4/10【全日本】野村が熱戦新世代対決制す 開幕2連勝で諏訪魔戦へ

『2022 Champion Carnival』静岡・アクトシティ浜松(2022年4月10日)
Bブロック公式戦 ○野村卓矢vs青柳優馬×

　野村が熱戦となった青柳との越境新世代対決に快勝。開幕2連勝で諏訪魔との3戦目を迎えることになった。

　チャンピオン・カーニバル初出場となった大日本・野村。前夜の大阪大会では打撃戦の末に丸め込みでヨシタツを破って白星スタートを切った。一夜明けたこの日の2戦目は青柳と対決。「たぶん素はあれじゃないと思うんで、素を出させたうえで勝ちたい」と誓って出陣した。

　全日本と大日本の未来のエース候補対決は熱戦となった。野村がサッカーボールキックで蹴り飛ばし、馬乗りになってエルボーを連打すれば、青柳も強烈なエルボーでねじ伏せて譲らず。その後もともに馬乗りの殴り合いで火花を散らし、野村がエルボーやミドルキックを乱打すれば、青柳もスピンキックで徹底抗戦した。

　互角の攻防が続く中、青柳がエンドゲームで捕らえて勝機を作ったが、新技THE FOOLは野村が決めさせず。ラリアット、ランニングローキックでたたみかけた。青柳の反撃をフルスイングの張り手で黙らせると、ジャーマン、ドラゴンとスープレックスを連発して3カウントを奪った。

　野村が青柳を撃破し、開幕2連勝を飾った。「出たんじゃないですか? 多少は。ムキになってた部分もあったと思うんで」と振り返ったように、普段はあまりみせない青柳の素の感情を引き出すこともできた。充実の連勝となり、野村は「いい出だしですけど、ここからとにかく最終戦まで気を抜かずに全勝します」と勝ってカブトの緒を締めつつ優勝の2文字を見据えた。

　折り返しとなる3戦目は明日4・11後楽園大会。ヤマ場といえる諏訪魔との対決を控える。「諏訪魔さんはね、僕の個人的なあれですけど、決して線にはならない点がいっぱいあると思う」と分析した野村は「僕はね、線にするための点をしたいと思います」と次につながる戦いとする構え。大日本では関本大介、岡林裕二らツワモノたちにもまれているとあって諏訪魔撃破の自信ありで、最後に「勝ってね」と付け加えることも忘れなかった。

【試合後の野村】
▼野村「勝ちました。2連勝。OK、いい出だしですけど、ここからとにかく最終戦まで気を抜かずに全勝します」

――青柳選手の素を出せた?

▼野村「わかんないです。いやぁ疲れた。でも出たんじゃないですか? 多少は。ムキになってた部分もあったと思うんで」

――次の相手は諏訪魔でヤマ場となるが?

▼野村「諏訪魔選手。なるほど。何ていうんだろうな。諏訪魔さんはね、僕の個人的なあれですけど、決して線にはならない点がいっぱいあると思うんだ、あの人。僕はね、線にするための点をしたいと思います。勝ってね。それだけです」

【青柳の話】「チクショー。痛ぇ。あいつ、いつか必ずリベンジしたいとこだけど、ああいうタイプのレスラー、一番嫌い。あぁ、やり返したいけど、やりたくもない! 昨日の勝利に酔いしれすぎて、今日落としてしまった。一生の不覚。次から気をつけます」