プロレス/格闘技DX

　アメリカGCWとの合同興行『Never Ending Noisy Summer』が12日、東京・後楽園ホールで行われ、DDT EXTREME王者・勝俣瞬馬が王者マンス・ワーナー、挑戦者ジョーイ・ジャネラとのGCW世界王座ハードコア3WAYマッチに臨んだものの敗退。シングル2冠はならなかったが、米GCWマットでのEXTREME王座防衛戦を見据えた。

　リング周りにイス、ラダー、テーブルなどが設置され、異様な雰囲気のなかで試合開始となった。いきなり王者のワーナーが勝俣を場外に投げ飛ばすと、場外戦でジャネラとバチバチに火花。リングに戻った勝俣は2人めがけてトペ・コン・ヒーロを発射した。

　ジャネラが勝俣のお株を奪うブロック玩具をリング上にばらまくと、各選手が受け身を取るたびに悲鳴が上がる地獄絵図に。勝俣はブロック玩具付きバットでワーナーを殴打したが、逆に手錠をかけられて劣勢に。ステープラーで針を腕や額に打ち込まれた。

　ならばとジャネラがワーナーをテーブルに寝かせてダイビングエルボーを発射。セコンドの上野勇希が機転を利かせて手錠を開錠すると、勝俣は場外にセットしたテーブルにジャネラを寝かせ、ラダー上からスプラッシュを敢行した。が、リングに戻るとワーナーが電光石火のインペリアルDDTをさく裂。勝俣は返せず3カウントを聞いた。

　ワーナーが混戦となった3WAYマッチを制し、GCW世界王座V8に成功。「GCWにいくつかベルトがあるが、これが最も重要なベルトだ。GCWだろうが、DDTだろうが、誰もこのベルトを奪うことはできない」と断言し、「これからもベルトを防衛し続けて、俺に歯向かってくるヤツは全員骨を折ってやる! 誰も俺の高みに到達することはできない」と豪語した。

　するとジャネラが「マンス、前に俺から獲った時のように、今日もこずるい形で勝利をかっさらっていきやがった。次は俺が獲る」と通告。一方で「カツマタ、俺はEXTREMEのベルトをもう一度自分のモノにしたい。日本でも米国でもいい。もう1回、挑戦させろ」と表明した。

　ジャネラは2022年8月に第55代EXTREME王者となっているが、同年12月に秋山準に敗れ、陥落。ジャネラが王者時代に挑戦し、敗れている勝俣も拒む理由はない。「GCW王座まだまだ狙いに行く。そのためにも、もっとEXTREME防衛して、GCWでも防衛戦したい。次は僕が米国に行って、あっちのホームで迎え撃ってやります」と宣言し、「だから、そのタイミングが来るまで防衛しないといけない。GCW王座もあきらめない。あのベルトを持って新しい景色が見たい」とEXTREME王座死守を誓い、その先にGCW王座獲りを描いていた。