5/11【全日本】三冠戦6・26大田区に延期 ジェイクの専務専念通告に諏訪魔着火「2タテ」予告
6・26大田区大会で三冠ヘビー級選手権試合を争う王者・諏訪魔、挑戦者ジェイク・リーが11日、東京・湯島の全日本事務所で会見。ジェイクが三冠初戴冠によって諏訪魔に専務執行役員に専念するよう迫る構えをみせれば、諏訪魔は「全日本プロレスの顔として、全日本プロレスを支えていかなきゃいけない、この事態を乗り越えなきゃいけない」との使命感とともにジェイク2タテを予告し、至宝ベルト死守を誓った。
三冠王者・諏訪魔とチャンピオン・カーニバル覇者ジェイク・リーによる頂上決戦は5・16大田区大会で行われる予定だったが、同大会が延期に。振替日程に決まった6月26日に同じ三冠統一の地で対決することになった。
カーニバル初優勝によって躍進を遂げたジェイクは「うれしいという感情はなく次」と三冠ベルト初戴冠に照準を定めている。諏訪魔にはカーニバル公式戦で敗れているものの、「全てひっくり返されましたよ。あの一発で積み重ねてきたものが。けど、また積み重ねればいいだけの話なんですよね。積み重ね方を変えればいい、こっちが。戦い方を少し変えればいい」とすでに気持ちを切り替えている。大田区大会の延期も「その考える時間がまたできました。なので、僕からしてみたら、この延期というのはプラスの材料として、しっかりとこの期間にまた作っていこうかなと思ってます」と前向きに受け止め、三冠戦までに万全に仕上げる意向を示した。
諏訪魔が三冠王者に君臨する現状に疑問を抱くジェイクは「もちろん俺もそうだし、いつまでこの人に頼るんだと。俺がやらなきゃいけないって言ってるけど、いや、もうあなたじゃないよ。もう俺なんだよ」と改めて通告。三冠獲りによって諏訪魔に専務執行役員専念=隠居を迫るつもりで、「僕がこの全日本プロレス入るきっかけになった人で、そんな人とこういう形でやり合えるなんてね、光栄ですよ。だからこそね、そのドラマもしっかりと、ここで終着点を迎えないと」と引導を渡す構えをみせた。
諏訪魔は三冠王座8度目の防衛戦。ましてや舞台は全日本2年4ヵ月ぶりのビッグマッチ。カーニバルの一部無観客開催に続き、大田区大会が延期となり、全日本は不可抗力ながら激震に見舞われている。「自分自身、今どういう答えを出せばいいのかすら難しい」と複雑な心境を口にしたものの、この現状だからこそ「三冠王者としても当然のことなのかもしれないけど、全日本プロレスの顔として、全日本プロレスを支えていかなきゃいけない、この事態を乗り越えなきゃいけない。その先頭きって行動していかなきゃいけない」と使命感をより強くしている。
「ジェイクは凄く勢いあって最大の敵なのかなと思うけど、この戦いも今、俺が負けるわけにいかない」。そう必勝を誓った諏訪魔はジェイクからの隠居通告にも火をつけられた。「面と向かって言われちゃったなということで、こんな時にオフィス一本でいけということなんだけど、そうはいかねぇぞっていう感じだよね。俺が専務一本でいったら会社内が荒れちゃうよ」と苦笑しながらも抗う構えをみせ、「2タテ」を予告。5・19横浜・保土ヶ谷大会の開催が急きょ決まり、「こんなの俺とジェイクが当たんなきゃ始まんねぇだろって思ってるんで。これはもう大田区で見たかった人もみんな保土ヶ谷に集まった方がいいよ。凄ぇもんみせるしかねぇな」とさっそく前哨戦を希望した。
かつて自ら全日本へと導いたジェイクが強敵として立ちはだかる。「プロレス入る前も入ってからも凄ぇ太ってたんだ、こいつ。それが見かけも変わって、クールに変わってるっていう。何か時の流れを感じるけどね」と感慨をのぞかせながらも諏訪魔は「ただ、いくら変わってもまだまだチャンピオンは諏訪魔なんだっていう。そこは変わらないよ」と豪語。中心として全日本を支えていくためにも大田区の大舞台で頂点の座を守り抜く覚悟だ。
☆6/26(土)東京・大田区総合体育館『2021 Champions Night〜三冠統一の地から 50周年への飛翔〜』開始時間未定
▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者/2021 Champion Carnival優勝者]
ジェイク・リー
vs
諏訪魔
[第63代王者]
※諏訪魔8度目の防衛戦
【会見の模様】
▼ジェイク「チャンピオン・カーニバルを獲った時、うれしいという感情はなく次だなと。1週間経ちましたけど、今回5月16日延期ということになりまして、ちょっと延期になっただけで僕個人は変わらずという感じですね」
――延期となったことで影響は?
▼ジェイク「大田区という舞台でできることは本当にありがたいことなので、その質問に関しても特にという感じですね」
▼諏訪魔「この緊急事態の時に三冠をかけて戦う、この意味、これはとても大事なことなんじゃないかなと。三冠王者としても当然のことなのかもしれないけど、全日本プロレスの顔として、全日本プロレスを支えていかなきゃいけない、この事態を乗り越えなきゃいけない。その先頭きって行動していかなきゃいけないと思うんですよね。ジェイクは凄く勢いあって最大の敵なのかなと思うけど、この戦いも今、俺が負けるわけにいかないんだよね。なので、まだまだ三冠王者としてこの戦いに勝ち、全日本プロレスを安心させたいなと思ってます」
――チャンピオン・カーニバルに優勝したことでジェイク選手により脅威を感じている?
▼諏訪魔「凄いジェイクがイメージチェンジというかね、そういうのをしてる。前までさわやかだった男がこうもクールに決めてくるのかという感じはしますね。この男をじゃあどうやって攻略するかっていうのは凄く考えますよね。ただ、勝つのは俺ですよ。それしか考えてませんね」
――大田区大会が延期になったことで、より火がつけられた部分もあるのでは?
▼諏訪魔「初めてですよ、こういうことが起きるってね。三冠戦が延期になるなんていうのは初めてで、自分自身、今どういう答えを出せばいいのかすら難しいなと感じますよね。ただ、その5月の大田区を楽しみにしてくれてたお客様がいますからね。ひと月伸びて本当に申し訳ないなと思うんだけど、逆に言えばひと月伸びたということは、ジェイクとの戦いも当然、増えるわけなんでね。そこを楽しんでもらいたいなと思いますね」
――チャンピオン・カーニバル前から優勝して諏訪魔選手に専務に専念させたいと言っていたが?
▼ジェイク「そのあとのいろんな記者の方にも言いましたけど、その気持ちはずっと変わってないですね。さっきの記者会見にしても専務として出て、今回のこの記者会見でも選手として出て、いつまで頼ってんだと。ハッキリ言って。それはもちろん俺もそうだし、いつまでこの人に頼るんだと。俺がやらなきゃいけないって言ってるけど、いや、もうあなたじゃないよ。もう俺なんだよ。そういう気持ちです」
――ジェイク選手の言葉を受けて?
▼諏訪魔「ここまで言うかって感じだよね。マスコミさん通じて言ってるのは聞いたんだけど、面と向かって言われちゃったなということで(苦笑)、こんな時にオフィス一本でいけということなんだけど、そうはいかねぇぞっていう感じだよね。俺が専務一本でいったら会社内が荒れちゃうよ(苦笑)。危ないよね。たぶん社員の人もホントに泣いちゃうかもしれないよ。リング上で発散してるわけだからさ。そういうスカっとするところをお客さんもみたいだろうし。当然、リングとオフィス両方、俺には必要なんだって。両方あるよっていうのはどんどん証明させていきたいよね。それで全日本面白ぇやってなったら、それが答えだと思うしさ。言われちゃったよ。ホント火ついちゃうよね。ただ、このグワっていう気持ちは次の保土ヶ谷で戦えると思ってんだ俺は。どういうカードになるかわかんないけどさ。こんなの俺とジェイクが当たんなきゃ始まんねぇだろって思ってるんで。これはもう大田区で見たかった人もみんな保土ヶ谷に集まった方がいいよ。凄ぇもんみせるしかねぇな俺は。チャンピオン・カーニバルで俺はジェイクに勝ってるわけだから。ここでまた2タテだな。こんな言われちゃったら俺も言い返すよ。楽しみにしておいてください」
――今回、王者が諏訪魔選手というのも大きな意味があるのでは?
▼ジェイク「それもずっと言ってきたことで、僕がこの全日本プロレス入るきっかけになった人で、そんな人とこういう形でやり合えるなんてね、光栄ですよ。だからこそね、そのドラマもしっかりと、ここで終着点を迎えないと」
――自身がプロレス入りのきっかけを作ったジェイクが強敵として立ちはだかる状況をどう思う?
▼諏訪魔「そんなこと言われちゃうことになったのかななんて正直思う。プロレス入る前も入ってからも凄ぇ太ってたんだ、こいつ。太ってでかかったんですね。それがこんなに変わって、見かけも変わって、クールに変わってるっていう。何か時の流れを感じるけどね。ただ、いくら変わってもまだまだチャンピオンは諏訪魔なんだっていう。そこは変わらないよ。そこはまたわからしたいな、ジェイクに。何回やってもやっぱチャンピオンは諏訪魔だなって。ジェイクだけじゃなくね、お客さんにもね、それはここで焼きつけたいと思ってますね」
――チャンピオン・カーニバル公式戦で敗れているが、優勝後に再び戦うことで違いはある?
▼ジェイク「もちろんあの時ね、一発で叩きのめされて、全てひっくり返されましたよ。あの一発で積み重ねてきたものが。けど、また積み重ねればいいだけの話なんですよね。積み重ね方を変えればいい、こっちが。戦い方を少し変えればいい。そして今回の延期によって、その考える時間がまたできました。なので、僕からしてみたら、この延期というのはプラスの材料として、しっかりとこの期間にまた作っていこうかなと思ってます」