プロレス/格闘技DX

　『God Bless DDT 2023』が22日、東京・後楽園ホールで行われ、KO-D無差別級クリス・ブルックスが11・12両国大会へ向けた前哨戦初戦で上野勇希から直接勝利を奪った。

　両者による王座戦は9・24後楽園大会で決まったものだったが、クリスが古傷の右肩に違和感を覚えて欠場。クリスが復帰すると、今度は上野がインフルエンザに罹患して欠場。王座戦決定から1ヵ月が経ち、ようやくこの日、初の前哨戦が実現した。

　互いに対戦を熱望していた“相思相愛"の関係とあって、2人は序盤から激しくやり合った。クリスがチョップを放てば、上野はエルボーで応戦。上野がスワンダイブ式ミサイルキック、プランチャを繰り出せば、クリスはフットスタンプ、オクトパスストレッチで攻め込んだ。

　その後、上野がトペ、MAOがラ・ケブラーダをクリス組に連続発射。上野はクリスにフロッグスプラッシュを放ち、MAOとのMAD MAXも決めた。HARASHIMAが飛び込んでも、MAOが旋風脚で撃退し、リング上はクリスと上野の一騎打ち状態に。上野のBMEを自爆させたクリスはドロップキック、パイルドライバーの猛攻。MAOにカットされても、クリスは止まらない。バズソーキック、ダイビングダブルニーで追い討ちをかけると、必殺のプレイングマンティスボムを決めて上野から3カウントを奪った。

　両国前哨戦第1Rは王者・クリスが上野から直接勝利を奪った。「やっぱりウエノは強い。僕の理想が見せられる。私たち、友だちでライバル。ずっとウエノ見てきた。私たちならDDTの大きな大会のメインイベント、すごい戦いできるよ」との確信を得たクリスは「でも両国で勝つのは僕だ!」と断言。対する上野は「俺はクリスのことを一番すごくて、一番バカで、強いだけじゃない。最強だと思ってるよ」と一目を置いたうえで、「すごい試合ができるとかどうでもよくて、お前に勝ちたいから。両国、絶対勝つから」と対抗意識をむき出しに宣言していた。