プロレス/格闘技DX

　『DANGEROUS GATE 2018』大田区総合体育館大会が24日、行われ、アンチアス改めREDにKAZMA SAKAMOTOが電撃加入し、NATURAL VIBESとの全面対抗戦に快勝した。しかし、Eitaはドラゴン・キッドに敗れてオープン・ザ・ブレイブゲート王座から陥落した。

　極悪ユニット・アンチアスはビッグR清水に続き、Ben-KまでMaxiMuMから引き抜いて勢力を拡大させた。そして、さらなる進化を目指すべく、アンチアスは今大会からのユニット名変更を宣言。さらに、新メンバーXを投入すると予告していた。

　第4試合に出場し、因縁のNATURAL VIBESと5対5の全面対抗イリミネーションマッチで激突。試合前に新たなユニット名・RED(REAL EXTREME DIFFUSER)を発表し、新メンバーのKAZMAを呼び込むと、NATURAL VIBESの見せ場であるダンス中に襲撃し、大ブーイングを浴びて試合はスタートした。

　後手に回ったNATURAL VIBESだったが、堀口元気が得意の逆さ押さえ込みで吉田隆司を破って先制する。しかし、その後はビッグR清水が怒濤の砲丸投げスラム連発で“brother"YASSHI、堀口を連続撃破。その後もREDペースに。KAZMAも加入したばかりとは思えぬ動きで連係に順応し、パンチ富永をパッケージドライバーで下し、存在感を発揮した。

　Kzy1人だけの状態に追い込むと、残ったBen-KとKAZMAが猛攻。テーブルめがけてスーパーパワーボムをお見舞いした。Kzyも必死に反攻したが、KAZMAが上空高く放り投げると、そこにBen-Kがスピアーをグサリ。最後はKAZMAのトラースキックからBen-KがBen-Kボムに繋げて、2人残りで圧勝した。

　新メンバー加入の勢いに乗り、第5試合ではREDの中心的存在であるEitaが、ブレイブゲート王者としてドラゴン・キッドの挑戦を迎え撃った。かつてOVER GENERATIONで共闘していた両者だが、Eitaが造反し、最終的にユニットは解散。無所属となったキッドはMaxiMuM入りをアピールするもなかなか認められず。ならばと実績を積むべく、因縁を引きずるEitaからのブレイブ王座獲りに挑んだ。

　試合はEitaがパイプイスなどを多用するラフファイトでリード。キッドの後頭部を踏みつけ、「どこがいいんだよ、コイツの。ただのオッサンだぞ」と叫び、ブーイングを煽る余裕を見せた。REDのメンバーも暗躍。Eitaがキッドとレフェリーを激突させて無法地帯を作り上げると、連続串刺し攻撃をお見舞い。キッドが反撃に転じても、場外から八木レフェリーの足を引っ張り、強引に介入した。

　やりたい放題のEitaは有刺鉄線ボードを投入。キッドを叩きつけようと試みるが失敗する。それでも急所蹴りからキッドを丸め込むと、八木レフェリーを「カウントが遅い」を蹴り飛ばした。無法行為の連続に堪忍袋の緒が切れた八木レフェリーは豪快なラリアットでお返しする。

　ここがチャンスと、キッドはウルトラウラカンラナの構え。Eitaはそれをキャッチした状態で踏ん張り、そのまま有刺鉄線ボードに投げつけようとしたが、キッドは何とか回転してEitaのほうをボードに激突させる。大ダメージを負ったEitaに今度こそウルトラウラカンラナを敢行。逆転勝利でキッドがブレイブゲート王座奪取を果たした。

　まさかの陥落となったEitaだったが、REDの勢いは衰えず。メイン後には吉野正人&土井成樹を襲撃。さらに、鷹木信悟&B×Bハルクの対戦相手に次なるX投入を宣言するなど更なる暴走を予告した。

　また、セミファイナルでは全日本プロレスのリーグ戦『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』に出場し、手応えを掴んだ望月成晃&シュン・スカイウォーカー組がツインゲート統一王者のYAMATO&ハルク組に挑んだ。

　大チャンスにシュンが躍動。三角飛び式プランチャやスワンダイブ式プランチャなど得意の空中殺法で何度も場内を沸かした。途中で捕まる場面もあったが、キッチリと望月に繋いでみせる。望月がYAMATOのアンクルホールドに捕まったところでは、ハルクを飛び越してのムーンサルトプレスで強引にカットイン。YAMATOの猛攻を受けても、隙を突いて倒れるハルクにライオンサルトを投下するなど、なりふり構わぬ攻撃を披露した。

　終盤にはYAMATOとど迫力のエルボー合戦を展開。ギャラリアを食らってもキックアウトし、丸め込み連発で大田区を大きく沸かせた。最後はハルクの大技ラッシュを受けて無念の敗退となったが、対戦相手のYAMATOたちも拍手を送るほどの活躍を見せた。