、公平なリングを作るべきじゃないか? じゃなかったら、そもそものバランスが悪い。“TOGETHER"になってないよ。誰かが引っ張っている時点で金の匂いもするしよ、権力の匂いもしやがる。そうじゃねえだろう、チャリティって。チャリティが初っ端だろ? そうじゃねえだろう? ボランティア団体がトップに立ったっていいじゃねえか。そういうクリーンな連盟を目指してほしいもんだ。4つ目、例えばチャリティで交流戦で楽しくやるんであれば、ファン投票で選ぶっていうのはどうだ? ファン投票はこことここの対決が見たい、この人とこの人とこの人が組んだら面白いんじゃないか。そういう試合が、昼と夜やれば1試合ぐらいあったっていいだろう。いや、夜だけだっていい。今日、何試合あったっけ? 8試合? 今日は何試合? 9試合ある中で1試合、そういうファンが夢見る、本当に夢見る試合をファン投票でもなんでもいい。そういうので作り上げたっていいんじゃねえか? 第5にチャリティを謳うんであれば、病気と闘っている者、障害と闘っている者、様々な理由で将来に夢を持てない者、プロレス目指しているけど諦めた者、プロレス目指しているガキ、そういうヤツをリングに上げて、一生に一度の思い出、それを提供するのもありなんじゃねえか? そいつが誰々と闘いたい、オーカーン様と闘いたいって言うんだったら、余はKOPWをかけて闘ったっていいよ。むか〜しのCMでよ、長州殿がなんかよ、ビールのCMだったかな? 『夢なんですか?』って一般のヤツに聞いてよ、『プロレスラーとなって闘うことです』ってよ、長州とよ、長州殿と闘ってたんだよ。まぁそれはCMの話かもしれない。でも、そういうビッグドリームをよ、チャリティって言うんだったらよ、こいつらに見せた方がいいんじゃねえか? 余はこのKOPWをかけて闘ったっていいよ。そして6、チケットの問題もあるよな。例えばだ、提案だ。無料席を用意したっていいんじゃねえか。小中学生、もしくは能登半島でやる場合は、能登半島の市民、石川の県民は無料で見せてやる。その代わり最前列、1列目は高くする。2列目から4列目、ちょっとグレード落とすけど高い。5列目目から10列目、そういうふうに区分をして、見たいヤツは最前で見ればいいし、プロレスで元気が欲しい、プロレスで元気を与えたいって言うんだったら、もうちょっと窓口を良くするべきだ。何を目指すかだ。客数なのか? 売上なのか? それともここに来ている客どもの笑顔の数なのか? 何を大切にするんだ。ふん、まぁこのぐらい議論の余地がある。しかしだ、この『ALL TOGETHER』、ビッグチャンスだ。過去やった時にタイチも内藤も、何人か苦言を呈していたよな? いいか、今、プロレス界全体で魅力がないから人が集まらないんだ。こんな『ALL TOGETHER』、“ALL"が“TOGETHER"してこの客数だってよ、思われたらプロレスで元気なんかよ、まず与えられねえんだよ。『こんだけ人が集まって、こんだけ盛り上がってる』、『グレート-O-カーン、素晴らしい』、『凄いレスラーがいる』、『Fate/Grand Orderがスポンサーになってる?』、『ジーストアのアンバサダー? とても凄い! そんなヤツを見に行こう』。それで見たら面白い。『見たら面白い』って、みんな言うんだよ。見せるまでが勝負だろ? 0を1にするんだろ? しかし、それに失敗したら日本のプロレス界がナメられて終わりだ。まぁこれ以上、余の意見を聞きたくば、7月14日、ジーストア…仙台ジーストアで開かれるファンイベントに来るように。そこでた〜っぷり、いくらでも話をしてやろう。待ってるぞ、帝国民。そして棚橋弘至社長、丸藤正道副社長、あと全日本の宮原は…まぁわからないけれども、坂口も待ってるよ」


【試合後の樋口】

▼樋口「今日はありがとうございました。こうやって『ALL TOGETHER』に出られたことで、UNITED EMPIRE、グレート-O-カーン、ジェフ・コブと組めて、こういう舞台で試合ができて俺は良かったと思います。そして本当にTwitterとか…ああ、今はXか。Xでも言ったんですけど、この北の土地から能登半島に、明日への活力が少しでも俺は届けばいいと思っているんで、自分らプロレスラーも頑張っていきますんで、みんなで頑張っていきましょう! はい!」

──対戦相手はどうだった?

▼樋口「凄かったっす、フフフ、凄かったっす。味方も敵も凄かったっすね。ただ、DDTを代表して出てきて、こうやってやれて、なんかありがたかったっすね。っていう気持ちです。みんな凄かったと思います、はい」


【試合後のオレッグ&遠藤】

▼オレッグ「ありがとうございました」

▼遠藤「ああ、クソーッ!」

▼オレッグ「上手くいかなかったですね」

▼遠藤「いやぁ、申し訳ない。前回の『ALL TOGETHER』を怪我で欠場して、その思いも背負って今日、リングに上がったんですけど、いやぁ申し訳ない。勝てなかった」

▼オレッグ「でも技が凄いですね。勉強になります」

▼遠藤「オレッグさんも、海野選手が欠場になって急遽出てくれてありがとう」

▼オレッグ「まぁ自分に対しては今日試合やって負けたけど、でも試合やったのは凄い嬉しくて、『ALL TOGETHER』は初めてだし、まぁとりあえず明日に向けてベルト戻せるように頑張りたいと思うんで、明日よろしくお願いします。今日はありがとうございました(※と遠藤と握手を交わして先に控室へ)」

▼遠藤「ありがとうございました。負けたままじゃ終われないでしょう。また『ALL TOGETHER』、俺はこのリングに戻ってきます。ありがとうございました」

※大岩はノーコメント

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