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2/12【NOAH】タカ&サトシ陥落…北宮&稲葉がGHCタッグ執念奪取 拳王&征矢迎撃へ

『GREAT VOYAGE 2023 in OSAKA』エディオンアリーナ大阪(2022年2月12日)
GHCタッグ選手権試合 ○マサ北宮&稲葉大樹vs杉浦貴&小島聡×

 “タカ&サトシ"陥落――。北宮&稲葉組が執念のファイトで王者の杉浦&小島組を破ってGHCタッグ王座奪取に成功。次期挑戦には拳王&征矢の金剛コンビが名乗りを上げた。

 次世代台頭のタイミングで北宮&稲葉が名乗りを上げた形だが、前哨戦では杉浦&小島組が圧倒。直前の調印式では杉浦が稲葉に「のうのうとプロレスされてちゃ困る」と強烈なハッパまでかけていた。

 試合でも王者組は鬼のような厳しい猛攻を連発。5分過ぎまで稲葉を防戦一方に追い込み、元日武道館で丸藤正道&KENTA組をも退けた力量をまざまざと見せつけていった。それでも稲葉が杉浦を大外刈りで叩きつけて突破口。北宮がセントーン、アバランシュホールドで巻き返し、スピアーでねじ伏せた。杉浦がジャーマンで投げ、カウンターのニーリフトをぶち込んでも、北宮はブレーンバスターで豪快に叩きつけた。

 呼応するように稲葉も奮闘を見せた。フライングショルダー、往復式串刺しラリアットで小島を攻め立てる。マシンガン逆水平を食らっても、エルボー合戦で渡り合い、卍固めで絞め上げた。カットに入った杉浦との誤爆を誘うと、ブルーサンダーで杉浦を蹴散らし、北宮がパイルドライバーで小島を突き刺した。

 北宮のダイビングセントーンが自爆に終わり、コジコジカッターで反撃されたが、ラリアットを狙ったところを稲葉のジャンピングネックブリーカードロップと北宮のスピアーを同時発射して流れを引き寄せた。すかさず北宮がニークラッシャーからの監獄固めで捕獲。耐えた小島がラリアットの相打ちに競り勝っても、北宮はサイトースープレックスを爆発させ、監獄固めをフロントネックロック式で決めた。杉浦がカットに飛び込んでも稲葉が極反り卍で分断。そのまま北宮が小島をギブアップに追い込んだ。

 執念のファイトを実らせた北宮&稲葉組が、名物タッグの“タカ&サトシ"を破ってタッグ王座奪取に成功した。特に稲葉はNOAH参戦約2年半で悲願のGHCタイトル初挑戦・初戴冠。北宮と抱擁を交わし、何度も拳に力を込めるなど喜びを爆発させ、「北宮さんと散々言われたけど、光を見つけて結果、このベルトが今ここにある。北宮さんとこのベルト大切に守っていきたい」と誓った。

 NOAH次世代台頭の流れを加速させるタッグ戴冠。北宮は「獲っただけじゃ終わらねぇ。先代のタカ&サトシのように強敵相手に守り抜いて、自分たちの居場所見つけますよ」とタッグ戦線に一時代を築く構えをみせた。

 とはいえ余韻に浸る間もなく、試合後のバックステージに拳王&征矢組が登場。「ここに来たってことはわかるよな? 次GHCタッグ、俺と拳王が挑戦するぞ」と征矢が挑戦を表明した。北宮も「望むところだ。やってやるよ。チャンピオンは来る者拒まねぇんだ」と即諾し、早くも両軍による王座戦が決定的となった。

【試合後の北宮&稲葉】

▼北宮「ありがとうございました」

▼稲葉「ありがとうございました」

▼北宮「ベルトがあるべきところに来たんじゃないんだよ。守られ続けたベルトを俺たちが力ずくで奪い取ったんだよ。サプライズかもしれないよ。番狂わせかもしれないよ。でも、これが現実だ。今この状況がリアルだ」

▼稲葉「北宮さんと一緒に散々言われたけど、光を見つけて、結果、このベルトが今ここにある。北宮さんとのこのベルト大切に守っていきたい」

▼北宮「獲っただけじゃ終わらねえ。先代のタカ&サトシのように強敵相手に守り抜いて。もちろん自分たちの居場所を自分たちで見つけますよ」

▼稲葉「このままどんどん2人で上り詰めていきましょう」

▼北宮「その通り。ベルトは獲って終わりじゃねえんだ。守り抜いてこそチャンピオンなんだよ」

※ここで拳王&征矢が登場

▼征矢「余韻に浸ってんじゃねえぞ。ここに来たってことはわかるよな? 次、GHCのタッグ、俺と拳王が挑戦するぞ」

▼北宮「望むところだ、コノヤロー」

▼稲葉「やりましょう」

▼北宮「言うことはそれだけか?」

▼征矢「それだけだ」

▼拳王「1つだけ言っておいてやろう。GHCのそのベルト、Gを上に向けるのが基本だぞ。おい、テメーらはそんなこともわかってないんだったらな、俺たちが獲って、しっかりとGを上に向けてベルトを掲げてやるからな」

▼北宮「やってやるよ、コノヤロー。チャンピオンだ。来る者拒まねえんだ、コノヤロー」

▼征矢「言われてすぐ直せよ、お前ら」

※拳王&征矢が去っていくと

▼北宮「直すか、そんなもん。なってすぐああやって挑戦者がやってきた。それがチャンピオンの宿命だ。誰も拒まない。そして、ベルトの持ち方なんか各々で決めりゃいいんだよ、コノヤロー。細けえよ」

【小島の話】「(コメントスペースで倒れ込むと)ああ、クソ。北宮と稲葉、あいつら本物だよ。なんだかんだで、NOAHの未来を背負っていけるだけのもの、持っているじゃねえか。あれだけタカに奮起させられて、あれだけの頑張り見せて、あいつらから本当にプロレスリング・ノアの未来が見えたよ、俺には。本当に素晴らしい相手だと思うよ。本当に俺はいい相手に恵まれてるよ。まだまだこれから精一杯頑張ってさ。頑張ればまたいいことあるだろ。なあ? タカ…。(周りを見渡し、杉浦がいないことに気づくと)あれ? タカ? タカ! またいねえのか、あいつ! お前、俺やられてるのに。なんでいねえんだよ、タカはいっつもお前! ふざけんなよ、お前よ! ああ? クソ。タカのバカヤロー!」

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