1/1【NOAH】杉浦&小島がタッグV3 “復活"丸藤&KENTA奪取ならずも再結成に含み
『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR" 2023』日本武道館(2022年1月1日)
GHCタッグ選手権試合 ○小島聡&杉浦貴vsKENTA&丸藤正道×
復活“丸KEN"届かず――。GHCタッグ王者の“タカ&サトシ"杉浦&小島組が、熱戦の末に丸藤&KENTA組の挑戦を退けて3度目の防衛に成功した。“一発奪取"はならなかった丸藤だが再結成に含みをもたせた。
かつてノアで一時代を築いた丸藤とKENTAが元日武道館の大舞台で約8年半ぶりに再合体。盟友であり、ライバルでもある杉浦とKENTAも約8年ぶりの対決となった。
のっけから先発した杉浦とKENTAは、いきなりバチバチの打撃戦を繰り広げ、中盤にも張り手の乱打戦を展開。KENTAがクロスカウンター式の張り手連発で武道館をどよめかせれば、杉浦も猛烈な左ラリアットでなぎ倒して両者大の字に持ち込み、色あせぬ攻防に武道館も熱を帯びた。
中盤すぎには小島が丸藤を押し込んだものの、杉浦の「押さえとけよ!」からのフロントハイキックは小島に誤爆…。すかさず丸藤&KENTAは往年の“トラースキック&右ハイキック同時発射"を成功させるや丸藤が不知火、串刺し虎王で追い打ち。続けざまにパワーボム&不知火・改の合体攻撃をズバリと成功させて丸KEN奪取か…と思われた。
だが、杉浦のカットが間に合う。そのまま杉浦の予選スラム、KENTAのgo 2 sleepが立て続けに火を噴いてリング上は4人が大の字に。立ち上がった丸藤が虎王連発で小島を押し込んだものの、倒れない小島は虎王をラリアットで空中撃墜だ。続けざまに一気のウエスタンラリアットをぶち込んで丸藤から3カウントを奪ってみせた。
ノアの歴史をつむぐような一戦で、“非ノア"ながら現状を支える誇りをむき出しにしていた小島が試合を決めて“タカ&サトシ"が3度目の防衛に成功。うなだれる丸藤の横で呆然としたKENTAはバックステージで「一発で獲るっていうから正月から来たのに…」とボヤいたものの、丸藤は「すべてにおいて懐かしかった。あなたと杉浦さんの闘いも。今度はもっとコミュニケーションを取らないと。また機会があれば1年後でも」と“再結成"に含みをもたせた。
【試合後の杉浦&小島】
▼小島「あけましておめでとうございます。タカ&サトシも今年最終章なんで勝ててよかったです。元日にこんだけの試合したのが生まれて初めてで、プロレスラー生活31年にして、32年目にして元日に試合するの初めてという思いが凄くあって。本当に元日に試合できることがこんなにおめでたいことだと改めて思いました。これだけたくさんの人に囲まれて元日に試合する。本当に日本人でよかったなと思いました。ありがとうございました」
▼杉浦「……」
▼小島「あれ? 違う?」
▼杉浦「今後どうしますか?」
▼小島「防衛、もしかしてできないと思ってました?」
▼杉浦「いやいや、僕は信じてました」
▼小島「俺も信じてましたよ」
▼杉浦「ただ、ほら、タイムリミットが今年…」
▼小島「契約がですか?」
▼杉浦「最終章ってこないだ言ってたじゃない? こないだインタビューでタカ&サトシは最終章だからって」
▼小島「それは別に、それだけ頑張ったよっていう意味で最終章って言っちゃったんですけど、別に終わりが決まってるから最終章って言ったんじゃなくて、それはわかんない」
▼杉浦「契約を更新するかもしれない?」
▼小島「更新とかじゃない。契約とか更新とかそういう言葉で表さないでほしい。俺たちのタッグはそういうもんじゃないから。絆で俺たちずっとやってきたのに契約とか決められてるみたいな、縛りがあるみたいな言い方はあんまりよくないんじゃない?」
▼杉浦「決められて…るんじゃないですか?」
▼小島「あるかもしれないけど、それはわかんない。そんなのは」
▼杉浦「契約書を見れば…」
▼小島「そんなのじゃない。そんなのないから!(苦笑)」
▼杉浦「契約書はある?」
▼小島「知らない。契約書とか見たことない」
▼杉浦「普通、新日本さんからウチのリングに上がるって何らかの契約をして…」
▼小島「それは今ここで言うことじゃないと思う。もしそうだとしてもね。俺そんなのないと思うけど」
▼杉浦「じゃあ今年も1年、一緒に突っ走ってくれるの?」
▼小島「それもわかんない(苦笑)」
▼杉浦「何なの!? だからこっちは不安なの!」
▼小島「せっかくだから頑張りましょうよ」
▼杉浦「いつ切られるか」
▼小島「切ってるとかじゃないもん。俺、切ったりとかしてないもん。俺が切られる側だから、どちらかっていったら。いろんな世界から。切るとか切られるとか、そんな自分から切るとかしたことないですよ、一回も。だから大丈夫です」
▼杉浦「じゃあ今年1年、突っ張りましょう」
▼小島「よし、1年、突っ張りましょう」
▼杉浦「1年また突っ張るから。約束したからね」
▼小島「じゃあ握手しましょう。(杉浦が人差し指を差し出すと右手で握って)ありがとうございました。またよろしくお願いします」
▼杉浦「よっしゃ、今年1年」
【試合後の丸藤&KENTA】
▼KENTA「ちょっと! 正月から来てんのに。1月1日、一発で獲ろうっていうから。一発で獲ろうっていうから来たのに」
▼丸藤「おかしいな。おかしいな。あれ? おかしいな。2023年、丸藤正道、プロレス25周年イヤー。おかしいな」
▼KENTA「俺も今年はいいスタートを切って…一発で獲ろうっていうから、いいスタートきって今年は俺の年にするって、今日その日にするって思ったのに。どうなってんですか?」
▼丸藤「でもさ、日本にいつ来たの? いつ来たの?」
▼KENTA「昨日」
▼丸藤「昨日? もっと早く来てさ、やっぱりコミュニケーション取らないと。昔と違うから。昔はコミュニケーション取らなくてもなんとなくいけたけど、KENTA、俺たちはもう40超えたオジサンだから、やっぱ必要だったのかもしれないよ。コミュニケーション。LINEやってる?」
▼KENTA「LINEやってない。LINEって何? LINEはやってない」
▼丸藤「どうやったらいいんだよ? そしたら。今日はあれだよ。俺も獲る気満々だったし、お客さんもそういう熱だったと思うし。何だろうな。おかしいな。何なんだ? これ。何だろうな。結果はさておき…さておいちゃいけないんだけど」
▼KENTA「さておくの早いな」
▼丸藤「全てにおいて懐かしかったよ。小島さん以外。あなたと杉浦さんの絡みも最初見ていて凄く懐かしかったし」
▼KENTA「鼓膜破けた」
▼丸藤「ビンタ?」
▼KENTA「久々きた」
▼丸藤「でもホント…すいませんでした。もう帰るの?」
▼KENTA「もうちょっとしたら帰る。もうちょっとゆっくりできたら…」
▼丸藤「もしかしたら、また1年後かもしれないし、また何か機会があったらまた。俺、25周年なんで」
▼KENTA「望む人がいれば、もちろんいつでも」
▼丸藤「もう俺の中では彼と戦うのはいいかなと思ってたり。ウチもいい選手いっぱいいるんで、そういう選手と彼の試合も見てみたいし。もし機会があれば」
▼KENTA「まぁ、考えときます」
▼丸藤「最後締めて。最後締めてよ。あれで締めてよ、あれ」
▼KENTA「やりづれぇよ」
▼丸藤「あれで締めてよ」
▼KENTA「(立ち去りながら)やりづれぇし」
▼丸藤「お前が何を言いたいかっていうと、せっかく来たのに負けちゃったら意味がないってこと」