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7/26【全日本】地元・宮城での三冠初挑戦へレイ「俺が勝つしかねえ」 安齊はジェラシー隠さず「絶対死守」宣言

 8・3仙台大会の三冠ヘビー級選手権試合へ向けた会見が26日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、王者・安齊勇馬、挑戦者・斉藤レイが出席した。

 レイは今年2月に三冠王座初挑戦を果たす予定だったが、右肩負傷による欠場で消滅。今回、仕切り直しの初挑戦が地元・宮城で実現する。宮城凱旋は昨年10・9角田大会、今年5・3仙台大会に続いて3度目。過去2回はいずれも勝利し、レイにとって地元・宮城はゲンのいい地となりつつある。

 当日は自身への声援が集中する状況が予想されるが、レイは「そんなことは関係ない。バチバチの熱く激しい試合をしたうえで、キッチリとぶっ倒してやりてえ」と予告し、「今回ハッキリ言ってこの俺、斉藤レイが勝つしかねえだろう」と断言。会見中も仙台駅限定クラフトビール「仙臺驛政宗麦酒」を前祝とばかりにあおった。

 仙台大会は三冠戦と、兄・斉藤ジュンがデイビーボーイ・スミスJr.と対決するスペシャルシングルマッチがダブルメインイベントとなった。「もう誰も俺たち斉藤ブラザーズ以外は見てねえ。そんな興行にしたいな。それぐらい要は頑張って目立ちたいってことだ」と描いたレイは仙台大会を斉藤ブラザーズ一色に染めるつもりだ。

 至宝ベルト初戴冠を遂げれば、天龍源一郎(第2代、26代、29代)、田上明(第15代)、浜亮太(第41代)、曙(第47代、52代)に次いで史上5人目の大相撲出身三冠王者誕生となる。「今まで元力士でこの三冠のベルトを巻いたレスラーってのはそんなにいねえから、俺が巻いた時点で歴史的な快挙になる」と見据えたレイは「この俺、斉藤レイが新三冠チャンピオンになったら、また新しい歴史というか、風が吹くんじゃねえかな」と豪語した。

 対する安齊は7・20後楽園大会での本田竜輝戦以来5度目の防衛戦。レイには春のチャンピオン・カーニバル公式戦で敗れており、雪辱戦となる。「選手がでかいってなってる全日本の中でもひときわでかい体。そこからのタフネス、そしてこの会見中にビールを飲める心臓。全部凄い」とレイに一目を置いた安齊だが、「僕も凄い人と防衛戦を重ねて確実に成長してるはずなので、あの時と同じような結果にはならない」と断言。「シングルマッチで経験してきた戦いの数」の差を強調した。

 そして安齊には「個人的な勝ちたい理由も、負けたくない理由がある」という。それは斉藤ブラザーズの写真集発売だ。この仙台大会で先行発売されるが、安齊は「俺よりも写真集先に出しやがってっていう個人的な恨みがある」とジェラシーを隠さず。「写真集も先に出され、宮城での人気も凄く、ベルトも獲られたりしたらホント何も残らないので、ベルトだけは絶対に俺が死守したい」と固く誓った。

【会見の模様】

▼レイ「斉藤ブラザーズ、弟の斉藤レイだ。本来、今年の2月に三冠戦をやるはずだったんだが、この俺自身が招いたケガで世界タッグとその三冠戦が流れてしまったわけだが。今回ついに現三冠ヘビー級王者の安齊勇馬と三冠戦をやることになった。それも俺のふるさと宮城県でだ。今回、宮城県8・3仙台サンプラザホール大会でこの俺、斉藤レイがしっかりとこの安齊勇馬をぶっ倒して! 故郷に錦を飾ってやるぜ! 楽しみにしてろ!」

▼安齊「今回の三冠戦8・3仙台ということで、やっぱり宮城県での斉藤ブラザーズの力っていうのは本当に凄いとは思ってますし、完全アウェイの中での三冠戦と言われましたが、その会場の雰囲気とか知ったこっちゃなく、今回も必ず俺がベルトを防衛してみせるという気持ちですね。自分的には個人的に…」

※レイがビールを取り出して飲み始める

▼安齊「今、会見中…」

▼レイ「(気にせず飲み続けて)ああ。話がつまんねえからな。ビール飲んでた」

▼安齊「こういうTPOもわきまえずビールを飲む人には絶対に負けないという思いです。そして、あと僕の個人的な勝ちたい理由も、負けたくない理由があるので、それも踏まえて必ず8・3俺が勝ちます。以上です」

――勝ちたい理由、負けたくない理由というのは?

▼安齊「先日発表がありました、斉藤ブラザーズがファースト写真集を出されまして。俺よりも写真集先に出しやがってっていう個人的な恨みがありまして。写真集も先に出され、宮城での人気も凄く、ベルトも獲られたりしたらホント何も残らないので、ベルトだけは絶対に俺が死守したいと思います」

――チャンピオン・カーニバル公式戦で敗れ、雪辱戦になるがレイ選手の強さ、怖さはどこにある?

▼安齊「見てわかる通りの、選手がでかいってなってる全日本の中でもひときわでかい体。そこからのタフネス、そしてこの会見中にビールを飲める心臓。全部凄いなって思いますし。チャンピオン・カーニバルから僕も凄い人と防衛戦を重ねて確実に成長してるはずなので、あのときと同じような結果にはならないと思います」

――念願の三冠挑戦が地元・宮城で実現するが、宮城2連勝中でゲンがいいが?

▼レイ「そうだな。今回ハッキリ言ってこの俺、斉藤レイが勝つしかねえだろうと。そういった気持ちだな。確かに俺の地元・宮城でやるからには、このチャンピオンにとってはアウェイの地での試合になるとは思う。ただな、確かに前にチャンピオンが言った通り、そんなことは関係ない。バチバチの熱く激しい試合をしたうえで、キッチリとぶっ倒してやりてえと。そう思ってるぜ」

――ビールの紹介を?

▼レイ「仙臺驛政宗麦酒。これはピルスナーなんだけれども、キレがあってなかなか飲みやすいラガービールだな。メチャクチャうめえぞ」

――三冠ベルトを獲った時の祝杯はこれで決まり?

▼レイ「ああ、これで決まりっていうか、何缶か用意してるからな。1種類だけじゃねえ」

――8・3仙台大会では兄ジュン選手とデイビーボーイ・スミスJr.選手の一騎打ちのダブルメインイベントとなり、おぜん立てが出来上がった感もあるが?

▼レイ「お膳立てっていうか、もう誰も俺たち斉藤ブラザーズ以外は見てねえ。そんな興行にしたいな。それぐらい要は頑張って目立ちたいってことだ。もちろん普段この宮城県での知名度っていうものは誰よりもあるんだけれども、今言ったように、そんなことは関係なしにしっかりと熱く激しい試合をして、その日は宮城県を盛り上げたいと思っている」

――三冠王者・安齊選手にどんな印象を持っている?

▼レイ「そうだな。これは前にリング上で言ったんだけれども、正直このキャリアで三冠王者になって、今4度の防衛。なかなかできることじゃねえだろうし、俺はそれは正直すげえことだなとは思ってる。俺の方がでかいけれども、力もあるし、スピードもあって、なかなかのレスリングベースのそういった技術もあると思う。だから若いけど強い、手強いチャンピオンだなとは思うけれども、やっぱりでかさやパワーで上回るであろう、この俺がしっかりとぶっ倒してやりてえと思うぜ」

――今レイ選手より勝っているのはどこだと思う?

▼安齊「一つはシングルマッチで経験してきた戦いの数っていうか。やっぱり斉藤ブラザーズとしてタッグマッチの経験は凄いと思ってますし、実際、俺と本田で戦った時もタッグチームとして敗れたんですけど、シングルマッチとしてみたら自分の方が確実にいろんなことを経験してきたとは思ってるので、そこは自分が勝ってると思いますね」

――セニョール斉藤選手も加入したが、三冠を獲って斉藤ブラザーズをどうしていきたい?

▼レイ「斉藤ブラザーズをどうしていきたいっていうのは前にも言った通り、もう全日本プロレスのベルトを斉藤ブラザーズが総なめにするっていう。とりあえずはそれだな。この俺、斉藤レイが新三冠チャンピオンになったら、また新しい歴史というか、風が吹くんじゃねえかなって。そういうふうに思ってるな。今まで元力士でこの三冠のベルトを巻いたレスラーってのはそんなにいねえから、俺が巻いた時点で歴史的な快挙になるっていうか。そういったことにもなるし。そういったことを考えたら、いろいろ楽しみしかねえな」

――勝者が8・17立川大会で青柳選手を迎え撃つが?

▼安齊「そんな先のことは一切考えてないですね。これ勝ったら青柳選手とシングルマッチだとか考えて勝てる相手ではないと思ってるので。勝ってからそれは考えます」

▼レイ「もちろん青柳優馬とはやるってなったら、ぶっ倒すっていう、そういう気持ちを持つのが当たり前だが、俺もこのチャンピオンと同じで、まずは相手を倒すことしか考えてねえな」

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