プロレス/格闘技DX

　『Judgement2024〜旗揚げ27周年記念大会5時間スペシャル〜』が17日、東京・後楽園ホールで行われ、勝俣瞬馬が10ヵ月ぶりの再戦となった岡谷英樹との因縁対決を制し、DDT EXTREME王座初防衛。4・7後楽園大会でNOAHのHi69を迎え撃つV2戦が決まった。

　両者は昨年5・21後楽園大会でEXTREME王座をかけて「刺さるデスマッチ」で激突。勝俣が勝利したものの試合途中に右足首を骨折し、ベルト返上と8ヵ月の長期欠場を余儀なくされた。復帰後の1・28後楽園大会で勝俣が返り咲きを果たし、岡谷は2・7新宿大会でMJポーとの次期挑戦者決定戦に勝利。この日、両者の10ヵ月ぶり再戦が実現した。

　試合形式は「痛みを呼ぶジャングルデスマッチ」。デスマッチアイテムの使用が認められ、4つのコーナーに有刺鉄線、竹串、ガジェットボード、安全ピンが設置されて“刺さる"コーナーとなり、リングが“痛みを呼ぶジャングル"化されるもの。さらにヘビのオブジェが乗った有刺鉄線ボードが設置された。ロープエスケープ、場外カウントなしで、勝敗は3カウント、ギブアップで決する。

　のっけから両者ともに“刺さる"コーナーに相手を激突させると、岡谷が有刺鉄線ボードに勝俣を投げつけた。画びょうをばらまいた岡谷はセカンドロープからの雪崩式河津落としで叩き落として追い討ち。ノーザンライトスープレックス、雪崩式ダブルアームスープレックスで追い込んだ。

　終盤、ともに自らの頭に竹串を突き刺してのエルボー合戦で火花。岡谷がダブルアームスープレックスで投げ、ケツァル・コアトルを仕掛けたものの、勝俣がアスタラビスタで切り返した。2カウントで返されてもトラースキックで追い討ち。ととのえスプラッシュを放って3カウントを奪った。

　勝俣が岡谷との激闘に勝利し、EXTREME王座初防衛を果たした。試合後、今林久弥GMが4・7後楽園大会でV2戦を行うことをアナウンス。NOAHのHi69がVTRで挑戦を表明し、ハードコアマッチを希望してきた。勝俣も拒む理由はなく「EXTREMEはチャンピオンでルールを決めるんだ。やってやるよ。ハードコアで」と受諾。「僕とMAOがNOAHのジュニアタッグリーグに出たとき戦いました。まさかあっちからEXTREMEに挑戦表明してくれるとはうれしい」と歓迎していた。

☆4/7(日)東京・後楽園ホール『April Fool 2024』10:30開場、11:30開始

▼DDT EXTREME選手権試合〜ハードコアマッチ
[挑戦者]
Hi69
vs
勝俣瞬馬
[第59代王者]
※勝俣2度目の防衛戦


【勝俣の話】「岡谷英樹が強すぎて、心折れそうだったけど、負けられない理由がたくさんある。今年で10周年、岡谷とかあの世代とやってると、昔に比べたら動きも鈍くなってるし、プロレスラー人生、そんなに長くないんじゃないかと。このベルトを俺の色に染めるんじゃなく、10周年やってきた勝俣瞬馬をこのEXTREMEで見せていきたい」

【岡谷の話】「あの日から約1年。あのときの悔しさは同じ相手、同じ場所でしか返せないと思ってたから。負けたけど、俺の思いは全部ぶつけました。まだ全然届かねぇ。でも、こうやって僕の挑戦を受けてくれてありがとうございました」