7/26【全日本】全日所属初戦で世界ジュニア挑戦 MUSASHIが「即戦力」として奪還宣言
8・3仙台大会で世界ジュニアヘビー級王座挑戦が決まったMUSASHIが26日、東京・湯島の全日本事務所で会見した。
MUSASHIは7・20後楽園大会で“ミスター斉藤"土井成樹&セニョール斉藤を退け、吉岡世起と保持するアジアタッグ王座初防衛を果たした。試合後、世界ジュニア王者・土井に挑戦を表明。全日本入団を福田剛紀社長にアピールし、8・3仙台大会での世界ジュニア挑戦、7月20日付での全日本入団が決まった。
今年3月から全日本にフリー参戦してきたMUSASHIはその中で「居心地がよくて自分を解放できる、この全日本プロレスのリングが大好きになりました」と全日本への愛着が芽生えてきたという。そして「フリーランスとしてではなくて、全日本プロレスの所属、全日本プロレスの一人として戦っていきたい」との思いが強くなった。念願かなって全日本所属となり、「今後は全日本プロレスの所属として、しっかり自覚をもって、自分が培ってきた技術をしっかり全日本プロレスに吹き込んで、この全日本プロレスにMUSASHI旋風を巻き起こしたい」と誓った。
その第一歩となるのが全日本所属初戦ともなる仙台大会の世界ジュニア戦。「所属になったので言わせてもらいますけど、流出したベルトを所属一発目で自分が団体内に戻すっていうのは、もうこれは必須なこと」とジュニアの至宝奪還の重責を背負った。
そしてMUSASHIは「必ず勝たなきゃいけない戦い」と定めた。というのもMUSASHIは今月6日に34歳の誕生日を迎えたばかりで「自分は所属になりましたけど、決して全日本プロレスの未来ではない」と考えているからだ。そこで自ら「即戦力にならなきゃいけない存在」と位置づけ、世界ジュニア奪還を果たすことでそれを実証するつもりだ。
世界ジュニア挑戦は3・30大田区大会以来、約4ヵ月ぶり2度目。「1戦目でしっかりベルトを獲って、すぐにでも全日本ジュニアの先頭に立って、全日本ジュニアを引っ張っていく存在になりたい」と誓ったMUSASHIは全日ジュニアを担う覚悟で所属初戦に臨む。
【会見の模様】
▼MUSASHI「このたび全日本プロレスに入団いたしましたMUSASHIです。今年の3月から全日本プロレスのリングに上がらせていただいておりまして、この全日本プロレスのリングでの試合が非常に楽しくてですね。この表現が正しいのかどうかわからないですけど、居心地がよくて自分を解放できる、この全日本プロレスのリングが大好きになりました。そして今後もこの全日本プロレスのリングで戦いたいっていう思いと同時に、フリーランスとしてではなくて、全日本プロレスの所属、全日本プロレスの一人として戦っていきたいという気持ちが強くなりまして、先日の後楽園ホールでその思いが大爆発しました。そしてリング上で入団を直訴させていただきました。あとで映像を見返したんですけど、年甲斐もなく、はしゃぎすぎたなと自分自身思っております。でも、ホントそれぐらいあの瞬間はうれしくて、会場にいたお客さんの所属コールだったり、自分の名前を呼んでくださって、後押しだったり。福田社長がまさかあんな早くOKサインを出してくれると思わなかったので喜びすぎました。でもうれしかったです。ありがとうございます。今後は全日本プロレスの所属として、しっかり自覚をもって、後楽園のバックステージで福田社長もおっしゃってましたが、自分が培ってきた技術をしっかり全日本プロレスに吹き込んで、この全日本プロレスにMUSASHI旋風を巻き起こしたいと思います」
▼土井のコメント「この前の後楽園ではやられた、いろんな意味で持っていかれた。でもタイトル戦になったら話は別や。MUSASHI、オールジャパン所属になったらベルト獲れんのか? 何か変わるんか? それからお前は東北が第二の故郷って言ってたけど斉藤ブラザーズは完全なるホームやから。当日、世界ジュニア防衛するのは俺やろぉぉぉ!」
▼MUSASHI「まずチャンピオン、メッセージありがとうございます。まあ勝つのは自分でしょう。はい。全日本プロレスの所属1戦目がいきなりタイトルマッチっていうことで、必ず勝たなきゃいけない戦いだと思いますし、もう所属になったので言わせてもらいますけど、流出したベルトを所属一発目で自分が団体内に戻すっていうのは、もうこれは必須なことだと思ってますので。土井選手は実力があるのも十分わかってますけど、勝つのは自分です」
――MUSASHI選手が誰にも邪魔されることなく一人で話す機会は初めてかもしれないが?
▼MUSASHI「初めてではないですけど、久々にちゃんとしゃべれてるなって気がしますね。これからは邪魔されないように、邪魔されてもしゃべってやりますよ。はい」
――所属初戦で団体の一員としての責任を担う一戦になるが?
▼MUSASHI「もちろん責任感も感じてますし、やっぱり今の全日本プロレスって若い選手が中心と言いますか、躍動してると思うんですけど、自分は所属になりましたけど、決して全日本プロレスの未来ではないと思ってますので、即戦力にならなきゃいけない存在だと思ってます。その即戦力として所属一発目の試合でしっかりベルトを獲りたいと思います」
――土井選手に脅威を感じる部分は?
▼MUSASHI「もちろん自分よりもキャリアのある方なんですけど、全然スピードが衰えないなっていうのは常に感じてますし、スピードだけじゃなくて技術もしっかりある方だと思いますし。あとはおそらくルチャリブレがベースの選手だと思うんですけど、自分も元々ルチャの団体にいたので、ルチャをベースとしてる選手と戦うのは楽しみというか得意なので。そこらへんは楽しみですね」
――今回、ベルトを獲ったら、どんなチャンピオンになっていきたい?
▼MUSASHI「先ほども言ったんですけど、自分は全日本プロレスの未来ではなくて即戦力にならないといけないと思ってるので。何度も言ってますけど、1戦目でしっかりベルトを獲って、すぐにでも全日本ジュニアの先頭に立って、全日本ジュニアを引っ張っていく存在になりたいです」
――全日本の一番の魅力は?
▼MUSASHI「一番の魅力は何ですかね。やっぱ選手、スタッフ、そしてお客さん全員で全日本プロレスを盛り上げようとしてるのが自分がフリーランスで参戦してる間ずっと感じてたので、そこかなと思います」
――世界ジュニアのベルトへの思いは?
▼MUSASHI「3月に一回挑戦してるんですけど、そこで自分は獲れなくて、その借りを返したいというのもありますし。このベルトはやっぱジュニアの名だたる選手が巻いてきたベルトなので、自分もそのベルトを巻きたい、そこに名前を刻みたいっていう思いはあります」