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1/1【NOAH】KENTA7年半ぶり古巣マットで快勝 稲村と猛火花で「ノアの未来明るい」

『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2022』東京・日本武道館(2022年1月1日)
○KENTA&杉浦貴&桜庭和志vsマサ北宮&稲葉大樹&稲村愛輝×

 約7年半ぶりに古巣・ノアに参戦したKENTAが、go 2 sleepで快勝。激しく突っかかってきた稲村を返り討ちにして「ノアの未来は明るい」と認めたうえで、新日本1・8横浜アリーナ大会に向けて改めて杉浦&桜庭と結束した。

 2014年の退団以来、初めて“KENTA"として方舟マットに参戦。12・27後楽園大会に来場し、一時的に“杉浦軍"として杉浦、桜庭とトリオを組むことも承諾していた。

 入場前には武道館を緑色の照明が包み込み、『スパルタンX』の旋律が響いた。“かつてのNOAH"の空気感が漂うなかで姿をみせたKENTAは、現在のBULLET CLUB同様の入場パフォーマンスを展開したものの、Tシャツを脱ぐと、その下にはしっかりと杉浦軍Tシャツも着込んでいた。

 試合では意外な男が噛み付いてきた。KENTAとはまったく面識のない稲村だ。ことあるごとに突っかかり、最初はあしらっていたKENTAも次第にヒートアップ。試合権あるなしに関わらず、場内外で激しく火花を散らすと、中盤過ぎにタッチをもらうと、ほぼ“シングルマッチ状態"となった。

 KENTAのダイビングラリアットを浴びてもひるまぬ稲村は、北宮&稲葉とともにKENTAめがけて集中砲火。低空のフライングショルダーで突っ込み、GAMEOVERで捕獲されても自力でロープをつかんでみせる。ならばとKENTAは串刺し低空ドロップキックからのダイビングフットスタンプで仕留めにかかったものの、避けた稲村は豪快なぶちかましでKENTAをコーナーまで吹っ飛ばすと、無双を狙った。

 だが、踏ん張ったKENTAはカウンターのパワースラムで逆転。今度こそのダイビングフットスタンプを投下するや、なおも粘りをみせる稲村をクロスカウンター式掌打でストップ。立て続けに猛烈な猛烈なビンタ乱打を叩き込み、最後は巨体を担ぎ上げてのgo 2 sleepで3カウントを奪ってみせた。

 勝利を称える拍手と、“おかえり"の拍手が場内を包むなか、試合後には盟友・杉浦とマイクでの掛け合いを展開したが、「なんだ? あのデケえヤツ。なんだ、あいつ? ひょっとして、あいつがいる限り、ノアの未来は明るいんじゃねえの? 」と稲村を評価。BULLET CLUBの自分も元ノアの自分も垣間みせたKENTAだったが、試合を通じて示したのは“ノアの未来"だった。

 杉浦&桜庭とは1月8日の新日本・横浜アリーナ大会でもトリオを組む。杉浦は「この3人で今日勝ったし、今度1月8日、この3人で新日本プロレスに殴りこみに行くから!!」と新日本参戦中のKENTAに改めて確認し、桜庭も中央大学の大先輩・故ジャンボ鶴田さんばりの「オー!」をひたすら絶叫した。

 「不安しかない」と立ち尽くしたKENTAではあったが、「やりますか、もう一丁」と笑顔で結束。「今日、久しぶりにこのノアのリングに立てて、正直懐かしい気持ちもあり、あんたがいて、桜庭さんがいて。でも、いい夜でした。ありがとう」と、最後は日々大会を締めくくっていたころの温かみのある“ノアのKENTA"でリングを下りた。

【試合後の杉浦&KENTA&桜庭】
▼KENTA「何だ、正月早々。1月1日だぞ、今日」

▼杉浦「でも稲村がやってたことは昔よくやってたような(笑)」

▼KENTA「あんな生意気なことしてた?」

▼杉浦「いやいや、かなりやってたと思うよ。秋山準とか高山さんにね。同じことを今やられてるだけだと思う。文句は言えない」

▼KENTA「自分もやってきた?」

▼杉浦「やってきた」

▼KENTA「だからね、ちょっと懐かしくもあり…」

▼杉浦「何もない?」

▼KENTA「だから1月8日も行くよっていう」

▼杉浦「8日、殴り込みに行くってことで、そのへんはちょっと話変わってくるけど、それ以外は何もない?」

――ノアのファンの反応はどうだった?

▼KENTA「わからない。まったく。それはちょっとわかんないかなぁ。本心…でもタオルとかすごい懐かしい。まだ、それ持っててくれてんだっていうような懐かしいタオル掲げてくれる人もいたりして。それはね、うれしかったかな」

――新日本の武道館大会に出ているが、ノアの武道館大会は違った気持ちがある?

※杉浦がモニターに映った清宮の姿を見て

▼杉浦「着物、着物」

▼KENTA「今話してるから。着物?」

▼杉浦「ウチの若いの、清宮海斗の着物みます?」

▼KENTA「いや、今違うんだから」

▼杉浦「映ったら言います」

▼KENTA「何でしたっけ?」

――新日本とノアの武道館の違いは?

▼KENTA「一緒。武道館は武道館」

――今後の参戦については?

▼KENTA「どうでしょうね、それは。あるかもしれないし、ないかもしれないし。そんな感じがいいんじゃないですか」

▼杉浦「着物、着物」

▼KENTA「どれ、どれ?」

▼杉浦「ああ、まだ」

▼KENTA「映ったら、映りそうだったら言って。まあ今後のことはわからない。必要があればまた来るときがあるかもしれないし、ないかもしれないし」

▼杉浦「最後、ほら。いつもの何が言いたいかって…」

▼KENTA「やりづれえんだよ、そんな言い方で。そんな言われ方でやるやつほどハードルが上がって…」

▼杉浦「新日本に殴り込みに行くってことって」

▼KENTA「全部言っちゃってんじゃん。そんなやりづらいことない。代わりにやってよ」

▼杉浦「で、俺が何を言いたいかって、1月8日、新日本プロレスにこの3人で殴り込みにいくってこと!」

▼KENTA「決まったね」

▼桜庭「オー!」

▼杉浦「桜庭さん、そういうのはいい」


【試合後の北宮&稲葉&稲村】
▼北宮「いいようにやられて終わりじゃねえんだよ、このヤロー。ノアを去った人間が何で戻ってこれるか。俺たちが体張って、歯食いしばって、残った人間がノア守ってきたからだ。忘れんじゃねえ、コノヤロー!」

▼稲村「俺だってこのままじゃ終わりたくないですよ。まだまだ、まだまだ強くなって、必ず俺たちがこの居場所にいなきゃいけないってこと証明してみせます」

▼稲葉「俺はまだこの歴史に触れたことがないですけど、ここからスタートなんで。ここからどんどん絡んでいきます」

▼北宮「忘れんじゃねえぞ。プロレスにやられっぱなしはねえんだ、このヤロー」

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