11/23【DDT】がん闘病で引退の岡田佑介が涙でリングに別れ 「最高の仲間、お客さんに巡り会えて本当に幸せでした」
『Get Alive 2024』が23日、東京・後楽園ホールで行われ、がん闘病中で現役引退を発表した岡田佑介があいさつに立ち、涙ながらにリングに別れを告げた。
昨年末、下腹部に違和感を覚えた岡田は1月初旬に病院で検査を受けた結果、下腹部に腫瘍がみつかり、同月20日に手術を受けた。幸い転移は見られなかったが、検査の結果、悪性のがんだったことが判明。3月から抗がん剤治療を受けるため長期欠場に入った。
復帰を目指して闘病生活を続け、体調自体は快方に向かっていたものの、体力的な問題からプロレス活動を続けていくことが困難となり、団体との話し合いの結果、引退という結論に至った。今年1・14鶴見大会における「遠藤哲哉&飯野雄貴&岡田vsヨシ・タツ&樋口和貞&彰人」が現役最後の試合となった。
警察官を退職して、2016年に全日本プロレスに入門した岡田は2017年1月9日の青柳優馬戦でデビュー。一時はEvolutionのメンバーとして活動し、2019年には佐藤光留とのコンビで「Jr.TAG BATTLE OF GLORY」で優勝。2020年12月に全日本を退団し、2021年1月よりDDTにフリー参戦。同年3月に入団すると、新生バーニングの立ち上げに参加。2022年12月には遠藤、鈴木鼓太郎とのトリオでKO-D6人タッグ王座を戴冠し、キャリア初のベルト奪取を果たした。
第2試合終了後、11ヵ月ぶりにリングに上がった岡田は「このたび、引退することになりました。治療は順調で全然大丈夫です。ですけど、色々考えて、このような形を取らしていただきました」とファンにあいさつ。「プロレスラーになって8年、その約4年間をDDTで過ごすことができました。DDTに来て幸せやったし、メチャクチャ楽しかったです。最高の仲間、お客さんに巡り会えて本当に幸せでした。これからはDDTをファンとして支えていきたいと思います。本当に4年間応援ありがとうございました」と涙で言葉に詰まりながら話した。
高木三四郎CyberFight副社長、師・秋山準から花束を贈呈された岡田。リングを降りると所属全選手、引退した坂口征夫さん、赤井沙希さんと握手を交わして退場した。「DDTでプロレスラーでいられたことは幸せでしたし、感謝しています。これから一プロレスファンとして、DDTにかかわっていきたい」と話した岡田は「DDTの仲間意識というのが、DDTに来て一番よかったことだと思います。なかなかこんな団体は世界でもないんじゃないかと」と4年間在籍したDDTへの思いを口に。今後については「ゆっくり考えて、DDTには何かしらかかわっていきたい」と希望し、「第2の人生といってもプロレスとは切っても切れないものなので、DDTにどうかかわっていくのか考えていきたい」と笑顔を見せた。
