【全日本】三冠王者・宮原が大みそか決戦見据えて「優勝しか価値がない」 最強タッグBブロック会見 2025/11/18

 『世界最強タッグ決定リーグ戦2025』へ向けた会見が18日、都内ホテルで行われた。

 全日本暮れの風物詩・最強タッグ。今年は全12チームが出場しての2ブロック制で開催される。11・22後楽園大会での開幕を4日後に控えたこの日、出場チームが出席しての会見が行われた。

 Bブロックは世界タッグ王者・ザイオン&オデッセイがエントリーした激戦区。タッグ2冠を狙う二人は「これを手に入れるために必死にやってきた。俺たちにあまりにも似合ってるから、このタイトルを俺たちから奪える人はいるのかな?」(ザイオン)、「もう言うことなんてほとんどないよ。このタイトルを獲った以上、これを守り続ける。それだけでなくファンを喜ばせるだけだ」(オデッセイ)と強気発言を連発。盟友・芦野&潮崎から呼びかけられたHAVOC決勝対決にも異論はなく「Aブロックに関しては、あのチームでしょう。Bブロックは間違いなく俺たちが獲る」(ザイオン)と呼応した。

 三冠ヘビー級王者・宮原健斗は準優勝に終わった昨年に続き、デイビーボーイ・スミスJr.との日英コンビで出場。野村卓矢と組んだ2022年以来3年ぶり5度目の優勝を狙う。タッグチーム名をファン公募中で、宮原は「このあとスミス選手と話し合って決めたい」との意向を示した。

 今年は久々に三冠王者としてのエントリー。自らぶち上げた12・31代々木大会での防衛戦に弾みをつける意味でも暮れの栄冠獲りを成し遂げたいところ。「まだ大みそかの相手は決まってないからね。そこが最強タッグの流れなのか、はては違うところからの流れがあるのか。それは全日本プロレスを見てればおのずと決まると思うんで。そこはプロレスファンの皆様、大みそかをちょっとチラつかせながら楽しみにして、この最強タッグも楽しみにしてもらえたら」と大みそか決戦も視野に入れつつ栄冠を手にする構えの最高男は「昨年、準優勝。今年は優勝しか我々には価値がありません。そして優勝することしか考えていません」と言い切った。

 また、「青柳兄弟で出場するものだと思ってはいました」という青柳亮生が「青柳亮生を捨て、安齊勇馬の人気にあやかる害虫・青柳優馬を駆除し、安齊勇馬を救いたい」と兄・青柳優馬に通告。パートナーのライジングHAYATOは新合体技を予告しつつ、「誰かイマイチ覚えてないけど、ここに俺を捨ててった男がいるかもしれない。ボコボコにするよ」と元相棒の安齊勇馬に宣戦布告した。

【Bブロック会見の模様】

▼青柳「青柳優馬は今年で30歳になりました。30歳初の勲章を安齊勇馬と一緒に最強タッグ優勝という勲章を獲りたいと思ってますし、今の全日本プロレスファンの僕らへの期待度がかなり高いので、その期待に応えられるような最強タッグにしたいと思います」

▼安齊「安齊勇馬です。まず、もちろん出るからには目指すは優勝。青柳さんとのタッグはそんなに長いわけではないですが、僕がプロレスデビュー前から教えてもらったこともありますし、関係性でいったら他のタッグとかには負けてないと思ってます。史上最年少三冠チャンピオンと元史上最年少三冠チャンピオンと、史上最年少チャンピオン・カーニバル覇者で、この世界最強タッグ決定リーグ戦、必ず優勝して、僕らを応援して下さる方々にカッコいい姿を見せたいと思います」

▼スミス「日本のファンのみんな聞いてくれ。このチームで去年もこの大会に出ました。残念ながら決勝戦で落としてしまったが、これは実力差というよりもタッグチームとしてのチームワーク、一緒になる時間が少なかった。あれからだいぶ一緒にやってきて、ずいぶんチームとしても成長したと思います。だから今回は今まで以上にハードにぶつかって、今は亡き家族の一人であるジム・ナイドハートが言っていたセリフを覚えている人もいると思うけど、食事の席に着いたら行儀を忘れていってしまうかもしれない。今回の食事の席はこのリーグ戦、全日本のリングだ。最後は俺たちが結果を残し、最後にゼンニッポン、イチバーンの雄たけびとともに俺たちが獲るだろう」

▼宮原「いよいよプロレス界の年末の風物詩、世界最強タッグ決定リーグ戦が始まります。宮原健斗とデイビーボーイ・スミスJr.のタッグ名は、このあとスミス選手と話し合って決めたいと思います。皆様、楽しみにしといてください。そして我々は昨年、準優勝。今年は優勝しか我々には価値がありません。そして優勝することしか考えていません。ただ僕たちはスーパースター二人が組んでいます。スターは優勝プラス何か成し遂げなければいけない。それは日本全国のファンを会場で大満足させて帰ってもらうことだ。スターというものは常にそういう責任がある。皆様はご存じかと思いますが、僕たちのチームの締めの言葉があります。必ずスターには締めのセリフがあります。皆様ご存じだと思いますが、あらためてここで我々の締めをお見せしたいと思います」

※宮原&スミスが立ち上がって中央へ移動

▼宮原「プロレスファンの皆様は会場でこれを叫ぶのをあらためてお楽しみください。いきますよ。全日本プロレス最高ですかあ!?」

▼スミス「アイ・ラブ・ゼンニッポーン!」

▼宮原「以上だ。プロレスファンの皆様は会場でこれを叫ぶのを楽しみにしてくれ」

▼スミス「しゃべることは誰でもできる。俺たちは行動でみせてやる」

▼ザイオン「皆さん、このタイトルを見てくれ。俺たちにずいぶん似合ってると思わないか? これを手に入れるために必死にやってきた。俺たちにあまりにも似合ってるから、このタイトルを俺たちから奪える人はいるのかな? 俺たちが一生懸命頑張ってこれをものにしたんだから、このまま守り続けていきたいと思う」

▼オデッセイ「もう言うことなんてほとんどないよ。このタイトルを獲った以上、これを守り続ける。それだけでなくファンを喜ばせるだけだ」

▼他花師「今年で2回目の最侠タッグリーグになるけど、全日本! なんやねん? このメンバー。しょっぱすぎるやろ、おい。もうちょっとよ、ちゃんとしたメンバー呼んで来いよ。(ザイオン&オデッセイに向かって)こんなんとかよ。泣かしたるぞコラ!(と二人が座るイスを蹴り飛ばす)」

▼黒潮TOKYOジャパン「やめとけ。やめとけって」

▼他花師「まあ、他花師とイケメンは混ぜるな危険。俺たちの化学反応が吉と出ればもちろん優勝。凶と出れば愛知県名古屋。終わり(尾張)や。シャラップ」

▼黒潮「俺、関係ないですからね、今の。安齊ってそんなにカッコいい? まあ、いいけど。えーっとね、今揉めてます。どっちの曲で入場しようかって。このバカのラップ」

▼他花師「あれで入場するよ」

▼黒潮「絶対ダメだろ、こんなヤツらの背中蹴っちゃ」

▼他花師「楽勝の湖! 通訳しろ!」

▼黒潮「俺たちのチーム名、楽勝の湖?」

▼他花師「いいんじゃない?」

▼黒潮「さっき宮原健斗が言ってたけど、強いチームには決め台詞ってもんがあるらしいんだよ。やってやろうぜ」

▼他花師「(カカトが外れた革靴を手に)クツ、ヤマいった。(ザイオン&オデッセイに向かって)弁償しろよ。3千円ぐらいだ」

▼黒潮「こっちにあまり絡まない。強いチームには最強の締め言葉ってやつがあるらしい。俺たちもやってやろうぜ! 最強タッグ全勝優勝、楽勝の湖! 3、2、1、フィニッシュ」

▼他花師「(黒潮と同時に)シャラップ」

※二人は取っ組み合いの乱闘に

▼亮生「世界最強タッグ決定リーグ戦初出場の青柳亮生です。今年の6月にアジアタッグを巻き、松本市観光アンバサダーになった青柳兄弟で出場するものだと思ってはいましたが、安齊勇馬の人気にあやかりたいがために、青柳亮生は捨てられ、結果的にアツハヤでの出場という形になりました。しかし、今となってはアツハヤとして出場できてうれしいですし、よかったなと思っています。そして応援してくれる皆様にもそう思ってもらえるような結果を残したいと思ってます。そして開幕戦でいきなり青柳亮生を捨て、安齊勇馬の人気にあやかる害虫・青柳優馬を駆除し、安齊勇馬を救いたいと思います」

▼HAYATO「アツハヤが優勝するよ。って言っても、こんな怪獣みたいなでっかい選手ばっかりだと説得力がないよね。でも小さい選手が大きい選手を倒す、これが俺、プロレスの醍醐味だと思うんだよね。だからヘビー級対策にとてもホットな新技を考えてきたよ。みんな楽しみにしてて。そういえば亮生の話で思い出したんだけど、誰かイマイチ覚えてないけど、ここに俺を捨ててった男がいるかもしれない。(安齊の前に立って)ボコボコにするよ」

▼本田竜輝「本田竜輝です。今回、俺たち二人で初出場のチームということで、まずは目指すは絶対優勝します。そして開幕戦11月22日、初戦の相手が宮原健斗&デイビーボーイ・スミスJr.だ。おい、お前ら、スター選手二人がそろったか。結果にスター選手とか関係ないぞ。俺たち二人がお前らぶっ倒して、まずいいスタートを切ってやろうと思います。お前ら覚悟しとけよ。潰すぞ、後楽園」

▼野村直矢「野村です。今回、久しぶりの最強タッグ、自分はこの全日本に参戦しまして、まだこれと言った結果を残してないんで、今回、僕ら二人で必ず優勝します。優勝しか見えてません。よろしくお願いします」

――同ブロックで意識するチームがいれば?

▼ザイオン「ここにいる選手全員でしょう。みんな一人ひとり強いところがあって、テクニックがあって、いろんなタイプの選手がいるけど、俺たちがチャンピオンになったのはマグレや偶然ではない。それがHAVOCのやり方。血と汗を流し、このタイトルを手に入れたわけです。だから全員が優れた選手と分かってますが、これからのタッグリーグ戦も過酷なものになるでしょう。ただ、必ずHAVOCが頂点に立ちます」

▼オデッセイ「兄弟が言ったように、あくまでも我々がチャンピオンだ。ここにいる一人一人が素晴らしい選手でプロフェッショナル。だが、俺たちが一番似合ってる。果たしてここにいる選手の中で俺たちからタイトルを奪える選手はいるのか? いないと思います。これからも頑張ってこれを守り抜く。このベルトには俺たちが一番ふさわしいと思っています」

――芦野&潮崎がHAVOC決勝対決をぶち上げていたが?

▼ザイオン「Aブロックに関しては、あのチームでしょう。Bブロックは間違いなく俺たちが獲ると思います。最終的には誰が優勝してもHAVOCにベルトが残ればいいと思っている。その自信があるし、問題ないよ」

――三冠王者としての最強タッグ出場は久しぶりだが、どんな思いがある?

▼宮原「日本全国で僕の三冠ベルト姿を楽しみにしてるファンがたくさん待ってるから。そういう人たちにその姿をまだ見せてない地域の皆様に見せるのは楽しみだし、僕たちはスペシャルタッグなんで。その姿も、二人がリングに立ってる姿っていうのを見たことない地域の人たちに見せるのも同じぐらい楽しみですね」

――大みそかの三冠戦へ向けていい流れに乗るためにも最強タッグ優勝するかしないかで変わりそうだが?

▼宮原「まだ大みそかの相手は決まってないからね。そこが最強タッグの流れなのか、はては違うところからの流れがあるのか。それは全日本プロレスを見てればおのずと決まると思うんで。そこはプロレスファンの皆様、大みそかをちょっとチラつかせながら楽しみにして、この最強タッグも楽しみにしてもらえたらと思いますね。誰が来るのかですね」

――亮生選手から厳しい言葉があったが?

▼青柳「返す言葉もありません。ただし、リングに立ってしまえば正論も暴論も関係ないですから。この決着は11月22日、後楽園ホール。暴力で決着をつけたいと思います」

――立花選手と出場してきたが、他花師選手とのタッグはうまくやっていけそう?

▼黒潮「知らねえよ! マイクもねえし。マイクどこやったんだ? 他花師。いいよ立花の話は。いねえんだから、ここに。(マイクを渡されて)立花には申し訳ないけど、2年連続あいつと出て、何の結果が残ってない。何にも残ってない。喧嘩しただけ。もういいんです、あいつは。で、新しいタッグパートナー、いいヤツ見つけたと思ったら、クソみたいなラップ作ってきやがってよ。俺、絶対あれで入場しないからな」

▼他花師「まあ、いろいろ揉めてるけど、結局、北斗軍とアップタウンが業務提携して、こうやって組むからには優勝目指してシャラップします」

――タッグを組み始めてから最強タッグへ向けた手応えはつかめた?

▼青柳「まだまだ未完かもしれませんが、最強タッグを通してどんどん進化できると思ってますので。現時点ではまだまだ信じてもらえないかもしれませんが、優勝は間違いないと思ってます」

▼安齊「僕と青柳さん、そんなにかかわってるイメージもないとは思われますが、人として近い部分もあるなとは、たぶんお互い感じてます。なので、そういうとこも踏まえてタッグとしては大丈夫だと思いますし、僕も優勝は見えてます」

▼本田「もうバッチリですね。僕らはかかわってないんですよ、(野村が)全日本プロレス在籍時はもちろん。ただ、戦いを通して僕ら二人はお互い高め合っていけると思ってたんで。一番彼がプロレス熱いのを知ってますし、これは優勝しかないですね。そして安齊&青柳には絶対負けないです。他のチームももちろんですけど。絶対、俺らの方が強いです。自信はメチャクチャあります。だから最強タッグリーグ、絶対俺らが優勝します」

▼野村「本田選手もさっき言ったと思うんですけど、凄く技とかかなり似てるんで、戦いを通じて結構通じるものもあったんで、必ず優勝します」