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1/2【NOAH】“プロレスラー"佐々木憂流迦がデビュー戦で躍動 貫禄勝ちの杉浦も「俺についてこい」

『ABEMA presents NOAH “THE NEW YEAR” 2024』東京・有明アリーナ(2024年1月2日)
○杉浦貴vs佐々木憂流迦×

 元UFCファイターの佐々木憂流迦が、杉浦貴を相手にプロレスデビュー。幼い頃に憧れた“プロレスラー"としての第一歩を踏み出した。

 もともとはプロレス少年。武藤敬司が大好きだった。世界で活躍する日本屈指のMMAファイターの運命を大きく変えたのが、元日武道館大会で行われた「グレート・ムタvs中邑真輔」。親交のある中邑と大好きだったムタの芸術的な一戦に心を揺さぶられ、人生を変える決断をした。

 それから約1年間に渡ってNOAH道場に通い続け、60kg台だった体重も今では90kg近くに。“摩天楼の天狗"と呼ばれるMMA界の大物だが、イチからプロレスを学んで準備を続けてきた。

 小気味良い三味線の入場テーマ曲。天狗をモチーフとした鮮やかなガウンとコスチュームを身にまとい、錫杖(しゃくじょう)を片手に入場した。

 “寝技天狗"の面目躍如で、いきなり百戦錬磨の杉浦を腕十字固めで絡め取ってみせたものの、杉浦もプロレスならではの攻撃で猛反撃。ブレーンバスターでぶん投げると、場外では鉄柵に投げつけ、場外マットへのボディスラムで投げつける。リングに戻ってはエルボー合戦で圧倒し、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけると、逆エビ固めで絞めに絞め上げた。

 大声援を受けた憂流迦もプッシュアップしてロープを手繰り寄せる。憂流迦もカウンターのフランケンシュタイナーで反撃し、スタナーから流れるようにスリーパーに捕らえると、ロープに逃れられても、ジャーマンで追い討ちをかけた。

 だが、杉浦もすぐさま動いてジャーマンで返礼。憂流迦もカウンターのスタナーで粘りをみせたが、杉浦は構わず左ラリアットでねじ伏せるや、一気に五輪予選スラムで3カウントを奪ってみせた。

 “プロレスラー"としての姿をみせつつも、最後はプロレスの洗礼を全身で受けて完敗デビュー。試合後は杉浦が大の字の憂流迦に手を差し伸べて引き起こし、肩を貸しながらともに引き上げた。

 バックステージでは杉浦が「今日からプロレスラーとしての佐々木憂流迦の旅が始まる。俺もプロレスの旅の途中。一緒に旅しよう。プロレスにドップリ浸かろうよ。俺についてこい!」と声をかけ、憂流迦も「お願いします」と即答。続けて「強烈だった。プロレスの凄さ、厳しさ、そして少し楽しさがわかった気がします」と振り返った。

 あくまで「プロレスもできるMMAファイター」ではなく「プロレスラー」を目指す。すでに地方巡業も含めたフル参戦を希望しており、「これからの旅、長旅になると思うんですけど、一緒に歩いて行きましょう」と憂流迦。まずは杉浦を水先案内人に“プロレスの旅"に出る。

【試合後の杉浦、憂流迦】

▼杉浦「今日からプロレスラーとしての佐々木憂流迦の旅が始まる。俺もプロレスの旅の途中。一緒に旅しよう。俺についてこい」

▼憂流迦「お願いします」

▼杉浦「行こう、行こう。プロレスの旅だよ、憂流迦のこれから。行くよ。プロレスにドップリ浸かろうよ。なんか言いたいことあったら」

※杉浦が先に去っていく

▼憂流迦「強烈だった。プロレスの凄さ、厳しさ、そして少し楽しさがわかった気がします。これからの旅、長旅になると思うんですけど、一緒に歩いて行きましょう」

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