プロレス/格闘技DX

　『赤井沙希10周年記念興行 SAKI AKAI 10TH ANNIVERSARY TOUR IN KORAKUEN!!』が13日、東京・後楽園ホールで行われ、平田一喜が坂口征夫を退け、DDT EXTREME王座V2に成功。新アイアンマンヘビーメタル級王者・土井成樹が挑戦の名乗りを上げ、9・9大田区大会でダブルタイトル戦が行われることになった。

　この日、EXTREME王者・平田が難敵・坂口とのV2戦に臨んだ。王者特権で平田が指定したルールは「弱点爆発!!発動条件はあなた次第!フォール&エスケープ=おばけ&風船爆発デスマッチ」。坂口が苦手とするおばけと風船を投入するもので、平田が坂口のフォールを返すか、ロープエスケープに成功した場合、おばけが出てくるか風船を破裂させることができる。

　先制攻撃を仕掛けた平田は「おしおき」として坂口にミドルキックを叩き込まれたが、2カウントで返した。ここで風船が投入されて破裂。これに驚いた坂口を平田が首固めで丸め込んだものの3カウントは奪えず。坂口の反撃を2カウントで返すと、今度はおばけが登場。怯える坂口は客席まで逃げまどった。

　それでも坂口は三角絞めで絞め上げたが、平田はロープに逃れた。今度はおばけが3体も現れて坂口を攻撃。ミドルキック連打、左右のハイキック、PKの猛攻を浴びせられた平田が2カウントで返すと、巨大風船が持ち出された。おばけがそれを割ると、動揺する坂口を平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

　平田が特殊ルールで坂口を退け、EXTREME王座2度目の防衛に成功。「怖かった。なんとか勝った。前回からスパン短いよ。勝ってうれしいけど、精神ボロボロです。次の挑戦者とか、そういうのは待っていただいて…」と発言したものの、王者の意に反して次なる挑戦者が現れた。

　この日、アイアンマン王座を初戴冠した土井だ。「アイアンマンのベルト獲って、ある意味、俺もDDTにどっぷりや。さらにどっぷり浸かるためにEXTREMEのベルトに挑戦させてくれや!」と名乗りを上げた。平田は「やだよー」と拒絶したものの、今林久弥GMが9・9大田区大会でのダブルタイトル戦を即決。アイアンマン王座の性質上、当日までに土井が王座から陥落した場合はEXTREME王座のみがかけられる。

☆9/9(土)東京・大田区総合体育館『DDT BIG BANG 2023』14:00開場、16:00開始

▼DDT EXTREME&アイアンマンヘビーメタル級両選手権試合
[第1573代アイアンマン王者]
土井成樹
vs
平田一喜
[第58代EXTREME王者]
※平田3度目の防衛戦、土井王座防衛戦
※ルール未定。
※アイアンマンヘビーメタル級王座の性質上、当日DDT EXTREME王座のみが懸けられている場合がございます


【平田の話】「散々やられてきた坂口さんに後楽園でタイトルマッチでシングルで勝つ日が来るなんて。今後、坂口さんとやるときはセコンドにおばけ、公認アイテムを風船として組んでもらうように会社の方もよろしくお願いします。私のいいプロレスの思い出の1ページになりました。(土井は)弱点が分からない。とりあえず、まずはビアガーデン(8・16上野)で目隠し乳隠しデスマッチ。ブラジャーのコンディションを整えていくんで、まずはそこを戦ってから、土井さんは考えたい」

【土井の話】「平田、あいつは一番DDTらしさを表現してる選手だと思ってる。どんなルールか分からんけど、さらにDDTを体感したいと思うから。やるからには2冠狙うから」