プロレス/格闘技DX

　DRAGON GATEで最強の男を決めるトーナメント『KING OF GATE 2015』の開幕戦となる後楽園ホール大会が8日、行われ、手負いのCIMAは土井成樹と対戦したが、盟友・K-ness.の裏切りにあい、逆転負けを喫した。CIMAの窮地に“金八先生化"した了八先生こと斉藤“ジミー"了が乱入。CIMAは斎藤、ドン・フジイ、Gammaと“後楽園中学3B生徒会"を結成し、次回6・3後楽園でMAD BLANKEY(MB)と全面対抗戦を行うことになった。

　昨年末のミラクル土井ダーツにより、強引にMB入りを決められたCIMA、Gamma、フジイ、K-ness.の4人。当初はヒールファイトを楽しんでいるようだったが、そもそも信頼関係がなかっただけに土井たちとの間に不協和音が生じた。

　そして、5・5名古屋での「マスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバル・ダブルリスク6WAYマッチ」で決定的な亀裂が入る。土井の介入もあって、負け残りとなったCIMAはリング上で髪を刈られ坊主頭に。試合後、土井にMB追放を宣言された。

　4・26博多大会で場外ダイブに失敗し、前歯を折り、鼻を骨折していたCIMAは、さらに坊主頭、軍団追放と、まさに“泣きっ面に蜂"の状態。それでもT-Hawkと共同戦線を張ることを宣言し、MB軍との対決姿勢を強めた。

　そして迎えたKING OF GATE開幕戦。CIMAは土井と一回戦で激突した。黄色を捨てて、青のコスチュームに身を包んだCIMAを、土井はコールを待たずに襲撃。両軍のセコンドも入り乱れて、場外乱闘を繰り広げる。土井は骨折が完治していないCIMAの鼻を殴りつけてブーイングを浴びた。対するCIMAは正攻法で反撃へ。スライディングキックで場外に蹴落とし、プランチャでダイブする。しかし、土井はパイプイスを使って迎撃。リングに戻ると、スパナで鼻を痛打した。

　CIMAも急所を蹴り上げ、ターンバックルカバーで殴りつけて抵抗。バックスプラッシュ式ニードロップなどらしい動きも披露するが、鼻を攻められると動きが止まってしまう。MB軍はことあるごとに介入して、土井ペースが続いた。

　MB軍は連続串刺し攻撃も浴びせていくが、ここでGammaら元ベテラン軍も介入。反対に土井へ串刺し攻撃を連発すると、フジイのチョークスラムからCIMAのメテオラがジャストミートする。決定的な場面だったが、パンチ冨永がエプロンからCIMAに組みつき、フォールを阻止。何とか払いのけたCIMAは土井に覆い被さったが、妨害で時間をロスしたため、土井にキックアウトされてしまった。

　それでもCIMAペースは動かない。サイバー・コングがパウダー攻撃を狙っても、K-ness.がカットに成功。反対に土井へパウダーを投げつけようとしたその時、事件が起きた。なんとK-ness.が仲間のCIMAにパウダーを投げつけたのだ。

　視界を奪われたCIMAの顔面に土井がバカタレスライディングキックをズバリ。さらにK-ness.のアシストを得て、パイプイス付きのバカタレ弾を叩き込んで、土井が3カウントを奪い取った。

　K-ness.の裏切りにあい、敗戦を喫したCIMAは、その後もMB軍に蹂躙されたが、そこで助けに現れたのが斉藤だった。最近、灰色のジャケットに身を包み、“金八先生化"してCIMAらに更生を迫っていた齋藤は、ハンガーをヌンチャクのように振り回して、MB軍を場外に叩き落とした。

　CIMAらの更生を喜んだ斎藤は、「K-ness.、いやこの際だから先生は言います。マコト! 確かに先生はお前のことを全然気にしてなかった。でも、お前もこっち側の人間。いい歳こいて、悪いことをするなんて」とK-ness.を叱りつけた。

　しかし、K-ness.は聞く耳を持たず、「やかましい。俺は土井にもYAMATOにも絶大な信頼を得ているんだ。お前に何がわかる。俺はゾンビでもベテラン軍でもねえ。MBのK-ness.だ」と改めて土井たちとの合体をアピールした。

　対するCIMAは斎藤と共闘を宣言。フジイ、Gammaとともに“後楽園中学3B生徒会"を結成し、MB軍に全面対抗戦を要求した。土井はKING OF GATEで勝ったことを強調し、「もっと結果を残してこい」と不参加を表明。この発言を受けて、CIMAたちは6・3後楽園でサイバー&K-ness.&問題龍&富永組と対戦することが確定した。

　CIMAは土井に対し「お前の寝込みを襲ってでも丸坊主にしたるからな」と宣戦布告。斉藤のハンガーに続いて、洗濯物シリーズの武器投入をほのめかすと、最後に「KING OF GATEではアッサリ1回戦で負けてしまいましたけど、こんなCIMAですけど、DRAGON GATEのリングをドンドン盛り上げていきます」と笑顔でファンに約束。場内は大きな拍手に包まれた。