4/15【全日本】宮原が16年ぶり“王者の優勝"誓う、前年度覇者・関本は大地との“決勝大日本対決"に合意、初戦激突へ諏訪魔と石川が意識 『2017チャンピオン・カーニバル』前日公開会見
『2017チャンピオン・カーニバル』前日公開記者会見が15日、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージで開催され、欠席となった崔領二を除く出場13選手、ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長が出席。三冠ヘビー級王者・宮原健斗が「2017年は全日本プロレスの巻き返しの年だと思ってるんで。俺がこのチャンピオン・カーニバル優勝しなきゃいけない使命もある」と16年ぶり7人目となる三冠王者による春の祭典制覇を見据えれば、連覇を狙う関本大介は橋本大地との“決勝大日本対決"に合意。初戦で激突する諏訪魔と石川修司は互いに意識し合った。
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創立45周年記念シリーズとして開催される今年の春の祭典は全14選手参加による2ブロック制リーグ戦。全日本勢のほか、他団体、フリーの実力者がズラリと揃い、激しい優勝争いが繰り広げられるのは間違いない。
開幕がいよいよ明日16日に迫ったこの日、出場13選手(崔のみ欠席)が出席しての公開会見が行われた。観覧無料とあって会場にはたくさんのファンが集まり、まずは全日本応援大使・スルースキルズが登場。ミニライブ、優勝予想(諏訪魔)が行われた。そしてドリーPWF会長があいさつしたあと、壇上に13選手が登場し、各々が意気込みを語った。
2年連続で三冠王者として出場する宮原健斗は強い責任感を胸に臨む。春の栄冠を勝ち取れば初優勝で、三冠王者の優勝は2001年の天龍源一郎以来、16年ぶり7人目。史上最年少記録ともなる。「このチャンピオン・カーニバル、三冠チャンピオンが優勝すれば16年ぶり。まさに俺にふさわしい。このチャンピオン・カーニバルに優勝して全日本プロレスの歴史と記録を2017年、全部宮原健斗にします」と宣言した宮原は、また新たに歴史に名を刻むつもり。「2017年は全日本プロレスの巻き返しの年だと思ってるんで。俺がこのチャンピオン・カーニバル優勝しなきゃいけない使命もある」と責任感をにじませ、優勝を自らに義務づけた。
宮原と同じAブロックとなった前年度覇者・関本大介はジャイアント場場、スタン・ハンセン、鈴木みのるに次ぐ史上4人目の連覇に挑む。「今年もこの大きな優勝トロフィーを大日本プロレスに持って帰ります」と誓った関本は橋本大地から呼びかけられた“決勝大日本対決"に合意。そのためにも明日4・16後楽園大会の初戦で当たるジョー・ドーリング戦を突破して弾みをつけるのみ。「やっぱりでかい、力が強い、そういうイメージがありますので。自分もそこには自信があるので、負けないように今からエンジンを全開にしたい」と気合を入れた。
対するBブロックで優勝候補の一人に目されるのは諏訪魔だ。昨年は右アキレス腱断裂による欠場中で不参加。しかも他団体の関本に春の栄冠をかっさらわれ、悔しい思いをした。「今年何としても優勝して、また新たな時代、もうひと時代、自分の時代をつくってみたい」と2008年以来9年ぶり2度目の優勝に燃えており、改めてジョーとのEvolution決勝対決も見据えた。
注目の初出場となるのが石川修司だ。これまで大日本、DDTの頂点ベルトを手にしてきたが、今年、全日本への本格参戦を宣言。このチャンピオン・カーニバルはその足がかりとするにふさわしい大舞台で、「決勝はぜひ三冠王者の宮原選手に来てもらって、それをぶちのめして自分が優勝したい」と初出場・初優勝の青写真を描いている。
その二人は明日4・16後楽園大会の初戦で対決。激闘が期待されるところで、「明日の石川修司選手と対戦が決まっているんで、その石川選手に何としても勝ちたいなと。そこが俺のポイントなんじゃないか」(諏訪魔)、「なんといっても明日の開幕戦、諏訪魔選手との戦いが僕のチャンピオン・カーニバルの戦いを決めると思いますので、全身全霊を込めて戦いたい」(石川)とともにヤマ場に設定し、意識し合っている。
「俺は全日本プロレスの枠内でやることが多いんですけど、石川選手の場合はいろんなところで強さを発揮してる、この業界を代表する強さというのを持ってるんじゃないか」と分析した諏訪魔は、「僕も強さを追求してるんですが、また違った強さを持ってるんでね。この強さと強さを試してみたい」と高ぶるばかり。「明日は俺がチャレンジャー的な感じでいってみたらいけるかのかなとも思ったりしてるし、おごらず明日やってみたい」との構えをみせた。対する石川も「諏訪魔選手は投げ技とかもそうなんですけど、強さとして全日本プロレスの象徴」と評価。「ここで内容もそうですけど結果も残せれば、石川修司いけるんじゃないかと思われると思いますので、その意気込みでやりたい」と諏訪魔突破で弾みをつける意向を示した。
豪華メンバーが揃った今年のチャンピオン・カーニバル。世界一過酷なリーグ戦がこの春も全日マットで繰り広げられる。
☆『2017チャンピオン・カーニバル〜旗揚げ45周年記念シリーズ〜』
[出場選手]
▼Aブロック
・宮原健斗(4年連続4度目の出場/現三冠ヘビー級王者)
・関本大介(2年連続3度目の出場/2016年優勝)
・ゼウス(4年連続4度目の出場/2016年準優勝/現世界タッグ王者)
・ジョー・ドーリング(2年ぶり7度目の出場)
・ジェイク・リー(2年連続2度目の出場)
・崔領二(2年連続2度目の出場)
・KAI(4年ぶり2度目の出場/2013年準優勝)
▼Bブロック
・諏訪魔(2年ぶり12度目の出場/2008年優勝/2006、2012、2015年準優勝)
・大森隆男(7年連続14度目の出場/2014年優勝/2000年準優勝)
・野村直矢(2年連続2度目の出場)
・石川修司(初出場)
・真霜拳號(3年連続3度目の出場/現CHAMPION OF STRONGEST-K王者)
・ボディガー(3年連続3度目の出場/現世界タッグ王者)
・橋本大地(初出場)
【公開会見の模様】
▼ドリー会長「ゴメンナサイ、ニホンゴガマダヘタデス。ニホンノプロレスファンミナサマ、アナタノアタタカイゴシエンハマコトニアリガトーゴザイマス。ゼンニホンプロレス、アリガトウゴザイマス。ジュン・アキヤマ、ゼンニホンプロレスシャチョー、マコトニアリガトウゴザイマス。ミナサマ、ゼンニホンプロレスカイチョーデス。アリガトウゴザイマシタ。プロレスファンノミナサマ、ネバークイット! ガンバッテクダサイ!」
▼大地「大日本プロレスの橋本大地です。今回チャンピオン・カーニバルに呼ばれまして、その意味をずっと考えていました。前回行われたAJ PHOENIX、D-RIZEの続きを僕はやるだけなんだなと思ってます。暴れて楽しみたいと思います。私のブロックで注目する選手は全員で、決勝でやってみたい選手は関本大介です。全日本プロレスのリングで大日本プロレスを見せられたらと思ってます」
▼野村「明日から開催されるチャンピオン・カーニバルは自分にとって厳しいリーグ戦ですけど、それと逆にチャンスでもあります。この前、オッサンには負けないと言いましたが、明日戦う橋本大地には消えない傷をつけられています。明日は橋本大地をぶっ潰します。そして決勝に上がったら戦いたい相手は宮原健斗選手です。三冠王者である宮原選手と戦って、俺が勝って新しい力をみせたいと思います。応援よろしくお願いします」
▼真霜「今回のこのチャンピオン・カーニバル。自分はKAIENTAI DOJOのチャンピオンとして参戦することになりますので、より負けられない、勝たねばならないという思いが強いです。こうやって見渡してもでかい選手ばかりなんですけど、とりあえずは決勝のことは考えず、まずブロック内、ひと際体のでかい諏訪魔選手、石川選手あたりに注意しながら、自分なりのやり方で勝ち上がってブロック突破したいと思います」
▼石川「石川修司です。名誉あるチャンピオン・カーニバルに出場できて非常に光栄です。まずなんといっても明日の開幕戦、諏訪魔選手との戦いが僕のチャンピオン・カーニバルの戦いを決めると思いますので、全身全霊を込めて戦いたいと思います。決勝はぜひ三冠王者の宮原選手に来てもらって、それをぶちのめして自分が優勝したいと思います。よろしくお願いします」
▼ボディガー「皆さん、こんにちは。ボディガーです。今年もまたチャンピオン・カーニバルに参戦することができて光栄に思います。今年も出場選手の中では最高齢になるかと思いますが、オヤジの意地で頑張りますので、よろしくお願いします。戦いたい相手ですが、特に考えてません。過去2回このチャンピオン・カーニバルに出てみて、その過酷さをわかっているので、おそらく最終的には自分との戦いになると思うので、自分に負けないように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
▼大森「皆さん、こんにちは。全日本プロレス大森隆男です。チャンピオン・カーニバル、これまで数え切れないほど出場してきましたけど、今年はこうやって見渡しても強敵だらけ。同じブロック、そして相手のブロックも敵だらけ。俺以外全員敵です。だけどあえて言うなら野村! 貴様お前この間新木場で『オッサンに負けねぇ』とか言ってたな。おまえだけは絶対許さねぇ。ぶっ潰すからな」
▼諏訪魔「皆さん、こんにちは。全日本プロレス諏訪魔です。今年チャンピオン・カーニバル出場できてうれしく思います。去年はチャンピオン・カーニバル、アキレス腱を切ってしまって出場できなかった、そういう悔しい思いは今でも覚えてます。その悔しい思いをしながらテレビでみてて、決勝戦で関本選手が優勝したと。他団体の選手がチャンピオン・カーニバル優勝してしまった事実を悔しい思いをしてテレビで見てました。今年何としても優勝して、また新たな時代、もうひと時代、自分の時代をつくってみたいなと思ってます。精一杯頑張っていきたいと思います。またこう見渡して同じブロック強敵たくさんいるんですが、明日、石川修司選手と対戦が決まっているんで、その石川選手に何としても勝ちたいなと。そこが俺のポイントなんじゃないかなと思いますね。また決勝はジョー・ドーリングとEvolution対決したいと思いますので、精一杯頑張らせていただきます。皆さん、応援よろしくお願いします」
【崔のコメント】「今回で2回目のチャンピオン・カーニバル。全日本プロレスにはホンモノの猛者ばかり集まり、その中でもチャンピオン・カーニバルには猛者中の猛者が集まる。心技体、全て揃ったレスラーの中で、今年も参加できることを光栄に思います。勝つことはもちろん、内容でも他を凌駕し、自分にしかできないアピールをしたいと思います。個人的には、ゼウス選手との試合がひとつのポイントになると思ってます。彼との削り合いで勝てるかどうか? そして、連戦で体をどう維持していくか? それがキーになると。全てを制して、チャンピオン・カーニバル制覇、やってやろうと思います」
▼ジェイク「皆さん、今日は集まっていただいてありがとうございます。ジェイク・リーです。はっきりいって異様に落ち着いています。なぜかわからないですけど。特に戦いたい相手も僕の中ではないです。はっきりいってみんなと戦いたいんで。その上で勝ちたいですね。とにかく初戦の宮原健斗選手、この人をまずは打ち破って勢いに乗ってやっていきたいと思います」
▼KAI「皆さん、こんにちは! フリーのKAIです。わたくし自身4年ぶり2度目のチャンピオン・カーニバル出場が決まって大変うれしく思います。いよいよ明日から開幕します。凄いメンバーが揃ってます。そんな人たちと毎日シングルマッチで戦えると思ってるとワクワクが止まりません。当たって砕けろの精神で挑みたいと思いますが、砕けちゃ意味がないんで、必ず俺は生き残ります。そして優勝して宮原選手の持つ三冠ベルトに挑戦します。同じブロックで注目している選手はまずは目の前のゼウス選手です。そして決勝で戦いたい相手は、誰が上がってこようと! 誰が上がってこようと! 俺が上がって勝ちます!」
▼ゼウス「皆さん、こんにちは! 全日本プロレス・ゼウスです。めちゃめちゃ気合入ってます。自分が戦ってみたい相手は全員なんですけど、特に自分のブロックでいうと、前年度覇者の関本大介、三冠チャンピオン宮原健斗、凄いパワフルなジョー・ドーリング、そして明日、後楽園で自分にボッコボコにしばかれるKAI、命削り合って戦う崔領二、最近伸び盛りのジェイク・リー、全員になるんですけど、この1試合1試合、気合入ってるんで、全員をボコボコにしばき上げて、あとは決勝は大変やとは思いますど、ぜひとも相方のボディガーが上がってきて、福岡で僕が勝ってわっしょいできたらいいなって、そう思ってます。皆さん、人生祭りということで応援よろしくお願いします」
▼ジョー「去年、俺はがんになり、このチャンピオン・カーニバルに出場できなかった。この2017チャンピオン・カーニバルで優勝することを約束する。そして三冠チャンピオン・宮原に挑戦したいと思っている」
▼宮原「全日本プロレス三冠ヘビー級チャンピオン、ならびにプロレス界で最も最高の男・宮原健斗です。このチャンピオン・カーニバル、三冠チャンピオンが優勝すれば16年ぶり。まさに俺にふさわしい。このチャンピオン・カーニバルに優勝して全日本プロレスの歴史と記録を2017年全部、宮原健斗にします。優勝してほしい選手は宮原健斗です」
▼関本「前年度優勝者の大日本プロレス関本大介です。今年もこの大きな優勝トロフィーを大日本プロレスに持って帰ります。よろしくお願いします。そして同じブロックで意識するのはもちろん三冠王者・宮原選手ですけど、明日、開幕戦で戦うジョー・ドーリングに思い切りぶつかり合っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。そして先ほど大地に決勝で戦おうと言われましたけど、俺もそのつもりでいます! 今年も関本大介が優勝できるよう一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」
――諏訪魔選手と石川選手はともに初戦での対決をポイントに挙げていたが、互いの印象は?
▼石川「諏訪魔選手は投げ技とかもそうなんですけど、強さとして全日本プロレスの象徴だと思います。ここで内容もそうですけど結果も残せれば、石川修司いけるんじゃないかと思われると思いますので、その意気込みでやりたいと思います」
▼諏訪魔「見た通りでかい。僕も強さを追求してるんですが、また違った強さを持ってるんでね。この強さと強さを試してみたいと俺は思ってたし、やる相手として申し分ないと思いますね。俺は全日本プロレスの枠内でやることが多いんですけど、石川選手の場合はいろんなところで強さを発揮してる。この業界を代表する強さというのを持ってるんじゃないかなとはたから見てて思うんで、明日は俺がチャレンジャー的な感じでいってみたらいけるかのかなとも思ったりしてるし、おごらず明日やってみたいですね」
――ジョー選手はこれが復帰4シリーズ目になるが、過酷なリーグ戦へ向けてコンディション面で不安はない?
▼ジョー「毎日少しずつ体調がよくなっているし、体力も戻ってきているので大丈夫だ」
――三冠王者がチャンピオン・カーニバルで優勝できない状況が続いているが、宮原選手はその理由がどこにあると思う?
▼宮原「それだけこのチャンピオン・カーニバルの出場選手のレベルが高いからということだと思います。別に俺がスランプとかじゃなくて、それだけレベルが高いってことなんで、何もびっくりもしてないし、かえって身が引き締まった思いです」
――反対ブロックの選手の何人かから決勝の相手に指名されているが?
▼宮原「三冠チャンピオン、このベルトを巻いている限りはもちろん狙われるのは当たり前だし、2017年は全日本プロレスの巻き返しの年だと思ってるんで。俺がこのチャンピオン・カーニバル優勝しなきゃいけない使命もあるし、優勝すれば16年ぶりという注目が集まる数字だし、そのチャンスをつかみたいというピュアな思いです」
――ゼウス選手は秋山社長から「期待を込めて」優勝と予想されているが?
▼ゼウス「週プロでも東スポでもウチのYouTubeでも秋山社長がそう言ってくださってるのをみて、ぶっちゃけさらに無茶無茶気合が入ってる上にさらに気合が入りましたので、これは前へ前へいくしかないかなと思っております」
――関本選手、初戦で当たるジョー選手の印象は?
▼関本「やっぱりでかい、力が強い、そういうイメージがありますので。自分もそこには自信があるので、負けないように今からエンジンを全開にしたいと思ってます」