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3/30【全日本】レイ50日ぶり復帰で斉藤ブラザーズが世界タッグ早期返り咲き VM卒業で諏訪魔と握手

『ドリームパワー・シリーズ2024』大田区総合体育館(2024年3月30日)
世界タッグ選手権試合 ○斉藤ジュン&斉藤レイvs鈴木秀樹&諏訪魔×

 レイが50日ぶりに復帰。ジュンとの斉藤ブラザーズで世界タッグ王座早期返り咲きを果たした。ブードゥー・マーダーズ総帥・TARUが全日本撤退と二人にVM卒業を通達。ジュンとレイは諏訪魔と握手を交わし、新展開を予感させた。

 昨年10月、地元・角田での世界タッグ戴冠以来、無敵と化しつつあった斉藤ブラザーズだが、日テレプロレス2・9後楽園大会でレイが右肩関節脱臼の負傷を負い、ベルトを返上。以降、レイは欠場していたが、3・9後楽園大会で復帰を宣言。この日、復帰戦でいきなり世界タッグ奪回に乗り出した。

 王者は二人の返上によってタッグの至宝を手にした諏訪魔&鈴木のバカバカコンビ。セコンドのTARUや歳三が介入し、斉藤ブラザーズが序盤戦をリードしたものの、レイが欠場の原因となった右肩を攻め込まれると急ブレーキ。苦しい時間が続いた。鈴木にビンタからラリアットを叩き込んで一矢報いたものの、ジュンも流れを変えられず、諏訪魔の大技攻勢に追い込まれる。一方、諏訪魔&鈴木は珍しく連係が機能し、合体式のダブルアームスープレックスがさく裂。チームワークに手応えを見せた諏訪魔組はダブルドロップキックへ。

 しかし、ジュンがこれを避けると流れは一気に斉藤ブラザーズに傾く。ダブルチョークスラムで諏訪魔、鈴木を立て続けにぶん投げると、2人で咆哮。孤立した諏訪魔はダブルチョップを乱れ打って必死の抵抗を見せたものの、レイの頭突き、ジュンのスピアーが連続してクリーンヒットする。すかさずレイが鈴木を場外に足止めすると、ジュンはサイコブレイクでダメ押しし、諏訪魔から3カウントを奪った。

 斉藤ブラザーズがバカバカコンビを粉砕し、世界タッグ王座奪回。早期返り咲きを果たした。試合後、TARUが「おめでとう。お前らに一番相応しいベルトが戻ってきた。お前らは全日本プロレスの誇りや。アンド宝や。こんなええ選手、他にいまっか?」と二人を祝福。「でもな、ええ選手はブードゥーマーダーズにいらんのよ」とし、「お前らに言っておく。もうお前らはブードゥー名乗るな。悪者は俺1人でええ。この総帥TARUが全部悪いものを背負ってブードゥーマーダーズとして生きていくから」と続け、諏訪魔を呼び込むと「この兄弟のように新しい力が全日本プロレスに必要や。馬場さんが言ってた明るく楽しく激しいプロレスをお前らで作っていってくれ。頼む」とエールを送った。

 TARUが去ると、斉藤ブラザーズは諏訪魔と握手。そしてバックステージで鈴木が「反省しろ、バカ! ずっとバカなんだ、お前は。バカ!」とスリーパーで諏訪魔を絞め上げた。これには諏訪魔も「これでもうバカ卒業か。バカ卒業だよ、もう。わけわからなくなってきた。もうあいつとは終わりかもな」ともらし、バカバカコンビ解散が浮上。世界タッグ戦は新展開を予感させる結末となった。

【試合後のジュン&レイ、諏訪魔&鈴木、KONO、歳三】

※斉藤ブラザーズ、諏訪魔、KONO、歳三(素顔)が揃ってコメントスペースに現れると

▼レイ「諏訪魔!」

▼諏訪魔「(ジュン&レイと握手を交わすと)この握手、俺信じるからね」

▼レイ「まあ、TARUのオジキがVMはここまでだって言うから」

▼歳三「お疲れ」

※KONO&歳三と諏訪魔、斉藤ブラザーズも握手する

▼レイ「今リング上でTARUのオジキが言った通り、俺たちブードゥーマーダーズは全日本でここまでだ。なあ、ジュン?」

▼ジュン「うん。まあ、ここからはヒールを卒業した斉藤ブラザーズで暴れていこうぜ」

▼レイ「俺たち斉藤ブラザーズはこの手に戻ったベルトとともに、全日本プロレスを盛り上げてやるよ。楽しみにしてろ!」

※斉藤ブラザーズとKONOが去っていくと

▼諏訪魔「お前ら、全日本を頼むよ。よし」

▼歳三「もともと50周年の日本武道館大会、そのメインに諏訪魔を立たせたい。その一心で俺はマスクを被り、歳三になり、ブードゥーをやってきた。その目的が達せられ、諏訪魔がブードゥーを辞める時、俺の隣にはジュンとレイがいた。あいつらはもう立派になった。プロレスだけじゃない。もう皆さんご存知の通り、いろんな場面で、いろんなメディアで彼らが活躍している姿を目にしている。ここで一旦、俺は彼らに対してもやりきったと思うし。また今度は自分としても、大きな目標を持ってこの全日本プロレスで戦っていきたいと思う。あとは最後、これまで全日本プロレスを守り抜いてきた諏訪魔が語ってくれますんで」

※歳三が去っていくと、入れ代わるようにして鈴木が現れる

▼鈴木「バカ」

▼諏訪魔「なに?」

▼鈴木「バカどうするんだよ。(諏訪魔を蹴りつけ)久しぶりに蹴るぞ、バカ」

▼諏訪魔「なんでこうやってするんだよ」

▼鈴木「どうすんだよ? あれ。負けて握手する。ホントにバカなのか? バカになった?」

▼諏訪魔「いや…」

▼鈴木「なんで、握手したの? バカ」

▼諏訪魔「あの時だけはね、バカじゃなかったかもね」

▼鈴木「じゃあ、どうするんだよ。握手して」

▼諏訪魔「えっ?」

▼鈴木「握手してどうする?」

▼諏訪魔「全日本プロレスのために頑張ってもらうよ」

▼鈴木「最初から全日本プロレスでしょ?」

▼諏訪魔「えっ?」

▼鈴木「最初から全日本プロレスでしょ。フリーだった? フリー詐欺か? よくある」

▼諏訪魔「そういうことじゃないと思うけど。まあ、いいじゃん? そういう道を選んだんだ」

▼鈴木「じゃあ行って。控え室行って」

▼諏訪魔「帰るよ、もう」

※諏訪魔が立ち去ろうと振り返った瞬間、鈴木が背後から飛びかかり、スリーパーで絞め上げる

▼鈴木「バカ者! 反省しろ! お前は。反省しろ! バカ! バカ! 反省しろ、バカ! ずっとバカなんだ、お前は。バカ!」

※倒れ込んだ諏訪魔を放置して鈴木が「バカ!」と叫びながら去っていく

▼諏訪魔「こういうことじゃないと思うよ。これでもうバカ卒業か。バカ卒業だよ、もう。わけわからなくなってきた。もうあいつとは終わりかもな」

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