プロレス/格闘技DX

　『Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜』が21日、東京・後楽園ホールで行われ、秋山準が鈴木鼓太郎との師弟対決を制してDDT EXTREME王座4度目の防衛に成功。5・3横浜武道館大会で勝俣瞬馬を迎え撃つV5戦が決まった。

　ジャイアント馬場さんからプロレスのイロハを学んだ秋山と、三沢光晴さんから薫陶を受けた鼓太郎の師弟対決がEXTREME王座をかけて実現した。王者指定による特殊ルールが採用されるのが同王座の通例だが、今回は通常のプロレスルール。重厚なレスリングの攻防が展開された。

　10分過ぎ、秋山がパイルドライバー、フロントネックロックと首攻めに出れば、鼓太郎は得意のエルボー連打、ファンネルで反撃。エクスプロイダーで投げられてもエルボー、タイガードライバーと“三沢殺法"で攻め込んだ。

　沈まない秋山はジャンピングニー、ヒザ蹴りで逆襲。リストクラッチ式エクスプロイダーを踏ん張る鼓太郎をそのまま首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

　師弟対決を制した秋山がEXTREME王座V4を果たした。「前のDDTの試合より地味だったかも分からないけど、鼓太郎とできてよかった」と満足げな秋山は「あいつの力はDDTの若い子たちに必要だと思う。まだまだお前は生き延びるよ」と鼓太郎にエールを送った。一方、鼓太郎は「秋山さんの壁は高かった。負けて悔しい思いはあるけど、俺の思ってた秋山さんがいたので、ちょっとうれしい気持ちもあります」と振り返り、「いい刺激になったというか、喝をもらった感じです。今の秋山さんとやれるうちに、もう1度チャンスください」と再戦を希望した。

　試合後、勝俣が現れ、挑戦を表明。秋山も受諾し、5・3横浜武道館大会でのV5戦が決定した。「今日みたいなガチガチの試合したら俺が一方的に勝つだけだから。ああいうことしたら、お前に勝ち目はない。0%」と断言した秋山は「このベルトに思い入れがあるか分からないけど、どういう試合にするか考えとけ」とルール決定を一任し、特殊ルールも辞さない構え。対する勝俣は「僕が初めて獲ったのがEXTREMEのベルト。やっぱり俺らがDDTのEXTREMEだと思ってるから。今日の秋山さんの試合見てたけど、すごいんだけど、DDTのEXTREMEは俺らなんだ」と思い入れたっぷりに自負し、「だから、あのベルトを秋山さんから獲りたい。どうしたら秋山さんに勝てるか考えて挑戦したい」と意気込んでいた。


☆5/3(水・祝)神奈川・横浜武道館『MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA』12:30開場、14:00開始

▼DDT EXTREME選手権試合
[挑戦者]
勝俣瞬馬
vs
秋山準
[第56代王者]
※秋山5度目の防衛戦
※ルール未定