【全日本】11年ぶり出場・潮崎が初優勝誓ってHAVOC決勝対決視野に 最強タッグAブロック会見 2025/11/18

 『世界最強タッグ決定リーグ戦2025』へ向けた会見が18日、都内ホテルで行われた。

 全日本暮れの風物詩・最強タッグ。今年は全12チームが出場しての2ブロック制で開催される。11・22後楽園大会での開幕を4日後に控えたこの日、出場チームが出席しての会見が行われた。

 Aブロックの注目は2014年以来、11年ぶり3度目の出場となる潮崎豪。芦野祥太郎とのHAVOCコンビでエントリーした。宮原健斗と組んで出場した過去2回はいずれも準優勝。「最強タッグで最強の名をつかめなかったんでね。そういう面では自分にとっては心に残るというか、そういうのがあります」という潮崎は「これだけ個性豊かなチームとやり合うのは楽しみですね。ここで、この個性のある人たちを打ち破って、HAVOCが一番になりますよ」と三度目の正直となる初優勝を誓った。

 パートナーの芦野は「決勝戦はHAVOC対決です。芦野&潮崎、ザイオン&オデッセイ。この4人で決勝を戦いたい」と予告したが、潮崎も「HAVOC対決で優勝決定戦をして、からのタイトルマッチ。それもHAVOC対決。これで全日本プロレス=HAVOCという公式が成り立つと思います」と同じ思い。初戦で当たる大森北斗(パートナーは羆嵐)から「HAVOCの他のメンバーと違ってお前だけ浮いてるんだよ」とダメ出しされ、「俺がお前からキッチリ3カウント獲ってやるから、潮崎、お前、北斗軍に来い。お前が最高に輝ける場所、それが北斗軍だ」と勧誘されたが、「輝ける? 俺そこで」と疑問しかなく、「試合で自分は北斗軍には入らないということをキッチリ分からせたい」と言い切った。

 また、鈴木秀樹&真霜拳號がましもんず、綾部蓮&タロースがタイタンズ・オブ・カラミティとそれぞれタッグチーム名を発表。最強タッグ優勝にかける思いをのぞかせた。

【Aブロック会見の模様】

▼潮崎「潮崎です。何度目なんでしょうね? この最強タッグ。隣にいる芦野選手とHAVOCとして今回は優勝をつかみ取りたいと思います」

▼芦野「豪さんとのタッグ、本格始動が11月22日、後楽園ホールからです。どうなるのか全く分かりません。ただ楽しみでしかない。初めてタッグパートナーのことをこんなに考えてるなと思います。まるでデビュー2年目みたいな。技がいっぱい思いつこうとか思ったりするんですよ。こんなこと全然なかったんですけど、豪さんのために、HAVOCのために頑張りたいなと。決勝戦はHAVOC対決です。芦野&潮崎、ザイオン&オデッセイ。この4人で決勝を戦いたいですね。どっちが勝ってもすべてのタイトルがHAVOCに残る。終わったあとはみんなで飲みに行きましょう。以上です。HAVOC!」

▼鈴木「我々、この最強タッグにエントリーされてから、何度も話し合いを重ねてきませんでした。北海道シリーズに始まり、この11月に入ってからも連日、話し合いを全く重ねてこないまま、ここにきました。そして本日、真霜拳號&鈴木秀樹のチーム名を発表いたします。チーム名は“ましもん"です。我々、ましもんはHAVOCの2軍にだけは負けないように頑張ります。よろしくお願いいたします」

▼タロース「まず、このようなプロレスの歴史の中でも名誉のあるリーグ戦に参加できることを非常に光栄に思ってます。これからリーグ戦が始まり、思いきり頑張ろうと思います。あちらの方で何を騒いでいたのか、よく分かりませんが、その口をふさいでやります」

▼綾部「今年の最強タッグ、我々がすべての公式戦、そして当然、進出する優勝決定戦、すべての試合で対戦相手を圧倒し、対戦相手はもちろん観客に絶望というものを味わってもらおうかなと思います。今年の最強タッグ優勝候補、どう見ても我々しかいないとは思うんですけど、その通りの結果しか起こらない。当然の結果が起こり続けるだけの最強タッグになってしまうんで、見てる人にとってはつまらないリーグ戦になってしまう部分もあるかと思います。そこは今のうちに謝罪しておきたいと思います。そして隣の鈴木秀樹&真霜拳號組がタッグチーム名を発表しましたけど、我々もタッグチーム名決まりまして、タロースの口から発表してもらおうか」

▼タロース「タッグチーム名はタイタンズ・オブ・カラミティだ。俺たちが目をつけたターゲットは誰だかわかるだろ?」

▼綾部「今言った通り、タイタンズ・オブ・カラミティとして綾部蓮&タロースやっていくんで、よろしく」

▼田村男児「パートナーが代わって光留さんになったんですが、ずっと光留さんとはタッグ組んでたんで、そこに心配する部分はないです。逆に安心する部分、信頼してる部分があるんで、そこは強みかなと思ってます。もちろん別にキラキラしてる部分とかないですけど、こういう僕たちが持ってる強みを最強タッグで出せればいいかなというふうに思ってます。あとすいません。光留さんからメッセージを頂いてるので、僕が代読します」

▼佐藤光留のコメント「佐藤光留は関本大介の代打にあらず。勝つのは当然、優勝も当然。ただ同じブロックにいる潮崎豪だけは別。誰が許そうが佐藤光留だけは貴方を許さない。全く繋がりがなかった貴方と私のプロレス人生。貴方の優柔不断さと厚顔無恥さが因縁を産んだこと、感謝致します。ありがとう。ぶっ倒す」

▼吉岡世起「北海道のシリーズでヘビーのでかさ、強さというのは痛いほど味わったんですけど、プロレス界ででかいが正義と同じように、ちっちゃいヤツが大きいヤツを倒すってのはプロレスのロマンだと思うんで。今年も純粋なジュニアのタッグっていうのは僕らだけなんで、今年の台風の目になるのは、むーちゃんせーちゃんだと思ってます」

▼MUSASHI「(地声で)せーちゃん! 熱さが足りないよ! 全然熱さが足りない。もっと熱くいこうよ! まずは今年もむーちゃんせーちゃんとして、このリーグ戦に出場できることを光栄に思います。そして今年はアジアタッグ王者として我々むーちゃんせーちゃん出場します!」

▼吉岡「むーちゃん、マイク」

▼MUSASHI「マイクなんていらない! チャンピオンとしての意地、そして、この1年間で我々むーちゃんせーちゃんはバージョンアップしました! そうでしょ? バージョンアップしたでしょ? 俺ら」

▼吉岡「はい」

▼MUSASHI「その気持ちをもっとぶつけなきゃ、この会見で! (振り向いた芦野&潮崎に向かって)何見てんだ? そのバージョンアップしたむーちゃんせーちゃんの戦いでこのリーグ戦優勝します。むーちゃんはせーちゃんのために! せーちゃんはむーちゃんのために! お互いがお互いを思い、助け合い、高め合いながら! このリーグ戦、戦っていきます。そうでしょ? それを言わなきゃ! 以上です」

▼北斗「北斗軍、魂のリーダー、そして史上最高レベルと言われた、二度とあのレベルの最強タッグは行われないと言われている2023最強タッグ覇者の大森北斗です。で、去年も前年度覇者なのにめちゃめちゃトロフィーから遠い位置に俺ら置かれていて。今年もこの位置、絶対優勝しないだろうと思われるヤツらが座るこの位置にいるということなんですけど、今年こそは羆嵐と悲願のトロフィーを獲りたいと思っているんですが、正直言って今日の会見、これやっぱりAブロックvsBブロック、どっちの方がいい会見できるんだという勝負でもあるんですが、頼みの綱であるカンペ芸の佐藤光留は本日不在。むーちゃんせーちゃんの夫婦漫才も不発ということで、これは俺がしっかりしゃべるしかないということで立たせてもらいました。ここからしゃべるんですが、聞いてください。まず最初に言わなきゃいけない。タロース、いやタロちゃん、久しぶりだな。俺のこと覚えてるか? そんな怪しい目で俺を見るなよ、お前。タロース、お前、俺のこと殴れるか?」

▼タロース「イエス。チョット」

▼北斗「遠慮なく来いよ。俺もお前とガチでやるから。開幕戦・後楽園ホール、このHAVOCとやるわけですが、HAVOCに俺も前から言いたいことが一つありました。潮崎豪、これみんな思ってることなんだけど、お前ちょっと浮いてないか? いいよ。俺は40過ぎてやっぱり全然違うことやりたい、頑張っていきたいという気持ちは伝わるんだけど、SNS見てても、他のメンバーと違ってお前だけ浮いてるんだよ。スタッフもみんな気づき始めてる。潮崎、お前ちょっとアホだろ? そんなお前がな、一番輝けるのってなんだかわかるか? 北斗軍だ。開幕戦、俺がお前からキッチリ3カウント獲ってやるから、潮崎、お前、北斗軍に来い。HAVOC、お前ちょっと浮いてるよ。お前の頑張りがちょっと痛い。だが、そんなお前が最高に輝ける場所、それが北斗軍だ。しかし、人のことをとやかく言ってる場合でもないんですよね。宮原健斗とデイビーボーイ・スミスJr.が今、タッグチーム名を募集してるらしいんですよ。あれ先月、俺たちがやってたことだよな。ユニット名募集。あれゴリゴリ、パクってきたんだよ、あいつら。しかし、そっちの方が反応がいいというか、今日来てる記者の連中も取り上げようとしてる気がする。それはすごく悲しいよ。北斗軍、頑張ってやってきて新しい企画立てたのに、パクりに持っていかれ始めてる気がする。このシリーズ頑張ろうぜ。俺の言いたいことはこれだけです。この二人で最強タッグ優勝したいと思ってます。頑張ります」

▼羆嵐「ハアーーー! 北斗軍の羆嵐です。去年に引き続き、大森北斗選手と出場します。世界最強の名をかけて、このつわものたちと一生懸命戦います。最高で優勝、最低でも優勝を目指して一生懸命頑張ります。よろしくお願いします。俺たち北斗軍から目を離すな」

――11年ぶり3度目の出場になるが、最強タッグへの思いというのは?

▼潮崎「最強タッグで最強の名をつかめなかったんでね。そういう面では自分にとっては心に残るというか、そういうのがありますけど、これだけ多彩な個性のあるメンバーで、なんだっけ? ましもんずでしたっけ? チーム名が決まったところもありますし、これだけ個性豊かなチームとやり合うのは楽しみですね。ここで、この個性のある人たちを打ち破って、HAVOCが一番になりますよ」

――優勝すれば全日本に戻ってきてから初の栄冠となるが、その先に描いているものは?

▼潮崎「もちろん、さっき芦野選手が言ったようにHAVOC対決で優勝決定戦をして、からのタイトルマッチ。それもHAVOC対決。これで全日本プロレス=HAVOCという公式が成り立つと思います」

――北斗選手から「北斗軍でこそ輝ける」と勧誘されたが?

▼潮崎「輝ける? 俺そこで」

▼北斗「それしかないだろ、お前。浮いてるどころじゃないだろ。浮きすぎ」

▼潮崎「初戦ね、北斗軍とやり合うと思うので、試合で自分は北斗軍には入らないということをキッチリ分からせたいと思います」

――潮崎選手が北斗軍で輝けると思う理由は?

▼北斗「北斗軍は再生工場というか、アホならアホなほど再生していく傾向がありますので、HAVOCで浮きすぎの潮崎さん。こういう痛々しい人もいっぱい見てきてます。その輝ける場所、どこか? 北斗軍ですよ。理由はそれだけです」

――綾部&タロースが同様にチーム名を発表したが?

▼鈴木「僕は何も言ってないんですけど、パートナーの真霜拳剛が名前は俺たちが勝ってるなって言ってました。手応えがあるみたいでよかったです」

▼真霜拳號「言ってないです」

――光留選手から辛らつなコメントがあったが?

▼潮崎「まあ、そう言ったところでっていうことなんですけどね。佐藤光留選手とは対戦することが多かったんでね。今回も対戦することになりますけど、その以前のことを関係なしに、しっかりと今の佐藤光留と戦いたいなと思いますし、そういう気持ちがあるんであれば、しっかり俺にその思いを届けてほしいと思います」